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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム備忘録【8/14】

2019年08月14日 23時24分53秒 | マリーンズ2019
≪2019/8/14≫

ロッテの勝利呼んだ東條&松永の「一人一殺」継投 その裏にあった吉井コーチの思い

同点の7回に東條→松永の継投で無失点、7月30日にも同じような継投を見せたが…

 13日の日本ハム戦は最終回に一挙5得点を挙げ、6-1と逆転勝利を収めたロッテ。その布石の一つに、7回1死一、二塁で見せた「一人一殺」の継投があった。

 4連敗だったロッテは、ショートスターターからの小刻みな継投を繰り出す日本ハムに対し、7回にようやく1点を返し、同点に追いつく。しかし、直後に粘投を続けていた石川が1死一、二塁のピンチを招いた。

 6月9日以来、久々の先発登板となった石川について、井口監督は試合前に「5回くらいまで」と語っていたが、予定を大きく超える6回1/3。さらに「当初は70~80球」(井口監督)だったはずの球数は102球に達しており、先発としての役割を十分に果たしての降板となった。

「調子のいい投手から使う」と井口監督が2番手に指名したのは東條。この試合で2安打を放っている2番・大田との対戦は、外角低めへのスライダーを中心とした配球でカウント2-2と追い込むと、1球ファールを挟んだ6球目、少し内側に入った低めのスライダーを引っ掛けさせて三ゴロ。併殺とはならなかったが、二塁でアウト1つを取り、左の近藤に対しては左投手の松永をぶつけて、このピンチを無失点で乗り切った。

 もともと「回の頭から投げた方が、リリーフピッチャーも投げやすい」という吉井理人投手コーチの考えもあって、イニング内での小刻みな継投をほとんど見せてこなかったロッテ。この日は「一人一殺」の継投が成功し、勝利に結びつけたわけだが、7月30日のオリックス戦でも同じような継投を披露している。

 2-1と1点リードの7回。1死一、二塁のピンチで2番手・松永が左打席に立つ4番・モヤを見逃し三振に切って取り2アウト。右の5番・ロメロに対しては東條をマウンドへ送った。その東條がスライダー2球を振らせて、簡単に2ストライクを取ったものの、その後4球続けた外角低めへのスライダーを全て見切られ、四球で満塁に。代打・宗に押し出し死球を与え、1点を失った。

「失点したからダメとしてしまうと、誰もいなくなってしまう」

 状況は少し違うものの、この日も30日の試合同様、左には松永、右には東條の「一人一殺」継投。30日には抑え込めなかったが、今回は結果を出した東條について、吉井コーチは「まだまだですけど」と前置きした上で「前回の反省が生きていると思います。ただ、苦し紛れに投じたボールを、相手が打ち損じてのサードゴロ。今回はラッキーな面もあったが、あそこでストライクゾーンで勝負に行ける度胸がついてきたというのは、成長だと思います」と一定の評価。ただ、「本当であれば(あの場面で)空振り三振を取れるくらいの投手になってほしい。まだ修行中です」と期待は大きかった。

 その東條の後を受けたのは左の松永。最近2試合でいずれも失点を喫していたが「野球は相手のあるスポーツ。失点したからダメとしてしまうと(投げる投手が)誰もいなくなってしまう。彼の実績を考えれば、こちらは何の心配もなく出しています」と吉井コーチも全幅の信頼を寄せる左腕だ。この日は巧打を誇る左打者、3番・近藤から見逃し三振を奪い、きっちり火消しをして見せた。

「一人一殺」をしっかりやりとげた2投手について、井口監督も「ああいうところ、7、8回でやられるケースが最近ずっと続いていたので、東條、松永がしっかり押さえてくれたのは大きかった」と勝因の一つに挙げた。

 現在、守護神・益田以外は勝ちパターンを固定できていないロッテリリーフ陣。多くの失敗がある中で「ダメでも使っていかないと、成長はない」と様々な状況で投手起用を続ける吉井投手コーチの思いが、一つの実を結び、連敗を止めた大きな1勝をもたらしたと言えるのかもしれない。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

(フルカウント)

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≪2019/8/14≫

ロッテ・成田、二軍で好成績もまだ一軍登板なし「何かが足りていないということ」

今季はまだ一軍昇格なし

 「(一軍から)声もかかっていないので、その分何かが足りていないということだと思います。自分なりにしっかりと自覚して練習だったり、結果、内容を残していきたいと思います」。

 気温30度を超える真夏のロッテ浦和球場で大粒の汗をぬぐいながらロッテの成田翔は、自身の率直な思いを口にした。

 オフは昨年11月に行われた『2018日米野球』で「ストレートで力負けした部分がある」と痛感し、力負けしないストレートを手に入れるためストレートを磨いた。それとともに、プロ1年目から続けていた体づくりにより3年間で体重が約10キロアップし、体の大きさに見合った投球をするためヒールアップでの投球を一旦封印。プロ4年目のシーズンに向けて、自身の課題と向き合い万全な状態で春季キャンプに臨んだ。

 春季キャンプがはじまってからは、練習試合、オープン戦など実戦で6試合連続無失点に抑えていたが、3月の中旬以降からファームで過ごす。開幕してからはファームで9試合連続で無失点に抑えるなど、ロングリリーフ、ワンポイントなど状況問わず様々な場面で起用されながらも、しっかりと結果を残した。

 5月が終了した時点で25試合に登板し、1勝2敗、防御率1.57と抜群の安定感を誇った。しかし、6月は疲労からか失点する場面が目立った。「疲労もそうですけど、プロに入ってから30試合以上投げたのが初めて。山場だと思うので、ここを乗り越えたら春先のようなピッチングに戻ってくると思う。慌てることもなく、しっかりやれることをやって備えていきたいと思います」。

 6月は苦しい投球となったが、「投げる期間が空いて気分的にも、体的にもリフレッシュできたと思う」と登板間隔が空いたこともあり、7月に入ってから再び復調。前半戦の最後には「6月はちょっと落ちていたので、今は戻ってきていると僕の中では思っている」と好感触を得た。

下半身の使い方を見直す

 調子を取り戻すために成田は、「下半身の使い方をしっかりと見直してきました」と話す。

 下半身の使い方を見直すにあたって、大隣憲司コーチからアドバイスをもらっているが、「最後は自分でやらなければならない。夜ビデオでチェックをしたり、体の使い方のトレーニング、張る場所をチェックしたりして、自分なりに考えてやってきました」とコーチに頼りきりになるのではなく、自分の頭でどうすれば良くなるかを考えている。

 また、夏場に入ってからは、ロッテ浦和球場で行われる試合前の練習の最後に、大隣コーチとキャッチボールすることが増えた。成田は「右のインコースのクロスファイアをしっかり投げきれなければ、僕みたいなピッチャーは通用しないと思う。そこにしっかり投げられるように角度をつけられるようにやっている練習です」と理由を教えてくれた。

変化球も好感触

 ここへきて成田の武器でもある大きく曲がるスライダー、右打者へのチェンジアップは、素晴らしいボールを投げ込んでいるように見える。

 スライダーについて成田は「春先からやっていることは変わっていない。感覚は春先に戻ってきている感じがする」と分析し、「周りから見て、言われた方が僕的にはしっくりくる。そう言われて、感じはいいんだなといい感覚があります」と続けた。

 チェンジアップも、ZOZOマリンで行われた楽天との二軍戦で、田中和基に投げていたボールは非常に良かった。

 本人も「(田中さんとは)日米野球のときにお話ししたら、チェンジアップが良いと言ってくださったので、それで自信になりました。思い切って自信を持って投げられる球。内野ゴロが欲しいときにああいうボールをうまく使えればいいかなと思います」と手応えを掴む。

ファームで経験

 今季はまだ一軍の昇格はないが、ファームではイースタン・リーグトップタイの42試合に登板し経験を積んでいる。

 「登板数が前半で去年よりも超えてきたので、そのぶん、中継ぎの難しさだったりを6、7月で実感できた。いい経験でもありますし、こうやって状態が戻ってきたので、来年以降に状態が悪くなったときの戻し方につながってくると思う。全部プラスに捉えてやっていきたいと思います」と前を向く。

 開幕からファームで過ごしていた中村稔弥、東妻勇輔、小島和哉らが一軍へ上がり、成田と同じように高卒でプロ入りした岩下大輝(現在は故障で離脱中)、種市篤暉は先発ローテーションで投げるなど、近い年齢の選手たちが一軍の舞台でプレーする。悔しいそぶりを見せないが、同年代の投手たちの活躍を見て一軍で投げたいという思いは相当強いはず。

 「チャンスがくると思ってやるしかない。そのチャンスをモノにできるように、下でしっかり投げてアピールしていきたいと思います」。

 成田はいつ一軍に呼ばれてもいいように、そして一軍の舞台で結果を残せるように、今できること、やるべきことを取り組んでいく。

取材・文=岩下雄太

(ベースボールキング)
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