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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

拾い読み★2014-118≪コラム記事≫

2014年04月29日 21時52分26秒 | マリーンズ2011~15
ロッテの新旧背番号「29」が対面 村田兆治氏が西野にフォークの握りなど伝授



 ロッテの新旧背番号「29」同士の対面が実現した。かつて独特のマサカリ投法で215勝をマークした評論家の村田兆治氏(64)が4月17日、西武-ロッテ戦が行われた西武ドームへ来場。今季から29番を背負う西野勇士投手(22)へマウンドでの心構えや練習への取り組み方などを伝授した。

 西野は試合前の練習を終えてベンチへ戻る途中、バッティングケージの後ろで取材中の村田氏を見つけると、小走りに駆け寄りあいさつ。あこがれの大先輩とはこれが初対面だった。

 ロッテのエースとして大活躍した村田氏と、今季から抑えとして働く西野。2人の共通点は決め球がともにフォークボールであることだ。村田氏はさっそくボールを手にし、西野へ自分のフォークの握りを見せてくれた。「はさみ方は僕といっしょでした」とうれしそうな西野。

 さらに村田氏は投手の心構えとして「マウンドではボールを投げるときの角度をしっかり意識したほうがいい」と力説。普段の練習方法としては「遠投と柔軟体操、走り込みをちゃんとしておきなさい」とアドバイスをしてくれた。

 西野は「緊張しましたが、やっぱりオーラがありました」と村田氏とのやりとりに感激の面持ちだった。

 西野は育成契約から支配下登録された昨季は背番号「67」をつけ、主に先発としてチームトップタイの9勝をマーク。今季は引退し、球団スカウトへ転身した小野晋吾氏(39)から「お前が一番ふさわしい」と譲り渡された「29」を背負う。

 開幕から勝ちゲームの九回に登板する守護神を務めているが、「いつも先発の1イニング目を投げるつもりでマウンドへ上がっている」と西野。「(リードの)点差を意識することはないし、先発のときも『1点も取られたくない』という気持ちは同じだからです」と説明する。

 抑えは初めての経験となるが、「セーブという成績が残るのでやりがいがある。しっかり仕事すれば数字がちゃんと出てきますからね」。大役を任されたことを意気に感じて投げ続けている。

(産経)






【千葉魂】 2軍生活で蘇る若かりし日々 福浦「ファンのために」



 ロッテ浦和球場のレフトゾーン奥に緩やかな坂がある。そこに背番号「9」の姿があった。大ベテランは何度もそこでショートダッシュを繰り返していた。一人、黙々と汗を流していた。ロッテ21年目の福浦和也内野手(38)は開幕を2軍で迎えた。97年以来、実に17年ぶりのファームスタートとなった。

 「やるだけだよ。やるだけ。こういう世界なんだから、結果を出さないと、ダメ。それは自分が一番分かっている。今はなんとか1軍に呼んでもらえるように精一杯やるだけ」

 3月28日の開幕は埼玉県戸田球場で迎えた。ヤクルトの2軍本拠地。河川敷がある牧歌的な景色がそこには広がっていた。1軍の開幕戦は満員の福岡ヤフオクドーム。あまりにも違う世界の中で、しかしベテランは結果を出すために必死だった。

 「やらないと後悔するだけだからね。やって、やって自分ができることをしっかりとやって、あとは待つ。いざ、呼んでもらった時に『準備をしていなかったので結果を出せませんでした』では後悔することになる。いい状態を作ってチャンスを待ちたい」

   □   ■   □

 続く2軍生活。ふと、若かりし日々を思い出すことがある。まだ背番号「70」だった頃。もがき苦しみながらもバットを振り続けていた。その時の忘れられない光景がある。

 時折、実績のある選手がファームに落ちてくる姿を目にした。「腐っているような態度をとっていた人もいた。そういう人はすぐにこの世界から消えていった。若い頃、そういうのを見てきたから、オレは絶対にできることをしっかりと頑張ろうと思う」。あの頃の出来事がいま、鮮明に蘇る。自分の置かれた状況に置き換えて、どう振舞うべきかと考える。

 「若手と一緒にいると新鮮だし、刺激的だよ。みんなよくバットを振っているしね」

 21年前の夏、あまりの暑さで脱水症状になって倒れたこともあった。朝、全体練習よりも早く来て打ち、試合後も室内で特打を繰り返した日々。ここ浦和での生活が続くことで、忘れていたような原点をじっくり思い返す時間が増えた。

 時に若手選手に、昔のことを聞かれる。「オレの頃よりもみんな体が強いね。練習も凄くしている。頑張っている」。話をしている時、目を輝かせる後輩の顔を見るのが好きだ。

 ある時、ウェートトレーニングをしていると2年目の田村龍弘捕手がずっと自分の姿を見ていることに気が付いた。声をかけてみた。「ウェートを教えてほしいんです」。快く了承した。それからだ。試合が終わり、バットを振り終ると、一緒にウェートトレーニングをするのが日課となった。

   □   ■   □

 朝6時に起きて浦和に通う日々は今も続いている。試合を終えてすべてのメニューを終えると、決まってクラブハウス2階の見晴らしのいい場所でブラックコーヒーを飲む。そして、また明日、頑張ろうと自分に誓う。グラウンドからクラブハウスに歩いて戻る途中、ファンに声をかけられる言葉を思い出す。みんな同じことを言ってくれる。その言葉の一つひとつを忘れないように思い返す。

 「ファンの人のためにやらないと駄目だよね。『早くかえって来てください』といつも声援を送ってくれる。この人たちのためにも1軍にいかないといけないとつくづく思うんだよ。本当にそう思う」

 背番号「9」がマリンの打席に立つ姿をファンは待ちわびている。そして福浦には、その思いは痛いほど伝わっている。胸の奥底まで感じている。その思いに応えるため、ベテランとは思えぬ必死の日々を過ごしている。だから球場を後にする頃には、もう外は陽が暮れている。帰り際、車のハンドルを握り、大きく深呼吸をした。それはまるでファンの思いの一つひとつを深く吸い込んでいるように思えた。帰るべき場所へ。その時を信じ、バットを研ぎ澄ませる日々を繰り返す。

 (千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

(千葉日報)






















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