ちょこっとGUM

今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム記事【2/17】

2023年02月18日 00時49分49秒 | マリーンズ2023
≪2/17≫


3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」の宮崎強化合宿が17日にスタート。岡本和真内野手(26)=巨人=がキャンプ中から本職の三塁だけでなく、左翼の守備練習に取り組むなど、チームのためにどこでも守る姿勢を見せているが、ロッテにも同様の選手がいる。

2016年に宮城・仙台育英高からドラフト1位で入団し、8年目を迎えた平沢大河内野手(25)。パンチ力のある打撃が持ち味の左打者だが、18年に112試合に出場したあとは出場機会が減少…。20、21年は1軍出場がなく昨年は13試合の出番にとどまった。そんな平沢が16日までの全5試合(練習試合)に出場中。内野手登録ながら内野での出場はなく、4試合で中堅の守備に就いた(1試合はDH)。

今季から指揮を執る吉井理人監督(57)は、この起用法に意図を持つ。「バッティングを生かすのにどうしたらいいかなって考えたら、いろんなポジションを守れた方が彼は試合に出やすい」と説明。「内野も含めてピッチャー、キャッチャー以外はどこでも守れる選手になってほしいと考えている」と期待を込めた。 

その先に描くのは、平沢のユーティリティーさを存分に生かした新たな起用だ。指揮官は「あまりこういうやり方は日本ではしないですが…。スタメンのどこかを1試合ずつ休ませるとして、どこでも守れたら1週間で5、6試合に出られるかもしれない。そういう選手になれればいいなと」と、〝10人目のレギュラー〟としての可能性を打ち明けた。

例えば、火曜日に二塁レギュラーの中村奨を休ませる場合は平沢が先発出場する。水曜日に三塁の安田を休ませるときも平沢が先発する。こうすることで、レギュラーに休養日を与えて疲労を軽減する。一方で平沢の出場機会が増える。まさに一石二鳥の用兵だ。

今キャンプの守備練習では三塁、遊撃、二塁、外野と様々なポジションでノックを受ける平沢の姿があった。「全ポジション、チャンスがあればと思ってやっている。そのために、まずは打たないと」と力を込める。

2年連続でセ・リーグを制したヤクルトの高津監督は、選手をうまく休ませながら戦うマネジメント力が注目された。打てるユーティリティープレーヤーの平沢が、選手のコンディションを重視しながら戦う吉井ロッテの象徴になるかもしれない。(サンケイスポーツ・ロッテ担当) 

(サンスポ)

**********************************************
≪2/17≫


対外試合での打率.385

 「バッティングで結果を出していきたい」

 ロッテ・福田光輝に石垣島春季キャンプ中に行った取材で、熾烈な内野の競争を勝ち残るためについて質問すると、冒頭の言葉が返ってきた。

 言葉通り、ここまで実戦5試合はバットで結果を出している。今季チーム初の対外試合となった2月11日の楽天モンキーズ戦に守備から途中出場すると、8回の第1打席、「いいスタートが切れるように自分のバッティングをしようと思って打席に入りました」とライト前に安打を放った。初打席で結果を残せたことに「とりあえずは良かったかなと思います」と振り返った。

 『7番・一塁』でスタメン出場した翌12日の楽天モンキーズ戦は4打数0安打に終わったが、14日から始まった沖縄遠征の初戦の中日との練習試合、守備から途中出場すると7回の第1打席に適時二塁打を放った。走塁も素晴らしかった。二塁への強襲の当たりでボールがレフト方向に転々としている間に二塁を陥れた。“1つ先の塁を狙う”積極的な走塁でもアピールした。

 『7番・一塁』で先発出場した16日のDeNA戦では、法政大の後輩・三浦銀二からライトへ打った瞬間に本塁打とわかる3ランを放つなど、3安打4打点の大暴れ。第1打席に放った二塁打、第2打席に放った適時二塁打はいずれも左投手。第2打席に放ったレフトへの適時二塁打は昨季8勝を挙げた濵口遥大と、調整の時期とはいえ、一軍で実績のある左投手から打ったことに意味がある。

「いい結果が出るように準備」

 「今年1年いい結果が出るように準備してきました」と、今年のオフは結果を残すためのトレーニングを積んできた。

 昨年はシーズン中、何度も打撃フォームを変更していたが、今季は打撃フォームを固定する意識があるのか訊くと、福田光は「固めていこうとは思っていないですけど、ある程度形にして対ピッチャーで結果を残せるようにやっていきたい」と教えてくれた。

 内野の競争を勝ち抜くためにも、福田光が話しているように“バッティング”がカギとなる。打てれば、一軍での出場チャンスが広がってくる。福田光はこの練習試合では三塁と一塁で出場しているが、昨季はファームで内野の全ポジションを守った。

 春季キャンプではショートでノックを受けている日もあり、ショートを含めた内野の全ポジションでプレーしていく考えを持っているのか聞いてみると、本人は「多分ショートはないと思うんですけど、言われたところでいい準備をしていいプレーができるようにやりたいと思います」と語った。

 今季でプロ4年目。同じ大卒でプロ入りした髙部瑛斗が昨季レギュラーに定着し盗塁王に輝き、佐藤都志也も昨季リーグトップの盗塁阻止率を誇った。福田光も1年目のオープン戦で1試合に2本塁打を放てば、昨季も開幕直後に代打で勝負強さを見せるなど、髙部、佐藤に負けないくらいの素質はある。

 「毎年大事ですけど、今年は大事なので自分の力をしっかり出せるように1年間頑張りたい」。勝負の1年。結果にこだわっていく。

▼ 福田光輝の対外試合打撃成績
5試 率.385(13-5)本1 点5

取材・文=岩下雄太

(ベースボールキング)

**********************************************
≪2/17≫


 侍ジャパンの強化合宿が始まり、WBCへの機運が高まってきた。NumberWebでは過去大会も含めた各種データで日本代表の選手や各国の状況について探っていく。

 第5回のWBCは、各国の選手発表が出そろった。当初は「史上最強の顔ぶれ」との報道が先行した。確かに豪華な顔ぶれだが、各チームともに、MLB球団から出場認可が下りない選手も散見され、フルメンバーの激突とまでは言えないようだ。

 栗山英樹監督以下、コーチ、選手の目標は「世界一奪還」ではある。2009年の第2回大会までは連覇したが、以後2大会はベスト4に終わっている。2019年のプレミア12や2021年の東京オリンピックでは日本が優勝したが、MLBはWBC以外の大会では、現役選手の派遣を認めていない。要するに現時点での侍ジャパンは「MLB選手が参加しなければ世界一」ということになるだろう。

 その評価を覆すためにも、強い意気込みで挑んでいるのは間違いない。

 その意気込みに水を差すようで恐縮ではあるが――栗山英樹監督にとって、重要な目標の1つには「全員無事で原隊に復帰する」があると思う。

 日本人選手は日の丸のユニフォームを着ると、自ずと高いモチベーションになる。それは当然良いことだ。日本人選手の多くは「一戦必勝」の甲子園大会を戦ってきた記憶がある。その時代に戻ってプレッシャーを感じつつも奮起するのだろうが、頑張りすぎるといろいろなリスクが出てくるのも事実である。

09年WBCまでと、それ以降の松坂の成績を比べると

 その象徴的な例が松坂大輔だった。

 彼は2006年、2009年と2回のWBCで日本優勝の立役者になり、2回連続でMVPに輝いている。野球人生において98年夏の甲子園とともにハイライトと言えるだろう。しかし松坂は、2009年シーズン開幕前のWBCで大活躍したのを最後に所属チームでの成績を落としている。数字で見ると以下のようになる。Kは9イニング当たりの奪三振数。

 <1999年~2008年>

 NPB 8年204試108勝60敗1402.2回 率2.95 K8.69

 MLB 2年61試33勝15敗372.1回 率3.72 K8.58 

 <2009年~2021年>

 MLB 6年97試23勝28敗418回 率5.10 K7.86 

 NPB 7年15試6勝5敗61.2回 率5.11 K8.03

 第2回WBCを分岐点として完投は一度もなく、また規定投球回数にも日米で一度も達していない。

 1998年夏の甲子園、決勝戦でノーヒットノーランを演じて、一躍ヒーローとなった松坂大輔は、入団年の春季キャンプでは球団職員が「影武者」になって、松坂をファンから逃れさせるほどの大フィーバーになった。期待にたがわず、松坂は入団から3年連続最多勝、奪三振王4回、防御率1位2回、新人王、沢村賞1回、イチローとの名勝負を演じるなど、NPBを代表する投手になった。

 また杉内俊哉、和田毅、村田修一など同世代の選手=松坂世代のフラッグシップにもなった。そして2006年オフにはMLBの名門、ボストン・レッドソックスに入団する。入団時のポスティングフィーは5111万ドル余。レッドソックスでも2年連続二けた勝利と順調に実績を残しつつあったが――2009年のWBCを最後に暗転した。 

 WBCでの登板過多の影響があったのか、あるいは偶然その時期に別のアクシデントがあったのかはわからない。しかし客観的事実として、松坂大輔は2009年WBCを最後に、エース級の投手ではなくなっている。

 もともとMLB球団は一線級投手の国際大会への派遣には、極めて慎重だった。それが松坂以降、エースの供出を拒むようになった。

 MLBのエースの多くは、複数年での大型契約を結んでいる。そうした投手が、MLBのペナントレースとは関係のない大会で故障や怪我をしてはたまらないし、球団の資産が大きく損なわれる。松坂大輔の蹉跌は、MLB球団にそういう教訓を与えたのではないかと思う。

イチローでさえもWBC後にコンディションを崩した

 2006年、2009年の松坂大輔の投球を子細に見てみると、両年ともに松坂はチームで最多イニングを投げた投手ではない。2006年は13回で、巨人の上原浩治(17回)、ロッテの渡辺俊介(13.2回)に次ぐ3位、2009年は14.2回で楽天の岩隈久志(20回)に次ぐ2位だ。

 しかし松坂は2006年は第2ラウンドのメキシコ戦、決勝のキューバ戦、2009年も第2ラウンドのキューバ戦、決勝ラウンドのアメリカ戦と、極めて重要な試合で先発している。

 甲子園の優勝投手として大試合になれば燃えたのだろうが――いつものシーズンなら調整途上の3月に最大出力で投げていた。また松坂は「使用球の違い」にも言及している。質感の異なるボールで全力投球したことも、その後のキャリアに影響を与える要因になった可能性もある。

 WBCでコンディションを狂わせたのは松坂だけではない。あの過酷なMLBで、全く故障知らずで19年もの長期間プレーしたイチローでさえも、2009年はWBCからマリナーズに戻ると極度の疲労と胃からの出血によってはじめて故障者リストに載り、開幕から8試合を欠場している。

 国を背負って戦うWBCは、使命感の強い日本人選手の心身に大きなストレスを与える。それを考えれば、頑張ってほしいと拍手を送ると同時に「無理しすぎないでほしい」とも思ってしまう。

今回のWBC先発陣は成績で見ても超充実

 今回のWBCの日本代表は、かつてなく充実した顔ぶれとなっている。特に先発投手陣は、日米のエース級が並んでいる。成績は2022年のもの。

ダルビッシュ有(パドレス)36歳
30試16勝8敗194.2回 率3.10

山本由伸(オリックス)24歳
26試15勝5敗193回 率1.68

戸郷翔征(巨人)22歳
25試12勝8敗171.2回 率2.62

大谷翔平(エンゼルス)28歳
28試15勝9敗166回 率2.33

伊藤大海(日本ハム)25歳
26試10勝9敗155.2回 率2.95

宮城大弥(オリックス)21歳
24試11勝8敗148.1回 率3.16

今永昇太(DeNA)29歳
21試11勝4敗143.2回 率2.26

佐々木朗希(ロッテ)21歳
20試9勝4敗129.1回 率2.02

髙橋宏斗(中日)20歳
19試6勝7敗116.2回 率2.47

高橋奎二(ヤクルト)25歳
17試8勝2敗102.2回 率2.63

 20代前半、日の出の勢いの日本人スターターに、ともにサイ・ヤング賞の最終候補に上ったことがあるダルビッシュ有と大谷翔平が加わった。彼らが「先発」「第2先発」に振り分けられていく。

「圧倒的エースを作らない」投手運用を願いたい

 この顔ぶれを見て、筆者が思うのは「圧倒的なエースを作らないでほしい」ということだ。

 WBCのような短期決戦では、試合を重ねるうちに「使える投手」「使えない投手」ができ、重要な試合で投げる投手が絞り込まれていく。それは必然的ではあるのだが、限られた投手にプレッシャーがかかり過ぎないような配慮が必要だろう。

 筆者が懸念するのは山本由伸である。彼は2021年の東京オリンピックでは、オープニングラウンド開幕戦でドミニカ共和国を6回2被安打9奪三振で零封、準決勝では韓国を5.1回5被安打9奪三振、自責点2。いずれも味方の援護がないもつれた試合となって勝ち星はつかなかったが、山本はエースの働きをしてオールオリンピックチーム(ベストナイン)の右腕投手に選ばれた。

 この年のオリックスは日本シリーズまで進出したため、山本の投球数は3500球を超えた。そして翌2022年もオリックスはリーグ連覇。山本は2年連続の沢村賞に輝いたものの、日本シリーズ初戦で左わき腹を痛めて戦線離脱した。WBCは山本にとって、それ以来の「真剣勝負の場」になる。

大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希らもいる中で

 広島の森下暢仁は東京五輪のオープニングラウンド、メキシコ戦で5回5被安打3奪三振、自責点2。決勝のアメリカ戦で5回3被安打5奪三振、零封で2勝を挙げ、山本に次ぐ活躍をした。しかし昨秋、右ひじ手術をして侍ジャパンには参加していない。彼らが五輪での力投が原因で戦線離脱、故障したと断じることはできないが――日本人投手は五輪で全力投球していたのは確かだ。

 今回のメンバーは山本の他にもダルビッシュ有、大谷翔平とカリスマ性の高い投手が控えていて、さらに佐々木朗希もいる。今大会で「18」を背負う山本由伸は、並々ならぬ意気込みで臨んでいるのは間違いないが、彼にプレッシャーが集中しないことを願いたい。先発した投手が次回は第2先発に回るなど、負荷をうまく分散してほしい。

 一方で、アメリカは先発陣に41歳のアダム・ウェインライト(カージナルス)、35歳のランス・リン(ホワイトソックス)、34歳のクレイトン・カーショウ(ドジャース)、マイルス・マイコラス(カーディナルス、元巨人)、メリル・ケリー(ダイヤモンドバックス)と30代半ばのベテラン投手をずらっと並べている。

 彼らは大舞台を何度も経験し、プレッシャーを過分に感じることもなく、力をセーブすることも知っている。その陣容からは「球団の資産を守りつつ戦う」というWBCに対するアメリカのスタンスが見えてくる。

ダルの「気負う必要はない」発言が持つ意味

 そういう意味では、日本も36歳のダルビッシュ有が投手陣の中心になるのだろう。

 彼は早くも「(日本代表は)少し気負いすぎというか、戦争に行くわけではない。気負う必要はないと伝えたい」と語っている。
 彼の豊かな経験が、侍の投手陣をクールダウンさせ、力を発揮させるようになることを期待したい。

文=広尾晃

(Number)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 備忘録【2/16】 | トップ | 備忘録【2/17】 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

マリーンズ2023」カテゴリの最新記事