猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

萩尾 望都 「トーマの心臓」 その②

2007年06月12日 10時10分27秒 | マンガ家名 は行
     写真は私の持っているフラワーコミックス 1巻~3巻


 この作品に関して、6月7日の記事 → た~だいま 読書中 のコメント欄につるさんより長文のコメントを頂き、とても共感できるものが有りました。私のコメント返しも含めて少し引用させていただこうと思いつるさんの了解も得てここに再録させて頂きます。

 青字はつるさんコメント、黒字はトミーコメントの再録です。

 有名なのでご存知の方多いと思いますが…「トーマ」は、萩尾さんが竹宮さんに連れて行かれた映画、、、タイトル忘れちゃったけど、先輩に恋してむくわれなかった少年が列車に身を投げて自殺するというようなラストの、外国の男子寮を舞台にした少年愛がテーマの映画、、、を観て、自分だったらこう考える、と発想したものを、趣味で描いていたもののようです。

当時短編作家として描いていた萩尾さんがある日編集部を訪ねると、「ベルばら」を読んだばかりで興奮していた編集者が「萩尾さん!長編やりましょう!」と言い出したんだそうで。長編となると強いキャラが必要だけど短編しかアイディアのストックがない、趣味で描いてるのが一本あるけどウケないと思いますよ、ということで、まとめて読めそうな分60p.ほどを見せると気に入られ、「これでいきましょう!」ということで連載スタートしたのだそうです。
ところが暗い内容とタイトルで連載第一回目のアンケート投票の結果が最下位と悪く、担当編集だった人も編集長になってしまい、「編集長になると無責任に人気のないものを続けさせるわけにはいかない」ということで、第三回目の原稿を持っていった時点で「終わらせてくれ」と言われたのだそうです。
萩尾さんも「でも一年以上続けるもの、という前提で受けたものですし」「この話はこれから面白くなるのです、絶対面白くします」と食い下がり「せめてあと二ヶ月」「せめてあと一ヶ月」と戦いながら、結局当初の予定の半分以下の半年で終わらせた作品だったのだそうです。

連載二ヶ月頃のとき「ポー」三巻の単行本が発売になったそうです。
編集では萩尾さんの実力は高く評価されていたようですが、どちらかというと低学年しか反応しないようなアンケートでは数字が悪かったようです。どの作品を単行本にするか、という会議の時、長く読まれる良作を、ということで「ポー」の発刊が決まったようです。
この「ポー」三巻は『発売後三日で売り切れ』という少女漫画界にかつてなかった『事件』を起こし…
「トーマ」は益々めんどくさい状況になったんだとか。「人気のないトーマをさっさと終わらせて週刊のほうでポーを連載させろ」とか。お偉方が。
いくらでもポーを描くからとにかくトーマをそれなりに終わらせてくれ…ということで当時まだ20代前半の萩尾さんは頑張った…涙なしでは語れません

…かような背景で「トーマ」は描かれたようです。それなのにあの作品としての質の高さは萩尾さんの果てしない実力の高さを物語っているように思いますが、作者としては仕方なくはしょったエピソードなどもたくさんあったのでしょうね。後に発表されたオスカーの幼い頃のエピソード「訪問者」を読んだときに思いました。

萩尾さんにとってはもともともっと追求したいテーマだったのだと思うのです。一旦は「トーマ」の形で終わらせたけど、40代の自分はどう考えるか。。

『愛のために列車に飛び込み自殺をした少年の心に何があったのか』というのが「トーマ」、それをさらに深めて『魂を引き裂かれた人間がどうやって回復していこうとするのか』が描かれたのが「残酷な神が支配する」なんじゃないかな~とつるちゃん思うのでちゅ


 早速読み出したのですがーーやっぱりよく分からないところがあって、もっとよく読みこまなくては。趣味で描いてたというの読んで、さも有りなんと思いました。

 しかしこの裏話面白いです。はしょったとは思えないほど完成度高いですが、なるほどそう言われればもっと描きたかっただろうと思われる所はちらほらと。


 長編を依頼されて趣味で描いてたものを出したとかそれなのに打ち切られそうになったとかのあたりは萩尾さんご自身が書いてることです。
描きたかったのに描けなかった事があるんじゃないかとかいうあたりはソレに基づく私の推測なんですが。

萩尾さん作品をはじめて雑誌で読んだのが「ランプトンは語る」で、その後友達から借りたポー三巻は読みましたがまだあまりにも「びっくり」した状態から抜けてなかったので強烈な「萩尾体験」になったのが出合った年の冬に読んだ「トーマ」になりました(わかったようなわからんような書き方だなぁ)。…眠れなかった。。。なんでそんなにショックを受けてるのかわからなくて。

繰り返し読むうちトミー。さんと似たような疑問を持ちました。私はキリスト教をそんなに知らなかったんですが、トーマに描かれていることはキリスト教になじみのない日本人にはわかりづらいんじゃないかなあ、とやっぱり思いました…私はなんで掴めたのかな~と思ったときはじめて大好きだった「ナルニア国物語」がキリスト教をベースにしていることに気づきました…だから「キリスト教」としては知らなかったけど「キリスト教の精神」みたいなものは知らずに学んでいたと思うんですよね。。ともあれそういうベースのない人にはわかりづらそうに感じました、やっぱり。

自殺があかん、というのはトミー。さんが仰ってる通りだと思います。同性愛があかんというのもトミー。さんが仰ることのように思いますがそういえばどうしていけないのかハッキリわかりませんね…ただそゆことに励むと滅ぼしちゃうよ、っていうソドムの街の話がある、っていうふうにしか。(ゴモラはなんで滅ぼされたの??)

トーマは「自殺」という形をとっているけどたぶん正確には「自殺」じゃない…「ユリスモールを救うための手段」だということだと思います。「自」分を「殺」すために飛び降りたのじゃなく「ユリスモールの閉ざした心の扉を開くため」にほかに方法がなかった。『彼は今死んでいるも同然だ そして彼を生かすために 僕は僕の身体が打ち崩れることなんかなんとも思わない』のところです。
だからトーマは神に背いていないの。

そして同性愛といえば同性だからそうなんだけど、そどみーな快感をむさぼりたいための同性愛なんじゃなくて、『きみとならずっと遠くまで手をとって歩いていけそうな気がする』愛なんですよね(これはエーリクのセリフだけど。この場合トーマの気持ちと同じと解釈して良いと思います)。

いずれもそれでもカミサマがダメって言うならダメなのかもしれないけど。。。

ナルニアで、、、ナルニアを創った神様的、またキリスト的な存在は「アスラン」と言うのですが、アスランがアスランではなくほかの神を信仰していた男を支持するところがあるのです。その男が「なぜ」と訊くと「信仰が本物であれば、それが向けられる対象が何であってもあんたは私を信仰していたことになる」というところがあるのです。カタチを祀るのではなく真実に忠実であれ、というようなこと。

 キリスト教にしろ何にしろそこが「信仰」というものの本質じゃないかと思う。それは私がナルニアから学んだことですが。。。



>「ユリスモールの閉ざした心の扉を開くため」にほかに方法がなかった。

としても、自殺は×

>きみとならずっと遠くまで手をとって歩いていけそうな気がする』愛 

なら、一生プラトニックで高めあって生きなさい。

キリスト教は許さない気がする。西洋の宗教は厳格ですよ。

 「トーマ~」 は私勝手に日本の女の子にゃ難しいだろと思ってましたが、名作として名が残っているところを見ると結構理解されていたと言うか、分からないなりにもショックを受けた人がいっぱいいたと言うのは事実なんですね。
 西洋絵画の展覧会を見に行くと、旧約・新約聖書のお話を絵にしたものがいっぱいあって、マグダラのマリアなんてこれ見ている人の何人わかるの、イエスの母親の方じゃないのよ、とかモーゼは 「十戒」 (映画) が有名だから知ってるか、とか余計なこと考えちゃうけど、そんなことお構いなく、よい絵は誰が見てもよいと思えるの。それはバックボーンを知っていればよりよく分かるけれど。
 同じことでマンガといえどショックを受けたことで興味を持っていろいろ調べ始めるきっかけになった人は多いと思う。「トーマ~」 でキリスト教にはまった人は何人いる ? 

 調べればもっと分からなくなって深みにはまる話とは思われますがね~~ハハハ(いやみな笑い)

>「信仰が本物であれば、それが向けられる対象が何であっても

 昔、仏教系の偉い方に同じような話が有りましたね。凄く乱暴に言ってしまえば、信仰は同じだ、みたいな。東洋的な考えだなーと思っていたら、西洋にも同じ考えは有るのですね。信仰って面白いなー。


 同じコメント欄で、夜さんのコメントに

>神を否定することを強制されたくらいで何故!?

と思ったとあるんですが、私も

 普通の日本人ならそう思いますよね。とりあえずこの窮地を逃れるために、うそ付いたっていいじゃんと思います。キリスト教徒は殺されたって宗教を捨てないのか、生きていりゃこその宗教でしょ?本末転倒よ。
 踏み絵を踏んでコロンだって生きてこっそり信仰を続けた方が良くないか?これは今の自分だから言えるセリフかしら。

>今でもトーマの自殺に関しては
頭では理解しても、共感できないのです!

これも同感です ! なんたって10いくつの子が自分で死ぬなんてどんな理由があったって・・・・だめですよ。この後輝かしい人生が何十年もあるのに・・・子供に先立たれた親の嘆きはどうなるの・・・いづれ誰でも死ぬにしろ、順番というものが有りますよ。
 萩尾氏もこれを描くことによって考えさせているのかも知れない。いきなりこの場面なのでショックですけれどね~。

 精神的な事プラス肉体的にも神を裏切ったと考えてユリスモールはあそこまで 死んだも同然 になっていたんですね。そう考えればなんとなく納得できます。辛いけど。

 と返信しました。その後もつるさん、夜さん、ブックさん、カツゴンのママさんら熱っついコメントが目白押し。興味のある方、是非さかのぼって読んで見てください。管理人は・・・あっちっちっ、ちょっと熱を冷ましてこよう。

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16 コメント

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少女漫画ではダントツ! (morinoya)
2007-06-12 18:54:03
萩尾望都さんの絵が少女漫画家の中で一番好きで、若い頃よく読んでいました。「トーマの心臓」「ポーの一族」それから「11人いる!」ですね。その後はあまり読んでいませんが・・・
返信する
うわ~ ()
2007-06-12 21:17:36
こんばんは。こちらではお久しぶりの高です。
前述の記事のコメントも読みましたが、ずいぶん盛り上がっていたんですね。でもこの作品は私も大好きなので、盛り上がりっぷりも頷けちゃいます。

自分は仏教系の幼稚園で般若心経を唱えて育った人間でしたが(その後興味本位でキリスト教をかじったせいはあるでしょうが)、その部分での違和感とか、よく分からないという感覚はあまり持ちませんでした。
むしろ思春期の少女の心境にはピッタリだったので、すんなり入り込めたような気がします。
キリスト教として描くとああなるし分かりやすいですが、汚れたものを容認できない潔癖さとか、反面自分のためなら何でも投げ出してくれる存在への希求とか自己犠牲的なものへの憧れとか、そして最後には、汚れていようが綺麗だろうがその存在を赦されているという感覚(要するに自己受容ですよね)への経路とか・・・ぜーんぶ思春期の少女が(少年は知りませんが)そこから成長していく過程の物語なのではないかと。だからあんなにすんなり入り込めたし、今でも名作という声が絶えないのかなぁ・・・。

と書いているうちに私まで長くなってしまいました、ごめんなさい。ちなみに私はこの「トーマ」と同じくらい「スターレッド」も好きでした
返信する
男性にも人気。 (トミー。(猫とマンガとゴルフ~の管理人))
2007-06-13 11:01:57
 morinoya 様
 萩尾 望都氏は男性にも人気有りますね。ぜひ 「残酷な神が支配する」 なんかも読んで見てください。下手なミステリーより面白いかも知れません。手も下手なミステリーってあるんだろうか。
返信する
凄いでしょ。 (トミー。(猫とマンガとゴルフ~の管理人))
2007-06-13 11:10:35
 高様
 萩尾 望都氏の作品をアップすると凄い反響なのですよ。人気あるんですよね~。私が記事アップなぞ恐れ多いくらい一家言ある人たちもいらして。
 記事がキッカケになってくれてコメント多く寄せてくれればいいや位に思ってつたない記事を出してます。(冷汗)
 あっコメント長いのは全然ありがたいくらいで、どんどんお寄せくださいませ。

>むしろ思春期の少女の心境にはピッタリだったので

これ以下の文章には、ふんふん、おーっという感じでぴったり言い表されてますね。とうの昔に忘れ去った少女の感情をすこ~し思い出しましたよ。
返信する
Unknown (つる)
2007-06-14 00:22:26
高さま。
かなり体温の高いつるです。

>思春期の少女の心境にはピッタリだったので

コレ(トーマ)って読む年齢関係するように私は思ってます。作品としての評価ではそんなこともないと思いますが共感の高さについては。

>汚れたものを容認できない潔癖さとか、反面自分のためなら何でも投げ出してくれる存在への希求とか自己犠牲的なものへの憧れとか、そして最後には、汚れていようが綺麗だろうがその存在を赦されているという感覚(要するに自己受容ですよね)への経路とか

こういったものは「誰もが経験する」ものである反面誰もが比較的短い時間で「忘れやすい」感覚でもあると思うんです。。。
だからその感覚を持っているさなかの人でないと共感しづらい感じがします。繊細な感覚なので、解決してしまうと(自分の中で折り合いがつくと)忘れてしまうと思うんですよね…通り過ぎた人にとっては、「悩んでいた過程」というのは「結論」より重要じゃないからです。

まったくの個人差ですが女性の場合中学生くらい、男性の場合高校生くらいのような気がします。
私はこれを読んだのは自分としては「丁度」か「少し早め」だったように思います、結果論ですが。
思春期に入っていたとは思いますが…まだ昨日まであははけらけらと快感原則に則って過ごしていた状態で。
ショックを受けたのは内容云々以前に、現実に生きて動いている自分よりこの登場人物たちのほうがよっぽど「生きて」感じたことでした。。。私は何をやっているんだろう、と…そのへんの草花と同じ(草花に失礼ですが)程度にしか生きていない、全然「人間」じゃないじゃない、という感触にショックでした。

当時は皆同じように感じたんじゃないかと思ったんだけど、「良いよね~」とか話をすると、オスカーが好きだとかユーリが良いとかの話に終始して、さっぱり話したい確信に触れなくて。だからといって自分も自分が感じたことも上手く言葉にはできず確信が欲しくてちょっといらいらしてました。

この人は同じことを感じたんだ、と思ったのは合田さんの文章を読んだときでした…1980年12月号のぱふ『萩尾望都特集』に寄せられた文章です。

合田さんは当時「お勉強が好き」な京都大学法学部志望の高校三年生、妹さんがおられたので特に少女漫画には抵抗なく読んでいて、あるとき「最近よく名前を見かける」萩尾さんと竹宮さんに興味を持って、妹さんに頼んでこの人たちの単行本をすべて買って来てもらった。「ポー」を読んで「ファラオの墓」を読んで、揃うのが最後になった「トーマ」を読んで、文字通り「ぶっ倒れて」しまったのだそうです。読み終えた「トーマ」を片付けることもできずそのまま背中からうしろへひっくり返ってしまったそうで。それから三日間「眠れなかった」。
翌日から自分にとってくだらないことだった勉強をやめ、ひたすら「萩尾作品」に餓え、卒業と同時に(受験をやめ)上京し、ぱふ編集部へ向かったとのこと。

私は…まぁ寝たけど…「眠れなかった」気持ちがよくわかる、と思いながらこの人の文章を読みました。
作品の内容云々の前に「萩尾望都」というひとりの天才と邂逅したことのほうが重要だったんだと思います。

一匹いれば百匹いると思う。こんなふうに「トーマ」に影響を受けた人。

この人が高校生だったこと、自分が中学生だったこと、萩尾さんが描いたのが20代前半であったこと、といろいろ考えてみたことの結果から、女性の場合「小学校高学年~25歳くらいまで」男性の場合「高校生~やはり25歳くらいまで」に、『共感しやすい時期』があるのじゃないかと思います。。。そのうちのどのときが共感しやすいかはもっと絞られてくるように思います。
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何でもいいです (ぱふりん)
2007-06-14 12:51:52
私のもっとも好きな作品に違いはないんですから。
思うことは人それぞれ。
私はトーマの死(「自殺」とはあえて言いません)は
肯定的に捉えています。
ところで年とると好みがかわるもので、
中高生の頃はユーリのファンだったのに
今ではエーリクがかわいくてかわいくて!
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少女の心境 (トミー。(猫とマンガとゴルフ~の管理人))
2007-06-14 16:54:44
 つる様
 なんとなく分かってきましたよ。実は私これ始めて読んだのがコミックスになってからで、連載中もとうに20歳を過ぎてまして。案の定すんごい衝撃までは受けませんでした。だけどちょうどリアルタイムで読んでた少し下の方々のレビューとかを他ブログで読むと思い入れが熱くてへぇ~こんなに人気がある作品だったか、と改めて見直した次第で。「ポー~」 の方が話として面白いじゃんと思っていたので。
 つるさんのコメ見てそうかと納得しました。でも、今回読み直してみると、初回には気がつかなかった処も有り、やはり名作には違い有りませんね。
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久しぶりです~。 (トミー。(猫とマンガとゴルフ~の管理人))
2007-06-14 17:22:07
 ぱふりん様
 お久しぶりです~。ぱふりんさんももっとも好きな作品なんですね。他の萩尾 望都作品よりも?

 >エーリクがかわいくてかわいくて!

 私も今回エーリクを可愛いと思いましたね。トーマはユーリを分かり過ぎててほんとかいなんて思って現実にいない天使のような存在に思われて感情移入できませんでした…。
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Unknown ()
2007-06-15 14:32:29
つる様&トミー様&ぱふりん様
確かに読む時期にすっごく関係ありそうですね。
自分は高校生で思春期の後半、しかもけっこう内省的な方だったので、すんなりでしたが、これが小学校高学年とか中学生だったら、ホント「よく分からないけどとにかくショック! でも好き!」ってなったような気がします。
それに初読がもっと遅ければ、「面白いけど随分感傷的でメランコリックな少女マンガ」で終わったかも。
それで言うと、その後続けて読んだ「ポー」の方が、「面白いけどトーマの方がいいよなぁ」だった理由も分かる気がします。

うーんまた読み返してみたいのですが、実家に置いてあるのが残念です。
返信する
そうそう。 (トミー。(猫とマンガとゴルフ~の管理人))
2007-06-15 16:12:14
 高様
>随分感傷的でメランコリックな少女マンガ

 まさに私の感想はそれでしたね。大人が読むと、小さな井戸 (シュロッターベッツ) の中で小さなかえるたち (生徒) が浮いた腫れたと何を言ってんだい。大人は生きるために必死なんだよ ! みたいな気になってくるんです。大人に見えるサイフリートもきっと学園を追い出されてから苦労したんじゃないかとか、考えちゃって。すっかりおばさんですね。生徒たちより、親世代の方に共感してました。
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