おっとりえるべぇ&コミカルなっちゅ

~みんなに笑顔を振りまいた、お茶目なえるべぇの想い出&新しく奈良から迎えた妹なっちゃんとの暮らし~

試練の季節

2010年04月27日 | 野鳥

数日前の早朝、バイクで出勤する主人を見送っていたとき、あまり聞き慣れない鳥の鳴き声がしました。

声のするほうをみると、スズメぐらいの大きさで、同じように茶色がかった鳥が、路上近くで大きな声で鳴きながら、バタバタしています。

羽を広げると先のほうには、草色~黄色っぽい模様があって、やはりスズメとは違うようです。

どうしたのかな?とそばに寄ってみると、すぐ近くに小さな動くものが…。

そう、お察しの通り、ヒナがいたのです。

どうやら巣から落ちてしまったようで、毛は生えているものの、まだ飛び立てないヒナの周りを、親鳥が必死で鳴きながらバタバタしています。

どうしたらいいんだろう…



野鳥はヘタに人間が手を出すと、人間の匂いのついた子は育てないって聞いたことあるし…。

でも、そこは車道で、車が通ったら轢かれてしまいます。

とにかく、もう少し安全な場所に移動させなきゃ、とそっと手ですくい取り、家の中に入って義母に「ヒナが地面に落ちていて、親鳥が周りを鳴きながらバタバタしていた」と言って、手のひらの中のヒナを見せました。

親鳥がいるなら、そのあたりの植え込みのところに放したほうがいい、人間が手を出さないほうがいい、と義母もやはり私が最初に漠然と思ったとおりのことを言います。

じゃあ、そうするわ、ともう一度外へ出て、植え込みに放したすぐあとに、すごい勢いでカラスが上空から急降下してきて、ヒナのいるあたりをかすめました。

親鳥が体当たりする勢いでヒナを守ろうとしました。

ふと、左側を見ると、今度は路上に小柄な茶色い姿が動きます。

あ、仔ネコ?  いえ、よく見ると違います、ネコにしては胴が長すぎます、そう、イタチです!

うちの庭でもたまに見かけたりしますが、こんな路上に朝っぱらから大手を振って出てくるとは!

相次ぐ危険を目の当たりにして、このままヒナをここで放してしまったらひとたまりもない、と怖くなってしまって、とにかく保護することにしました。

親鳥は空高い電線の上で、するどい声で鳴いています。

 注意:声が小さいので、ボリュームをアップされた場合、必ず元に戻して下さいね。



小さな段ボール箱にタオルをひいて、そっと入れて家の中に連れて入り、この先どうしたらいいか、ネットで検索しました。

参考にしたのはこちらのページ「レスキュー&育て方」

タオルは爪が引っかかって骨折することがあるからダメだそうで、新聞を細く裂いてクッションに。

保温のためにペットボトルにお湯を入れてタオルで包んで簡易暖房。

水分と栄養の補給に、とりあえず砂糖湯を、割り箸でくちばしの横にちょんと。

はむはむ、してくれました!(2時間おきに必要らしいです。)

その間にドッグフードを一粒ふやかして、ふやけてからやはり割り箸でくちばしの横にちょんと。

これは食べたこと無かったようで、口は動きませんでした。



この日は義母が出かける用事があって、送っていくためにこのあと1時間ほど留守にして、帰ってから箱を開けて、2日目の砂糖湯を。

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ペットボトルの暖房はむっくりと効いていて、箱のフタを開けるとホワ~っと温かで、小さくうずくまっていたヒナは、ピョンとボトルの上に飛び乗りました。

2回目の砂糖湯も、うまい具合にはむはむしてくれて、このあとどうしたらいいものか、動物園に保護センターが有るのを知っていたので、電話して聞いてみました。

その担当の方のお話では、やはり野鳥を人間の手で育てるのは無理で、親がそばに居るようなら、そのあたりに放して親に育ててもらうのがベスト。

もし、ひどくケガしていたり、弱っているようだったら、動物園のほうで応急の手当てをしますが、そのあとはやはり、自然界に放す、ということになります。

カラスやイタチがすぐそばに居て、とても危なそうなんですが…と聞いてみましたら、自然界ではそういうことは当たり前のことだそうです。

それをくぐり抜けた子が生き延びられるということなんですね。

2回目の砂糖湯を飲んだあと、元気に鳴き声をあげています。

とりあえずのカロリーも補給できて、保温状態でゆっくり休んだせいか、とても元気そうです。

これなら、親も探してくれているうちに放したほうが、親元に早く帰れそうです。



最初に見つけた家の外の道路に出て、箱の蓋を開けてひな鳥の鳴き声を聞かせ、

電線の上でそれに呼応するように親鳥が鳴くのを確認してから、庭にそっと放しました。

すぐに親鳥は庭の木にやってきて、盛んに鳴いています。

人がそばに居ると、親が警戒してヒナに近づけないそうなので、私は家の中に入り、縁側から親鳥の声がすると、ときどき観察していました。

低い枝に止まり、地面に降り立ったり、またすぐ木に飛び移ったり、しきりに鳴きながら活発に動いています。

そんなことを繰り返しながら、多分親鳥はヒナを見つけてくれたのでしょう。

(そう願いたいです。)



この日は、なっちゃんが庭に行ったら、ヒナを見つけておもちゃにしてなぶりこかしにするのは目に見えていたので、行けないように通行止めにしておきました。

夕方、もう親鳥の声もしなくなったので、一度庭をぐるっと見てヒナが行き倒れになっていないか確認して、大丈夫そうだったのでなっちゃんを放しました。

そのすぐあとをついて回りましたが、なっちゃんも何も見つけることができなかったので、きっとあのヒナは無事にお家に帰れたのでしょう。



今回、私は思わず手を出してしまいましたが、本当は野鳥のひなを人間が拾い上げたりしたらいけないそうです。

詳しくは、日本野鳥の会のヒナを拾わないで!!キャンペーン」を見て下さいね。

〈補足〉あとからこの鳥の名前を調べてみたら、どうやらカワラヒワという鳥だったようです。


安心した暮らし

2010年04月19日 | 愛犬

昨日の日曜日は、素晴らしいお天気でしたね。

桜の季節が過ぎて、利休梅が満開です。

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お家の中に居るより、お外のほうがポカポカです。

お外でお隣りのお姉ちゃんとワンちゃんの声がしたので、

奈津もハーネスとリードつけて、出てみました。

ハーネスつけると、もうお散歩モードに入ってしまったなっちゃん、

行く気満々です。

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ちょ、ちょっと待って、なっちゃん!

今はお散歩には行かないよ。

それより、華ちゃんと遊ぼうよ。

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「テヘッ^^。そっか~。」

左がお隣の華ちゃんです。

奈津より半年ほど年上、ヨークシャーMIXの女の子。

えるべぇの最後2ヶ月ほどお友達でした。

奈津とも最初からすんなりお友達になってくれました。

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このふたり、おやつを持った華ちゃんママに注目しています。

華ちゃんのペロリ、がとてもキュート。

さて、ここから奈津の笑顔を三連発でどうぞ。

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お隣のお姉ちゃんは、ずっとえるべぇを可愛がってくれていました。

なっちゃんも同じように仲良くしてもらっているので、とっても安心した笑顔ですよね。


華ちゃんママが昨日しみじみと「なっちゃん、えるちゃんにそっくりの優しい笑顔になったね。」と言われました。

「そうなの、(かかりつけの)S先生にも、『前の子に表情が似てきましたね。』って言われたのよ。」と私。


奈津はトライアルでうちに来た次の日に、お隣にご挨拶して初めて一緒にお散歩してもらったのですが、第一印象はもっと、キュッとしたお顔だったそうです。

きっとまだ緊張していたのでしょうね。


考えてみたら、そりゃそうでしょう。

私達でも、進学・就職、と環境が変わると、家族は変わらないのに(もしかしたら家も同じまま)自分で選んで状況がよく分かっているのに、とても緊張して疲れてしまいます。

なっちゃんにしてみれば、ごく短い間に元の家、警察、Dog's Smileさん宅、我が家と場所も周りの人も、何もかも変わって、しかもその理由が分からない状況ですからね。

心細い思いもあったでしょうに、良く乗り越えて、新しい環境になじんでくれました。

ワンコの適応能力は素晴らしいですね!


そして、こうやって家族になって、もう、そこに居るだけでみんなを笑顔にしてくれる。

私達もなっちゃんがいつまでもこの笑顔で、安心した暮らしができるように

大きな事はできませんが、小さな事からコツコツと(笑)

一緒に日々を重ねていきたいと願っています。


狂犬病予防接種

2010年04月08日 | 愛犬

毎年恒例の、狂犬病予防接種のシーズンになりましたね。

昨年は、家の近くの学校で行われる集団接種の会場へ、えるべぇ宛に届いていたはがきを持って行って、登録抹消の手続きをお願いしました。

その最後のはがきは記念にもらい大事に残してあります。


今年は、昨日がその集団接種の日で、なっちゃんを連れて行ってきました。

午後1時半~2時半までだったので、2時頃行ったのですが、会場はすいていて抱っこされた小さなヨーキーちゃんが1匹いただけでした。

受付の若いおねぇさんにはがきを出して、お金を払っていると、なっちゃんは例によって受付にいるおねぇさんたちに愛想を振りまいて、寄っていってにこにこご挨拶しています。

ふと気づくとなっちゃんの後ろに注射器を持った獣医さんが来ておられて、「ちょっとごめんね~。」と言いながら、サクッと注射して下さいました。

私もなっちゃんの首元を半ば固定していましたが、なっちゃんは一瞬ぴくっとしただけで何をされたのかあまり分かっていなかったようで、全く平気でした。

先生に「おとなしい、いい子やなぁ~!」と褒めていただき、注射されたあと先生にもしっぽフリフリ愛想を振りまいていました。

そう言えば、えるべぇも初めて集団接種に連れていったとき、喜んで初対面の先生に寄って行ってたなぁ、ととても懐かしく思い出しました。

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昨年の5月末に奈津を我が家へ正式譲渡で迎えたあと、6月になってから、かかりつけの先生のところで狂犬病の注射・登録の手続きをお願いしましたので、昨日の注射で2回目になります。


狂犬病の予防接種について、ワンちゃんへの健康被害の心配があるから受けさせない、という考え方も有るようですが、特に持病があってかかりつけの先生がやめておいた方が良い、と判断されたのでない限り、法律でも決まっていることですから、きちんと飼い主が責任を持って接種して欲しいと思います。


狂犬病は、現在日本には存在しないかも知れないけれど、すぐ近くの国には罹患している犬がいるわけですし、人が噛まれて発症すれば必ず死に至り、毎年世界中で年間約5万人の死者が出ている、という怖い病気です。


奈津は昨年5月に保護されたのですが、もし前の飼い主さんがきちんと4月に狂犬病の予防接種をしていたら、ごく短い間に続けて2回打つことになるので、その点をかかりつけの獣医さんに相談したら、「もし、そうだとしても全く問題ありません。」とのことでした。

狂犬病予防接種の副作用の危険性は、個体差もあり、全くゼロということはないかも知れませんが、巷で言うほど大きなものでもないようです。

                  

少し前に、奈津と二人きりでお留守番だったときに、またお部屋でくつろぐなっちゃんの様子を。

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こたつに入っている私のそばに来て、お腹にあごを乗せてまったり。

このあと、何故かこたつの中にほふく前進でもぐり込み、暖かい中に入っていたいのかなと思いきや、すぐそのまま通り抜けて出ていきました。

こたつの中、あとで毛布などをみんな外して、ブラシ&コロコロ&掃除機で大変でした。

これに懲りて、もうこたつには入らないように、入りそうになるとさりげなく止めています。

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そのまま私の右手のところで、コロンと横になって眠った姿が可愛かったので、そ~っと写真を撮ったら目を開けてしまいました。

たまたまですが、なっちゃんの右手のテディベアがばっちり写っていました。

よく見ると、後ろ足抱え込みの飛び込みスタイルでしたね。