長田家の明石便り

皆様、お元気ですか。私たちは、明石市(大久保町大窪)で、神様の守りを頂きながら元気にしております。

マクナイト『福音の再発見』(その1:序文)

2013-08-06 16:15:43 | マクナイト『福音の再発見』

このカテゴリーで取り上げる最初の本は、スコット・マクナイト著『福音の再発見』(キリスト新聞社)です。題名からして私の問題意識にピッタリ。興味深く読ませて頂きました。

読みながら、「ナルホド」と思うところ、「どうかな?」と思うところ、半々くらいでした。


ナルホドその1 「福音とは何か」という問題意識は、アメリカの福音派教会の現状に根ざしている。


「1971」という序文がついています。この序文タイトルは、著者17歳、信仰を持ったばかりの時期に経験したエピソードが1971年の出来事だったところからつけられたものです。これは、教会の執事による訪問伝道に一緒についていった体験で、福音に何の関心も持たない男性が、余りに熱心な「伝道」により、とりあえず「キリストを受け入れる決心をした」というものです。「伝道とは何か」「福音を伝えるということはどういうことなのか」という著者の問題意識の始まりとなった出来事です。

現代の教会の伝道が、「決心を表明させる」ということに焦点を置きすぎているのではないか。また、語られている福音の内容が、あまりに矮小化されているのではないか。本のカバーにも掲げられている「多くの若いキリスト者が今日、教会を去ってしまう」ということの原因がそこにあるのではないか。そんな問いかけがなされます。

本文のほうには、ノースパーク大学の学生たち6名ほどの声が載っています。それらを読むと、学生たちが著者との語り合いの中で著者の問題意識に共感を覚え、自らの経験を同じ問題意識をもって振り返るようになった様子が伺えます。

「決心させるだけでなく、イエスの弟子となるように向かわせる伝道をどのように進めるべきか」(23頁)という問題意識は、アメリカの保守的教会の現状に深く根ざしたものと思われます。そして、この問いかけに対して、著者は、「福音とは何か」という、より根源的な問いに向かっていく必要を訴えています。

(続く・・・)

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