いかに素早く「思考自我」が消え去るかが、
“只なる実践”の持続具合です。
ご承知のとおり、私(思考)が何時までも頭の中を占有して
居る限り、“只なる実践”が進んでいないということですね。
別にそれでいいのですが、もし「苦悩等」がある人は
大変なことですね。
“只なる実践”は、目には見えない「苦悩等」を消し去り、
穏やかな安らぎの境地の中に居るということを
目指すのです。
「そんな事できるものか!」と、吠える私(自我)の力を
落としていくのです。
簡単に言えば私(思考)から一旦離れて、“真実世界”を
知って入り込んでみるということです。
そうすると目の前すべてが“ひとつ”であり、
“真の自分”であり“何も無い”ということです。
「でも在るじゃないか」と、覆い隠す私(自我)を見破り、
本来の“何も無い”世界に還り着くということです。
心配、迷い、不安、苦悩、恐れも現れてはすぐさま
消えていき、本当は“何も無い”のですね。
記憶という幻想を呼び起こさないということは、
後を振り返らないということです。
空から勝手に浮かんでくるものに取り付かないことです。
この“只なる実践”の持続で“真の自分”に
目覚めることでしょう。