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拾い読み★2011-175≪コラム記事≫

2011年06月23日 19時43分48秒 | マリーンズ2011~15
ロッテが逆襲へ 苦境の中で見えた“光”



■交流戦最終戦で見せた「ウチらしい戦い」
「最後にウチらしい戦いができた」
 交流戦最終戦となった19日の東京ヤクルト戦に勝利し、西村徳文監督は笑顔を見せた。
 初回に1点を先制されるが、6回に今江敏晃のタイムリーなどで逆転。9回は井口資仁のダメ押し本塁打などで3点を挙げ引き離す。先発の唐川侑己は要所を締める投球で8回1失点と好投し、7対1で快勝。勝負どころで集中打を浴びせる千葉ロッテらしい試合展開で、交流戦通算100勝と節目の勝利を挙げた。
 交流戦は8勝14敗2分けの10位。決して満足のいく数字ではないが、最後の最後で“らしさ”が出せたのは好材料。長いトンネルの終わりを予感させる試合だった。

■先発陣に2年目・大谷が名乗りを挙げる
 苦しみの中でも、今後に向けて明るい兆しが見えつつある。
 先発投手陣では成瀬善久、唐川、渡辺俊介に続く存在として、プロ2年目の大谷智久が台頭。初先発となった5月31日の東京ヤクルト戦では黒星を喫するも、先発3試合目となった6月14日の巨人戦は7回1失点と好投。交流戦後も先発陣の一角として、戦線離脱中のビル・マーフィーやヘイデン・ペンの穴を埋める活躍が期待される。
 また、唐川は交流戦中も安定した投球を展開し、リーグ4位の防御率1.41(成績はすべて6月20日時点)、チームトップの6勝。プロ4年目にして初の2ケタ勝利がいよいよ視界に入ってきた。

■苦しい時こそ頼りになる主軸の活躍
 交流戦中に荻野貴司、清田育宏と主力野手が相次いで戦線離脱。つながりが信条の打線は窮地へ立たされた。
 この苦境の中で存在感を見せたのはベテラン・井口。5月は月間打率3割8分6厘、3本塁打、17打点の成績を収め月間MVPを受賞。シーズンでも、内川聖一(福岡ソフトバンク)に次ぐリーグ2位の打率3割3分7厘をマークし、打線の核としての安定感は抜群。頼れる背中でチームを引っ張った。
 主軸打者たちも続々と復帰している。再調整で2軍落ちも経験した大松尚逸は6月に入ると調子を取り戻し、6月11日のカープ戦では7回満塁の場面でホームラン。「満塁男」の名にふさわしい力を発揮した。
 金泰均は6月4日の横浜戦で9回2死から起死回生の逆転3ランを放ち、チームの連敗をストップ。6月14日の巨人戦には延長10回に代打で登場。勝ち越し犠飛を放ち、きっちり仕事をこなした。交流戦終了直前に再び登録を抹消されたものの、万全のコンディションを取り戻しさえすれば、再び打線に迫力を与えてくれるはずだ。

■大混戦!パの夏をさらに熱くせよ
 まだベストと呼べる布陣を敷けない後半戦、期待が集まるのはルーキー・伊志嶺翔大の成長だ。
 交流戦途中から1番・岡田幸文の後を打つ2番に定着。12日の広島戦で決勝点を生み出すプロ入り初本塁打を放つと、15日の巨人戦では1対2で迎えた9回に試合をひっくり返す2ランをたたき込むなど、長打力が備わってきた。次から次へと新たなヒーローが現れた昨季のように、フレッシュな力の台頭があれば上昇気流に乗れるはずだ。
 交流戦後半には、逆転、延長戦での粘り、接戦を制する力など、本来の強さが戻りつつある千葉ロッテ。パ・リーグは3位・オリックスから6位・東北楽天まで2.5ゲーム差に4チームがひしめき合う大混戦だ。追撃態勢を整えた千葉ロッテが、熱パをさらに熱くする。

*マリーンズ携帯サイトに掲載されているコラムと同じものです。





ロッテ 唐川 痛い目にあって覚えた投球術

ヤクルト打線をを8回1失点自己最多タイの6勝目
 立ち上がりは不安定だった。19日のヤクルト戦で初回、3安打1四球で1点を先制された。だが、ここで終わらないのが今季の唐川だ。
 三回、五回にはともに1死一塁の場面で、バレンティンを併殺打に打ち取るなど要所を締め、8回1失点で自己最多に並ぶ6勝目を挙げた。
 西村監督が「防御率1点台の投手。1点取られても抑えてくれる。十分な働きをしている」と絶賛したように、防御率(1.41)1点台は、ダルビッシュ(日本ハム)や田中(楽天)ら好投手と肩を並べる。
 4年目を迎えての成長について、成本投手コーチは「ベースを広く使って、ボール球を効果的に使えるようになった。ボール球でも打者が手を出してくれるというのを掴んだと思う」と話す。
 三回にバレンティンを遊併殺に仕留めた直球は、外角へのボール球だった。唐川は「(あれは)意図的に投げたわけではないが、コースさえ間違わなければいけると思った」と話し、「この場面ではストライク、この場面ではボールと、投げながら考えられるのでマウンドでも余裕が出てきた」と手ごたえを感じている。
 球団の期待は大きく、1年目には5勝(4敗)を挙げたものの、故障が多く過去3年で100イニング以上投げたのは09年(143回3分の1)だけ。先発投手としては情けなかった。「ここさえ抑えれば」というときに適時打を浴び、勝ち星も伸ばせなかった。
 この日は4四球と制球を乱し、五回までは毎回走者を背負う苦しいマウンドだったが、ピンチになっても、マウンドで慌てる様子は見せない。
「求められるところは高い」というように、精神力の成長も大崩れしない安定感を生んでいる。
 07年の高校生ドラフト1巡目指名の唐川は、中田(日本ハム)、由規(ヤクルト)と並んで「高校ビッグ3」と呼ばれた逸材。話題性では2人に及ばないものの、投手としてひと皮むけた唐川とすれば、「俺を忘れちゃ困る」といったところだろう。






「誰だかわかりませんが…」薮田さん、ごめんなさい

ロースコアの試合が多かった今年の交流戦ですが、自分が実況した東京ドームの巨人対西武戦は10-1で巨人が圧勝。チームは初の2ケタ得点、沢村投手は東京ドーム初勝利など記録ずくめで、4万5522人の大観衆はお祭り騒ぎでした。
 さてこういう試合はベンチリポーターが大忙しになります。「○○さん、阿部選手のホームラン談話です。『打ったのはスライダー、沢村の投げている試合に打ててよかった』と話していました」ってやつ。これ、結構入れるタイミングが難しかったり、エピソードの宝庫なんですよ。
 私が1年目の時は、大先輩の深澤アナウンサーの実況に入るのが怖くて1度もリポートできないことがあって、こっぴどく叱られました。
 ホームランコメントなどはその打者の次の打席に入れるのが慣例です。この時のリポータールームはにぎやか。ラテ各局がほぼ同時にやりますから。日本シリーズなどは地元局も含めて10局くらい並ぶこともあるからこれはもう大合唱。1度お聞かせしたいです。
 たまにやってしまうが並んでいるマイクの取り違え。他局のマイクを持って「山田さん」って呼びかけちゃう。もちろんシカトされます。そして次の瞬間マイクを見てギャッとなる。またラテ兼営局の場合、リポーターは掛け持ちのことも多いのですが、うっかりすると同じリポートをどちらか一方に2度入れてしまうことがあるようです。かつて某局の後輩アナウンサーは「その情報はさっきも聞きましたね」ってピシャリとやられてました。
 選手のコメントも面白い。悪球打ちが有名になってきた楽天の中村選手は顔の前のボールでも「ど真ん中」って言って笑いを取ってますが、中日の落合監督が巨人時代もホームランを打った球はみんな「真ん中まっすぐ」ってコメントされていた時期があり、ちょっとだけ参りました(汗)
 打者と投手でコメントが違うこともあります。かつてゴジラ松井選手が巨人時代に中日の山本昌投手からホームランを打った時、松井選手は「打ったのはチェンジアップ」と言いましたが、打たれた山本昌投手は「ストレート」だと…。翌日松井選手が青ざめていたのを覚えています(笑)
 試合後のヒーローインタビューにもドラマがある。
 最近ヤフードームではソフトバンクの選手がお立ち台でお国言葉を一節披露するのが恒例化していますが、これは盛り上がりますね。
 先週の巨人対ロッテ戦を東京ドームで実況していたときのロッテのヒーローインタビューは面食らいました。姿を見ても誰だかわからなかったんです。先発で好投した大谷投手か勝ち越し犠牲フライを打った金泰均かな…って想像してたら2回を抑えた薮田投手だった! 放送で「誰だかわかりませんがお聞きください」ってあり得ないですよね。薮田さん、ごめんなさい。
 ■松本秀夫(まつもと・ひでお) 1961年7月22日生まれ、東京都出身。早大卒、85年ニッポン放送入社。スポーツ部アナウンサーとして「ショウアップナイター」の実況などを担当。2005年ロッテ優勝決定の試合での号泣実況のほか、数々の名言がある。






【MLB】ツインズ西岡剛はなぜショートで起用されたのか?

 6月16日、ツインズの西岡剛が左足の腓骨骨折から復帰を果たした。4月7日に二塁ベース上の交錯プレイでケガを負って以来、70日ぶりの復帰。そしてポジションはセカンドからショートに代わった。ツインズはなぜ、西岡のポジションを日本人の身体能力では難しいと言われているショートに変える必要があったのだろうか。
 じつは、スプリングトレーニングで西岡と二遊間コンビを組んだカシーヤは、セカンドとショートならば「セカンドの方がいい」と語っていた。それは西岡とて同様で「セカンドの方が楽」と言った。当時、ふたりの意見をともに聞いたガーデンハイアー監督は、ドミニカンであるカシーヤの肩の強さも考慮したが、ルーキーの西岡がより快適にプレイできる環境を最優先し、セカンド・西岡、ショート・カシーヤでスタートをすることを決めた。
 西岡のケガの後もカシーヤはショートを守ることがほとんどだった。だが、成績は4月を終えた時点で打率は1割台に低迷し、ショートのポジションに要求される内野手のリーダー的な役割もカシーヤには負担だったと聞く。
 5月初旬。ガーデンハイアー監督は、まだ復帰時期のまったく見えない西岡に対し、「復帰後はショートで起用する」と配置転換を明言した。表向きはカシーヤの負担軽減ための変更であるが、果たして真相はこれだけであったのだろうか。
 なぜなら、カシーヤはその後も西岡復帰がする16日まではショートを守り続け、打撃成績も2割7分台まで上昇。ショートを守ることが負担になっているとは思えないほどの復調を見せていたのだから。事実、ツインズ専属の記者たちも、ポジション変更の必要性を見出すことができないでいた。
 誰もがショートとしての守備範囲の広さはカシーヤの方が上だと見ている。それは西岡も同じということは、この変更は西岡のための措置と考えるのが妥当だということである。

 レイズ時代の岩村明憲も今回の西岡と同様にケガを負った。ともに二塁手として内野ゴロで併殺プレイを完成させるためにベースカバーに入り、一塁走者と接触したことから事故は起きた。
 運動ベクトルを考えた場合、この動作は右方向へ動いたベクトルを二塁ベース上で踏ん張り左方向(一塁ベース方向)へ瞬時に変えなければならない。そのときに重心が乗った左足に、一塁走者が体当たりのスライディングをしてきたのがふたりのケガである。
 しかし、ショートだと運動ベクトルは左方向へ一定の動きとなり、ジャンピングスローも容易となり、走者をかわすことはセカンドよりも簡単だ。悪夢の再現は西岡の選手生命にも関わってくる。ツインズ首脳陣の考えたポジション変更の真相は、ここにあるのではないだろうか。
 復帰後、西岡はショートを守り軽快な動きを見せている。前後左右に軽快なフットワークを見せ、何よりもその動きはアグレッシブだ。ガーデンハイアー監督も「ニシ(西岡)はセカンドよりもショートの方がフィットしているように思う」と早くも及第点を与えれば、セカンドに移ったカシーヤも「とても動きがなめらかなかだね。ニシは快適にプレイしているように見えるよ」と、揃ってその動きの良さを称えている。
 現状で西岡は「僕はもともとショートですからね」と語るに留まっているが、日に日にメジャーリーグのショートストップとして自信も芽生えているのではないだろうか。復帰戦では、ショートとして最高の見せ場である、三遊間の奥深いゴロを逆シングルキャッチし一塁へノーステップスローもみせた。間一髪のタイミングでセーフにはなったが、このプレイはファンの拍手喝采を浴びた。

 西岡剛26歳――日本人ショートストップとして、メジャーに新風を巻き起こすことができる男なのかもしれない。
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