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映画「The Producers」にColleenさんが出演!

2006-01-15 00:03:41 | Musical News Michael君のお友達
すでにアメリカでは公開中の映画「The Producers」。この映画、2001年にBroadwayでオープンした同タイトルの大ヒットミュージカルに基づいて製作されたコメディ・ミュージカル映画なのですが、何とColleenさん(Colleen Dunn コーリーン・ダン)も出演しているんですよ~~!(写真は、映画のポスターです。)

Colleenさんの役は、「I Wanna Be a Producer」のシーンとエンド・タイトルに登場する「Pearl Girl」です。 そして、何と、Colleenさんだけではなく、彼女やMichael君(マイケル・グルーバー)と一緒に、昨年の夏にSaugatuckのMason Street Theatreで上演された「What A Glorious Feeling」でジーン・ケリーを演じていたSean Martin Hingston(ショーン・マーティン・ヒングストン)さんも、「ヒトラー役のオーディション参加者」と「茶色いシャツでタップダンスをしているナチ兵士」の役で出演しています。
日本で公開されるのか、またいつになるのかは未定のようですが、もし公開されたら、ColleenさんやSeanさんの出演シーンをお見逃しなく!


この映画のもとになったBroadwayミュージカル、監督はBroadwayでも監督と振付をしていたSusan Stromanさん、脚本は同じくBroadwayでも脚本を書いたMel Brooks(映画俳優・監督としても有名なメル・ブルックスさん)さんとThomas Meehanさんで、作詞・作曲はMel Brooksさんでした。

2001年3月21日に、St. James Theatre(セント・ジェームズ劇場)でプレビュー公演が始まり、33回のプレビュー公演のあと、2001年4月19日にオープンし、現在も上演中です。2006年の1月8日には、1,966回目の公演を行いました。
オリジナル・キャストは、主役のMax Bialystock(マックス・ビアリストック)役にNathan Lane(ネイサン・レーン)さん、同じく主役のLeo Bloom(レオ・ブルーム)役にMatthew Broderick(マシュー・ブロデリック)さん、映画ではユマ・サーマンさんが演じているUlla役はCady Huffmanさん、映画ではウィル・フェレルさんが演じているFranz Liebkind役はBrad Oscarさん、Carmen Ghia役はRoger Bartさん、Roger De Bris役はGary Beachさんでした。そして、昨年(2005)のホリデー・シーズンに、ボストン、サンフランシスコ、ロサンジェルスの3都市で公演された「White Christmas」 で、ロサンジェルスで、Michael君と同じフィル役を演じたJeffry Denmanさんも、「The Producers」のオリジナル・キャストだったんですよ。

大ヒットとなったこの作品、2001年のTony賞でノミネートされた12部門を全て獲得(作品賞、脚本賞、オリジナル・スコア賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、舞台装置賞、衣装賞、照明賞、振付賞、監督賞、オーケストレーション賞)、また同年のドラマ・デスク賞でも、12部門にノミネートされ、その内の11部門を獲得しました。

でも、このミュージカル、実は、1968年にまったく同じタイトル・ストーリーで公開された、メル・ブルックスさん監督のコメディ映画をもとに作られた作品なんです。

あらすじは、以下の通りです。

舞台は、1959年のNY。かつては、Broadwayのキングと呼ばれたマックス・ビアリストックも、今では落ちぶれて、彼の作品は全て初日でポシャってしまう有様です。
そんなある日、ノイローゼ気味の会計士レオ・ブルームが、彼のもとを訪れたのですが、帳簿を監査していた彼がつぶやいた「失敗作を作った方が、プロデューサーは大儲けできる」という言葉を聞いたマックスは、すっかり乗り気になり、レオと組んで、逃亡中のもとナチス構成員が書いた「Springtime for Hitler 春の日のヒトラー」というミュージカルをプロデュースすることにしました。監督はゲイのロジャー・デ・ブリースです。そして、主演女優に迎えたのは、美しいけれど、とても長い名前で、どこかズレているスウェーデン女性のウーラでした。
初演の夜が近づいてきますが、果たして、彼らの「失敗作を作って大儲けする」計画、うまくいくのでしょうか・・・?


一方、今回の映画の方はというと、タイトルもストーリーも役名も全て一緒で、コメディ・ミュージカル映画として製作されました。

以下は、この映画のトリビアです。

この映画は、1968年に公開された同名のコメディ映画(メル・ブルックス脚本・監督、ジーン・ワイルダー主演)に基づいて作られたBroadwayミュージカルをもとに製作されました。

主要キャストは、ウィル・フェレルさんとユマ・サーマンさん以外は、Broadwayのオリジナルキャストが演じました。

当初、映画版のUlla役は、レオ役のマシュー・ブロデリックさんが「ステップフォード・ワイフ(2004)」で共演したニコール・キッドマンさんが演じる予定でした。ブロデリックさん自身がキッドマンさんに話を持ちかけたそうで、彼女は、脚本の初稿を見るまでもなく即座に出演をOKしたのだとか。しかし、残念ながらスケジュールが合わず、彼女の出演はかないませんでした。

撮影は、主にカナダのトロントで行われました。

観客を演じている大勢のエキストラは、実は、全員、俳優さんではありません。皆さん、チャリティに寄付をした人々で、その特典として、映画にエキストラとして出演しました。

楽譜の読めないメル・ブルックスさんは、曲を書くのに、まずメロディをハミングでテープに録音し、それを音楽の素養のある友人に聞かせて、楽譜にしてもらいました。

ビアリストックに劇場に投げ込まれる黒猫の声と、「Springtime for Hitler」という歌の中で「Don’t be stupid, be a smartie…」と歌う「Stormtrooper」の声は、メル・ブルックスさんが演じています。Broadwayのショーでも、この2役の声は、ブルックスさんが事前に録音した声が使われました。またオリジナルの映画でも、「Stormtrooper」の声は、ブルックスさんが演じました。

映画の冒頭で、ビアリストックのプロデュースしたショーを酷評する新聞記事が登場しますが、その批評欄の筆者名は、「All About Eve」に登場するGeorge Sandersさんが演じた辛口の演劇評論家のAddison Dewittになっています。

ユマ・サーマンさんのダンスシーンのダンススタントを務めたのは、Broadway版でUlla役を演じたAngie Schworerさんでした。

タクシー運転手役のBrad Oscarさんは、Broadway版では、オリジナル・キャストとしてFranz Liebkindを演じていましたが、オリジナル・カンパニーでビアリストックを演じたネイサン・レーンさんがBroadwayとロンドンの舞台から退いた後、Oscarさんがビアリストック役を引き継ぎました。


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