シャボン玉飛んだ ！そして、 消えた。

人それぞれ、自分の心と向き合う時間は異なる、
ある人は、眠りにつく時、
ある人は、トイレに座っている時、
ある人は、晩酌をしながら、
ある人は、お風呂に入っている時、
人それぞれだ。

私は、朝夕の愛犬との散歩している時。

毎日、いくつかのルートしか無い日課の中で、
道端の草木、空模様、咲く花や、鳥や動物たちと、行き交う人や犬たちと
笑顔で挨拶を交わしながら、

四季の移り変わりを、五感で感じながら、

私は自分の心と語り合う。

自由になった感性は、普段言葉に表せない いろんな思いを言葉にして語ってくれる。

私は誰？

この地球、いや、宇宙と私との関係？

私の人生って？

愛について......

そんな深く切ない想いが

言葉という形で浮き上がってくるのです。

それはまるで、吹き出した沢山のシャボン玉の様に

鮮やかに、そよ風に乗って青い空へと舞い上がる。

そうやって、うちに辿り着く頃、

虹色に輝いていたシャボン玉は、皆青空に弾けて姿を消してしまうのでした。

私の心の空間に何一つ面影さえも残さずに消えてしまった想いに

掴み損ねた幻に

茫然と立ちすくむ私です。