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Joseph at CDT 観劇記 その1

2013-07-24 13:03:55 | Michael 13 Joseph
お待たせ致しました。まずは、観劇記その1です。(写真は、開演前のステージの様子です。)

7/16の午後、順調に成田を発ち、現地時間の7/16の午後、到着予定よりも少し早めにミネアポリスに到着しました。
いつもタクシーでホテルに向かうナズ。今回もそのつもりだったんですが、「それじゃ、お金もかかって大変だろう」と心配してくれたMichael君(マイケル・グルーバー)とトニーさんが、何と、空港までナズをピックアップしに来てくれました。

まだミネアポリスに移ってきてからあまり経っていなかった2年前に比べると、Michael君の運転もスムーズになり、一緒に来てくれたトニーさんと3人で楽しくおしゃべりをしながら、チャンハッセンに向かい、ホテル近くのレストランで遅めの昼食を取りつつ、またおしゃべりを楽しみました。
食事を済ませ、ホテルに降ろしてもらい、いったん家に戻るというMichael君達を見送って、ホテルにチェックインしました。

夏にアメリカに来たことは何度もあったのですが、たいていは、東京よりもカラッとしているので、たとえ気温が東京より高くても過ごしやすいことが多かったんです。ところが、ナズが滞在していた間のミネアポリスやチャンハッセンは、東京とあまり変わらないくらい湿度が高く、けっこう蒸し暑かったです。
せっかく夏なので、浴衣を持参してきていたので、シャワーを浴びたあと、久しぶりの着付けに、ちょっと悪戦苦闘しながら(笑)、それでもそこそこうまく着られたので満足しつつ、少し早めに劇場に向かいました。

ボックスオフィスで滞在中に見る5回分のチケットをピックアップして、周りを見回すと、開演の前にMCとして登場するジェイさんが、お客様を出迎え中だったので、挨拶しようとそばに行きました。驚いたことには、
「こんにちは。確か、以前にも見に来てくれたことがあるよね。」
と、2年前に来たナズのことを覚えていてくれたんです。これは、ジェイさんだけじゃなくて、お土産売り場の女性やウェイトレスさんといった他のスタッフも、けっこう大勢、覚えていてくれて、まるで故郷に帰ったみたいな感じがして、とても嬉しかったです。

6時になったので、テーブルに案内してもらいました。初日の晩の席は、ステージ正面の121番テーブル。全ての席が最前列で手配してもらったんですが、他の日は、左右どちらかの端っこだったんですけど、この日だけは、真っ正面! 
席についてしばらくすると、ウェイトレスの女性が、まだ何もオーダーしてないのに、ホットティを持ってきてくれました。
「前回いらした時、いつもホットティを頼んでらしたでしょ?ホットティでよかったですか?」
うわ~、注文まで覚えていてくれたんだ~♪ スッゴク嬉しい!
「はい!ありがとうございます。ホットティ、いただきます。」
チケット代に含まれている料理の中からサラダをオーダーして、ホットティと一緒にいただきました。ほうれん草とチキンのサラダで、フルーツも入っていて、とても美味しかったです。

早めに食べ終わったので、しばらく劇場の中をあちこちぶらぶらして、トイレを済ませてから、席に戻りました。上演中は、もちろん写真やビデオ、録音は厳禁ですが、上演前や休憩中は撮影は自由なので、ステージの写真を撮りました。「Jesus Christ Superstar」の時も、具体的な家とかのセットがあるわけではなく、さりげなく置いてある箱や棒が、ある時はテーブルに、ある時は磔の台になったのですが、今回も、ステージ上に置いてある下にキャスターのついたJ、O、S、E、P、Hの文字が、ある時はイスとして、ある時はドアとして使われていました。

開演5分前になり、ジェイさんがステージに登場しました。作品の説明、「Joseph」では、毎回、客席から2人の子供がショーにゲスト出演するので、この晩の子供達の紹介、次回作や建物内の他の劇場の出し物の紹介、そして撮影や録音が厳禁であること、携帯などを切って欲しいこと、最後に「キャストに食べ物を与えないように!」とお客さんの笑いを誘う一言を残して、ジェイさんは、ステージを去りました。

いよいよ開演です。風の音と赤ちゃんの泣き声の効果音が流れたあと、プロローグが始まりました。ナレーター役のJodiさんが登場して、「夢を見よう。かなう人もいれば、かなわない人もいるけど、感じるままに夢を見よう。夢が叶った幸運な少年の話をしよう。もしかしたら、君のことかも知れないよ」と美しい声で歌います。
その間に、他のキャストがステージへと登場してきました。顔見知りのキャストは、ナズを見つけて、目配せをしてくれたり、ほほえみかけてくれたりしました♪

プロローグが終わると同時に、客席のほうからジャレッドさん演じるジョゼフの歌声が聞こえてきました。(Any Dream Will Do) この晩、ショーに出演する観客のお子さん2人を連れて、ステージへと上がります。ナンバーのラストが近づくと、ジョゼフ、ナレーターとお子さん2人を中心に、キャストがステージ中央(ナズの真っ正面!)に集まり、ステージに向かって左手からカメラを持ったキャストの1人がステージ前にやってきて、ナズのすぐ目の前にしゃがんで、キャストとお子さんの記念撮影をしました。(このキャストは、ウェス・モウリ君といって、日系の青年なんです。写真を撮るだけでなく、開演前にはロビーで観客の人に子供がショーに特別出演できる催しの説明をしたり、申し込みの受付をしたりしていて、ショーが始まる前にそれぞれのテーブルに子供達を迎えに行ったり、幕間の休憩の時に子供達をテーブルに送っていったりもしていました。)

ジェイコブとその家族を紹介するナンバー(Jacob and Sons/Joseph’s Coat)が始まり、Michael君達が扮する兄弟達が1人ずつ紹介されていきましたが、何せほとんど全員がカツラと帽子をかぶり、顔中にひげをつけているので、誰が誰なのか、イマイチわかりません・・・。もちろんMichael君とトニーさんはすぐわかりましたが、以前見た「Jesus」にも出演していてお友達になった俳優さんも何人かいるはずなのに、「???」という感じ。(あとでホテルでキャストの写真とどのナンバーを歌っていたかを照らし合わせて、ようやくわかりました・・・

続くナンバー「Joseph’s Dream」でも、兄弟達の見せ場が続きます。ミュージカルの場合、主役は歌が多いので、ダンスナンバーがあまりないことが多いんですが、ジョゼフも本格的なダンスのシーンはまったくなく、Michael君達演ずる兄弟の方がダンスの見せ場がたくさんあります。
1人だけひいきされるジョゼフに業を煮やした兄弟達は、父のお気に入りの息子を奴隷として売り渡してしまいました。(Poor, Poor Joseph)この時、ジョゼフを奴隷として買う隊商を演じているのは、子役の俳優さんに連れられた観客のお子さんのうちの1人です。子供達が付けひげをつけているのが、面白く、可愛らしく、客席から拍手がおきました。
ジョゼフのカラフルなコートを奪った兄弟達は、山羊の血をコートに塗りつけて、ジョゼフが死んだように見せかけるのですが、この山羊の役を演じていたのが、もう1人の観客のお子さん。キュートな山羊のお面とケープを着て登場すると、兄弟達がそのお面とケープを奪って、ジョゼフのコートにこすりつけます。

兄弟達は嘘泣きをしながら、父のジェイコブに、「ジョゼフが獣と戦って殺された」と伝えます。(One More Angel in Heaven)これが、なぜかウェスタン調のナンバーなんです(笑)ジェイコブがステージにいる間は、スローな曲調なのが、ジェイコブがいなくなると、いきなりにぎやかに変わり、ダイナミックなダンスナンバーになります。
このナンバーは、マーク・キングさんという振付助手やダンスキャプテンを兼任している俳優さん演じるガドが歌っているんですが、見事なカウボーイ風の投げ輪ダンスを披露してくれました。

一方、ジョゼフは、エジプトの大富豪のポティファーに奴隷として買われます。(Potiphar)真面目に務め、主人にも好意を持って接するジョゼフは、主人に気に入られ、財産を管理するまでになりましたが、美しいけれど性格が悪く浮気者の、主人の奥方に目をつけられてしまいます。「フリーラヴ(自由恋愛)は信じない」と誘惑をはねのけようとするジョゼフに、フリーには無料という意味もあるので、「じゃあ、私にお金を払えばいいじゃない?」と切り返す奥方♪ これは、Chanhassenのプロダクトのオリジナル演出のようで、なかなかうまいな~♪と感心しました。 奥方を演じているのは、ジャネットさんという女優さんなんですが、素顔の彼女は、穏やかで気さくな感じの女性なんですが、とてもセクシーな悪妻ぶりで、そのギャップに、もうびっくり!
ジョゼフを誤解したポティファーは、ジョゼフを牢獄送りにしてしまうのでした。

牢獄用の特別なセットはなく、舞台中央に階段のある少し高くなった部分があるのですが、その階段に差し込み用の穴があるようで、そこに鉄格子に見立てたポールを数本差し込んで、牢獄に見立てます。
「全てのドアが閉ざされ、世界からも愛する者からも切り離され、忘れ去れたままここで朽ちていくのか」と自分の運命を嘆くジョゼフ。(Close Every Door)観客のお子さんのうちの1人が、ろうそくを持ってきてくれます。わずかな物音にさえおびえるジョゼフを、おそらく他の囚人ということなのでしょうか、フードをかぶった人達がジョゼフを励ましてくれました。

そこに、2人の囚人が連れて来られました。ファラオに仕えているバトラー(執事)とコックで、このバトラーをMichael君が演じていましたよ。エジプト風のつもりなのか、毛の短い黒いカツラをかぶっているんですが、どうもそれが、日本人的にはお坊さんか何かのように見えてしまい、少し興ざめな部分はあったのですが・・・、でも、Michael君が演じているなら、何だってステキです♪
二度と太陽を見ることはないだろうと嘆きながら、不思議な夢を見たので、意味を教えて欲しいとジョゼフに頼む2人。

最初は、Michael君演じるバトラーで、隙間だらけの牢獄だけど、ポールの隙間を計って、おなかをへこませながら滑り込みます。「ブドウの蔓に実がなっていたので、それをつぶして、ワインにしてファラオに差し出したら、飲んでもらえた。でも、意味がわからない」と歌うMichael君。「すぐに君は、釈放されるから心配は無用。以前と同じようにバトラーとしてファラオに仕えるだろう」とジョゼフに聞かされて、嬉しそうに走り去りました。

次のコックは、最初はポールの隙間から滑り込もうとしますが、ばかばかしいというジェスチャーをしながら、ポールの間を堂々と通ってジョゼフのそばに行ってしまいます(笑)
彼の夢は、「パンの入ったバスケットを持っていたら、飛んでいた鳥がバスケットに飛び込んで、パンを全て食べてしまった」というもの。「彼に言ってやったようなことを聞かせてくれよ」と歌いながら、ジョゼフと肩を組み、ジョゼフの胸をパンッと叩くコック(笑)
けれど、ジョゼフの答えは、「よくない夢だ。ファラオは、すでに君の処刑の日を決めてしまっている」というものでした。思わず倒れかけるコックを支えながら、「あんまり、僕の言うことを信じすぎないようにね」と歌うジョゼフ。ホッとしかけたコックでしたが、「でも、今まで一度もはずれたことはないけど」と言うジョゼフに、再びショックを受けます。

そして、ジョゼフを励ますにぎやかなナンバー「Go, Go Joseph」が始まりました。直前までバトラーとコックを演じていたMichael君とダンさんは、そのままの衣装ですが、他の兄弟や兄弟の妻達は、エジプト風のイメージの露出度の高い衣装で、「行くんだ、ジョゼフ!君と君のドリームコートには、未来が待っている」と歌って踊ります。
キャストに加えて、子供達も混じって大いに盛り上がったこのナンバーが前半のラスト。キャスターのついたアルファベットが、「JOSEPH」の順に並べられ、いよいよフィナーレという時に、ステージの向かって右端にいたキャストが「待った~!」と叫びながら、ステージ中央に出てきました。他のキャストは、不思議そうな顔。Sの字が、裏返しになっていたんです!(もちろん演出の一部で、毎回、裏返しなんですよ〔笑〕)Sのくぼみには、若いキャストが、客席のほうを向きながら、体を入れていたんですけど、裏返されてしまって、彼のお尻が客席に向いてしまいました!
裏返しを指摘したキャスト、そのお尻をペンッと叩き、「いい方の側になったな!おい、冗談だよ、みんな!」と言いながら、元の位置に戻り、あらためてフィナーレとなりました。

ここで、幕間の休憩となります。この休憩の20分の間に、ステージセットの移動があり、キャスト達は後半に向けて衣装替えをし、出演していた子供達は親御さんが待つテーブルに戻って、観客は頼んでおいたデザートを楽しみ、追加した料理の会計を済ませるというわけです。なかなか忙しい20分間ですよね。

ナズは、この日はデザートを頼まなかったので、テーブルにチップを置くと、ぶらぶらとロビーを歩き回って過ごしました。

ずいぶん長文の記事になってしまいましたので、後半は、次の記事でご紹介しますね~。また読んでいただければ、嬉しいです♪


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