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カトリックによる日本侵略 その一

2012-08-05 21:10:36 | 読書/日本史

 拙ブログにも現れたが、信者の中にはカトリックは今危機に瀕していると強調する者がいる。異教徒にはカトリック内部での危機などどうでもよいことだし、アンチキリストならば歓迎するだろう。ただ、未だにカトリックは世界最大最強の宗教組織であり、この先も君臨し世界を牛耳るのは確実である。
カトリックによる日本侵略」という実に興味深いブログコメントがある。コメンターのshiretokoさんは拙ブログにも幾つも詳細なコメントをされており、以下「カトリックによる日本侵略」から引用。長文なので2度に分けて紹介したい。  

―戦国時代のカトリックによる日本侵略の証拠ですが、慶応大学の高瀬弘一郎教授がバチカンにあるイエズス会文書館所蔵の日本関係資料を翻訳したものがあります。この翻訳が出版されてから、あわててバチカンは日本侵略関係の資料を非公開にしたそうです。その一部を引用します。

キリシタン時代の研究(高瀬弘一郎 著 岩波書店)

 宣教師アレッサンドロ・ヴァリニャーノが1582年12月14日付けでフィリピン総督へ宛てた手紙の抜粋[p83]

私は閣下に対し、霊魂の改宗に関しては、日本布教は、神の教会の中で最も重要な事業のひとつである旨、断言することができる。何故なら、 国民は非常に高貴且つ有能にして、理性によく従うからである。

 尤も、日本は何らかの征服事業を企てる対象としては不向きである。何故なら、日本は、私がこれまで見てきた中で、最も国土が不毛且つ貧しい故に、求めるべきものは何もなく、また国民は非常に勇敢で、しかも絶えず軍事訓練を積んでいるので、征服が可能な国土ではないからである。
 しかしながら、シナにおいて陛下が行いたいと思っていることのために、日本は時とともに、非常に益することになるだろう。それ故日本の地を極めて重視する必要がある。

 イエズス会日本布教長フランシスコ・カブラルが1584年にスペイン国王へ宛てた手紙の抜粋[p95]

私の考えでは、この政府事業(の植民地化)を行うのに、最初は7千乃至8千、多くても1万人の軍勢と適当な規模の艦隊で十分であろう。…
 日本に駐在しているイエズス会のパードレ(神父)達が容易に2~3千人の日本人キリスト教徒を送ることができるだろう。彼等は打ち続く戦争に従軍しているので、陸、海の戦闘に大変勇敢な兵隊であり、月に1エスクード半または2エスクードの給料で、としてこの征服事業に馳せ参じ、陛下にご奉公するであろう。

―最初日本と明を侵略、征服の対象としていましたが、日本は軍事的に征服が難しいから、日本を征服するのをいったんやめて、日本兵を使って明を征服しようという方針が述べられています。日本でキリスト教を布教し、キリシタンになった者を兵隊として明侵略に使うとしています。日本侵略をあきらめたかのように思えますが、そうではありません。

日本に15年滞在した宣教師ペドロ・デ・ラ・クルスが1599年2月25日付けでイエズス会総会長へ出した手紙の抜粋[p147-150]

日本人は海軍力が弱く、兵器が不足している。そこでもしも国王陛下が決意されるなら、わが軍は大挙してこの国を襲うことが出来よう。この地は島国なので、主としてその内の一島、即ち九州又は四国を包囲することは容易であろう。そして敵対する者に対して海上を制して行動の自由を奪い、さらに塩田その他日本人の生存を不可能にするようなものを奪うことも出来るであろう。
 このような軍隊を送る以前に、誰かキリスト教の領主と協定を結び、その領海内の港を艦隊の基地に使用出来るようにする。このためには、天草島、即ち志岐が非常に適している。なぜならその島は小さく、軽快な船でそこを取り囲んで守るのが容易であり、また艦隊の航海にとって格好な位置にある。…

(日本国内に防備を固めたスペイン人の都市を建設することの利点について)日本人は、教俗(教会と政治と)共にキリスト教的な統治を経験することになる…多くの日本の貴人はスペイン人と生活を共にし、子弟をスペイン人の間で育てることになるだろう。…スペイン人はその征服事業、殊に機会あり次第敢行すべきシナ征服のために、非常にそれに向いた兵隊を安価に日本から調達することが出来る。
その二に続く

◆関連記事:「宗教の衣をまとった帝国主義

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10 コメント

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嘘つきはクリスチャンの始まり (shiretoko)
2012-08-06 20:46:48
 mugi様お久しぶりです。私の拙文を引用して下さり有り難うございます。早速ですが、兵庫県に「おつる」こと中曽千鶴子という自称カトリック保守、愛国活動家がいます。この者のブログをご紹介します。

アダルーペの聖母と レヒーナそして・・チベットとインディオ その②
私自身、クリスチャンになってから
ラス・カサス神父の「インディアスの破壊に関する簡潔な報告」を
読みスペイン人のそのあまりの残虐さには 
キリスト教に対して疑問を持ったこともありました。

メキシコでインディオが人間として扱われなかった
その虐殺の時代に
インディオに出現した聖母マリアで、
インディオを虐殺から救った
といわれ

アステカの女神、トナンツィン
と同一ともされ、いまでもメキシコで最も
信仰され、メキシコの国の守護聖人とされています。

その後まもなく多数のアステカの人々がこの聖母像を崇敬するためにやって来て、次々に改宗が始まり 
一説では十六世紀初めルターの宗教改革で
ヨーロッパで失われたカトリックの数だけ
このメキシコで わずか数年で 

<特大800万人のアステカ人のカトリックへの改宗>があったのです。

またこの聖母は 石の蛇を踏みつぶすと言われる名を持ち

石の蛇というのは 

これまでにアステカの人々から一年に二万人の人身御供を要求していた神だったのですが

アステカ人たちは 聖母を神から遣わされた方として理解し、
人身御供の悪習は突然終わった
ということです。

http://blog.zaq.ne.jp/otsuru/article/667/#comments

「クリスチャンから見たインカ帝国」の記事に投稿した方がいい内容ですが、カトリック信者によると、中南米侵略は、先住民を人身御供の邪神から救うために行われたもののようです。mugi様からご紹介頂いた佐倉哲氏のHPにある「征服の踊り」には真の絶望しか見いだされません。キリスト教は単に人殺しの宗教というばかりではなく、人間の心の奥、つまり魂をも殺す究極の悪であると確信しました。

 カトリックによる日本侵略に関しては、高瀬弘一郎氏や神田千里氏の著書に詳しいですが、カトリック神父に一次資料に基づく証拠を示しても、日本侵略を絶対に認めないでしょう。一部の宣教師が、布教に熱心になるあまりの妄想に過ぎないと言い訳をすることでしょう。

 さて「おつる」こと中曽千鶴子は、保守愛国者を名乗る活動家ですが、カトリックの真の姿をカムフラージュするために保守愛国者を詐称しているに過ぎない者です。カトリックのみならずプロテスタントを含めて、保守派愛国者を名乗るキリスト教徒は、キリスト教を「守る」ために詐称しているに過ぎないと思います。それでは、改めて投稿させて頂きます。今後とも宜敷お願い致します。
返信する
カトリック (Alex)
2012-08-06 22:41:29
mugi様、お世話になります。shiretoko様、はじめまして。よろしくお願いします!

既にご存知と思いますが、興味深い漫画を再び紹介させて下さい。イースト・プレス社より発行された、漫画で読破シリーズ”フロイスの日本史”です。
http://www.eastpress.co.jp/manga/shosai.php?serial=1538

16世紀のヨーロッパで生まれたイエズス会は、キリスト教を全世界に広めるため、極東の日本に辿りつく。折しも日本は戦国時代。宣教師フロイスは戦乱の世に生きる日本人の姿を書き綴っていく。織田信長のような武将から庶民まで、戦国時代の日本人や当時のできごとをキリスト教司祭の視点から記した歴史書を漫画化。

>カルトの特徴

指導者に対する崇拝 
聖人、あるいは神格に向けられるものとさして変わらない賛美。

指導者の無謬(むびゅう)性 
指導者は絶対に間違いを犯さないという確信。

指導者の知識の広さ
哲学的な事柄から日常の些細なことまで、指導者の信条や口にすることはなんでも無条件に受け入れる。

説得のテクニック
新たな信徒を獲得し、現状の信仰心を補強するために、寛大なものから威圧的なものまで手段はさまざま。

秘密の計画
信仰の真の目的と計画が曖昧としている、あるいは新規入信者や一般大衆にはそれらが明確に提示されていない。

欺瞞
入信者や信徒は、その頂点に立つ指導者や集団の中枢部に関してすべてを知らされるわけではなく、また大きな混乱を招くような不備や厄介事に発展しそうな事件、あるいは状況は隠蔽されている。

金融面および性的な利用
入信者や信徒は、その金銭およびそのほかの資産を差し出すよう説得され、指導者には一人かそれ以上の信徒との性的関係が許されている。

絶対的な真理
さまざまなテーマにおいて、指導者、あるいは集団が見いだした究極の知識に対する盲信。

絶対的な道徳観
指導者、あるいは集団が確立した、組織の内外を問わず等しくあてはまる、思考および行動に関する善悪の基準への盲信。その道徳の基準にきちんと従えば、組織の一員としていられるが、そうでない者は破門されるか罰せられる。

・・・その他の特徴としては

精神の不安定化
法外な金銭的要求
住み慣れた生活環境からの断絶
肉体的保全の損傷
子供の囲い込み
反社会的な言説
公秩序の攪乱
裁判沙汰の多さ
従来の経済回路からの逸脱
公権力への浸透の試み

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%88#.E3.82.AB.E3.83.AB.E3.83.88.E3.81.AE.E7.89.B9.E5.BE.B4

如何でしょうか?これらの特徴は基本的にキリスト教に
当てはまりますね。つまり、キリスト教はバリバリのカルトなのです。それも、死後の恐怖を用いて人々を洗脳する非常に悪質なカルトです。どうか皆様、キリスト教というカルトにはご注意ください!
http://www.youtube.com/watch?v=WLKk00OYKhU
返信する
RE:嘘つきはクリスチャンの始まり (mugi)
2012-08-07 21:46:16
>shiretoko 様、こんばんは。

 今年に入ってから体調を崩されたそうですが、もう回復されましたか?猛暑が続いておりますので、お互いに気を付けたいものです。

 礼を言うのは私の側です。私は高瀬弘一郎氏や神田千里氏の著書を未読なので、貴方のコメントは大変参考になりました!私が学生時代に学んだ宗教学などまるで立たなかったと痛感させられました。教官もカトリックだったし、教会の悪い面など教えるはずがないのです。

 さて、紹介された自称カトリック保守、愛国活動家ブロガーの記事は実に香ばしいですね。デムパというか、カトリックという輩はこのような妄想を展開するのが改めて分かりました。聖母マリアがインディオを虐殺から救った??はぁ?と思うのは異教徒の証でしょう。そして中曽千鶴子は人気ブロガーですね。この者以外の自称保守も胡散臭い者が多すぎる。

 アステカの女神、トナンツィンが「一年に二万人の人身御供を要求していた神」というのも誇張が含まれていると思いますし、「多数のアステカの人々がこの聖母像を崇敬するためにやって来て、次々に改宗が始まり」こそ出鱈目の極み。「バイブルか、剣か」の強制改宗が実態。実際にインディオを死に至らしめたのは戦闘よりも苛政と病原菌でしたが、これも聖書のカナン人と同じく、道徳的に堕落していたからと結論付けるはず。

 露骨にアジアとの連帯を訴える左派クリスチャンなら分かり易いですが、貴方の仰る通り保守派愛国者を名乗るキリスト教徒こそ警戒すべき連中でしょう。彼らの保守、愛国活動など単なる擬態に過ぎず、カムフラージュに過ぎません。平たく言えば保守を装った反日です。
 山本七平心酔者ブロガーで「40年の老舗の保守」と豪語した人物もいましたが、保守どころか日本人の多神教性を批判していた。さらに「攘夷よりもディアスボラ」とまで言う始末。非キリスト教徒と称していましたが、白々しい嘘にしか聞こえない。

 私の方こそ今度とも“宜敷”を宜しくお願い致します。
返信する
RE:カトリック (mugi)
2012-08-07 21:47:54
>Alex様、こんばんは。

 漫画で読破シリーズ”フロイスの日本史”は未見ですが、信長ももっと長く生きていれば、イエズス会を弾圧、追放していたかもしれません。神も仏も唯一神も信じない男でしたから。それでもフロイスは日本の知識人には評判が良いのです。

 カルトについての紹介を有難うございました!仰る通りキリスト教こそ、その特徴が強い。「わたしよりも父または母を愛する者は、わたしにふさわしくない。わたしよりもむすこや娘を愛する者は、わたしにふさわしくない」(マルコ10:37)とありますから。
 動画「Jesus Christ! The Musical」は笑えましたが、ネットでカルトに関わるようになる若者も増えてきているそうです。悩み事を相談するうちにカルトにハマるとか。
返信する
キリスト教と書いてカルトと読む (siretoko)
2012-08-07 23:45:41
 mugi様お世話になります。そしてお心遣い本当に有り難うございます。mugi様もお体を大切になさって下さい。Alex様初めまして。さて中曽千鶴子の件ですが、以前mugi様がご紹介なさった酒井信彦東大元教授のブログに、中曽千鶴子の正体が暴かれる動画があります。中曽千鶴子など保守愛国カトリック信者は、カトリック中央協議会の左翼的傾向について、一部の神父が左翼活動を行っているだけで、カトリック自体はそのようなことはない。渡部昇一、三浦朱門、曽野綾子のように真のカトリック信者は保守であるという主張を常々行ってきました。酒井信彦氏がこれを完全に論破し、渡部、三浦、曽野のうさんくささを暴いています。かなり長時間の動画ですので、御時間のあるときにご覧いただけたらと思います。

http://sakainobuhiko.com/2010/04/post-89.html#extended

>一年に二万人の人身御供を要求していた神」というのも誇張が含まれている
 
 仰るとおりです。キリシタン虐殺4万人と同じです。

>次々に改宗が始まり→「バイブルか、剣か」の強制改宗が実態。

 仰るとおりですが、キリスト教徒の論点をすり替える才能には感心させられます。

>平たく言えば保守を装った反日です。

私がクドクドと書いて参りましたことを端的に表現して下さいました。私の方こそ御礼申し上げます。

>保守どころか日本人の多神教性を批判していた。

 私の記憶違いでなければ、確かキリスト教徒は、日本の宗教は、神も仏もグチャグチャで排他性、独善性がない。だから日本の宗教は下等であると批判していたように思います。戦国時代もそうだと思いますが、明治以降特に戦後は、このような内容の批判が中心ではないかと思います。神と仏の違いを識別できない精神の後進性が、アジア侵略につながったという論法が昭和50年代まで多かったように思います。某大物政治家がキリスト教の排他性、独善性を批判したとき、キリスト教徒がなぜ逆上するのか疑問に思います。

 Alex様、カルトについて詳細な解説有り難うございます。勉強になりました。さて、カルトの特徴をじっくり読ませて頂きますと、明確に証明できませんが、キリスト教にカルトの特徴があると言うよりも、新興宗教、カルト宗教が、キリスト教の真似をしたと考えるのが妥当ではないでしょうか。私自身、中学高校はカトリック系、大学はプロテスタント系でしたので、キリスト教特有の臭いというものを感じてきました。この臭いを感じてきますと、カルトに関しては、キリスト教が本家本元ではないかと思うのです。また同じような臭いを○○学会、○○の科学、○○真理教などに感じます。

 mugi様、これからも社会の木鐸となる記事をお願い致します。
返信する
RE:キリスト教と書いてカルトと読む (mugi)
2012-08-08 23:12:30
>shiretoko様、

 何をするにも体が第一だし、いくら財産があっても不健康ならば富を楽しめません。殊に大阪は猛暑なので、体調にはお気を付けて下さい。

 私は貴方に酒井信彦氏のブログを紹介したのではなく、wikiのリンクを貼ったのですが、ブログまであったのですね。紹介を有難うございました!私が酒井氏の名を知ったのも何か検索していたら彼の名がヒットしたから。wikiで調べたら納得できる主張ばかりだったので憶えたのです。酒井氏の動画「田母神論文の間違いについて解説」日本は侵略国家でもいい!は傑作でした。
http://www.youtube.com/watch?v=jpJvz3yf-0c

 ネットで反中韓を叫ぶ自称愛国保守ですが、極めて怪しい者も少なくありません。所謂ネトウヨにも成り済ましが多いという見方もあるし、街宣右翼と同じく愛国デモ参加者にも非日本人が紛れ込んでいるという噂もあります。産経新聞は統一教会とずぶずぶの関係ですよね?

>>渡部昇一、三浦朱門、曽野綾子のように真のカトリック信者

 拙ブログに湧いて出たNobなる自称カトリックを憶えておられますか?「曾野綾子は日本に逃げたフジモリペルー元大統領の救援運動の先頭に立ち、北朝鮮から日本に逃げている人々には目もくれていません」と言っていました。これぞ「真の」カトリック信者でしょう。もっとも有名人は広告塔として重宝しても、真のカトリック信者は体の良い奴隷として酷使されています。

>>神も仏もグチャグチャで排他性、独善性がない

 排他性、独善性の権化であるキリスト教徒のグチャグチャな妄言は笑えます。神道には教義や教典はありませんが、ヒンドゥー教や仏教には見事な教典があります。さらに昭和50年代までは神と仏の違いを識別できない精神の後進性が、アジア侵略につながったという論法が多かったのですか??言われてみれば山本七平もそれらしい論法を使っていたような…
 
 キリスト教徒が某大物政治家に排他性、独善性を批判され逆上したのも、自分たちが内心は自覚している欠陥をズバリ挙げたからではないでしょうか?その1人の言葉を借りると、「由緒正しき愛の宗教として名高いキリスト教徒」(爆)だそうで、確かに自己愛性人格障者でしたから。日本人キリスト教徒は多神教だけでなく、イスラムや宗派違いのキリスト教も罵倒しています。これもそのうちにエントリーにする予定です。

>>これからも社会の木鐸となる記事をお願い致します

“社会の木鐸”等とんでもない!無名歴女おばさんの単なる私見であり、あくまで趣味の一環に過ぎません。shiretoko様のコメントの方こそ、日本のキリスト教徒の正体を見事に暴いており、記事でも使わせて頂きました。貴方のコメントがなければ今回の記事も書けなかったし、改めて御礼申し上げます。今後とも情報を何とぞ宜しくお願い致します。
返信する
家康が知っていた古代史 (いしやま)
2013-12-19 05:45:52
最近珍しい書籍を教えてもらいましたので、ご存知かもしれませんが、紹介します。
安土桃山末期、江戸初めの1608年に、ロドリゲスというポルトガル人が日本に布教に来て、日本語教科書を作るため、茶道を含む、日本文化を幅広く聞き書き収集して著した、「日本大文典」という印刷書籍です。400年前の広辞苑ほどもあるような大部で驚きです、さらに家康の外交顧問もしていました。特に銀山開発には家康はスペインからの技術者導入のために尽力しています。スペイン国王からは難破船救助のお礼に、「家康公の時計」をもらっています。
興味深いことに、この本の終わりに、当時ヨーロッパ外国人が聞き書きした、日本の歴史が記載され、この頃あった、古代からの日本の歴史についての考を知ることができる タイムカプセル でしょうか。これが戦国時代直後までの古代史の認識で、明治以後にはこの歴史認識は失われてしまったようです。日本大文典のこの内容は、ウィキなどにも出ていません、もう既に見ていますか。
ついでに
倉西裕子著 『「記紀」はいかにして成立したか』 720年日本紀 と 日本書紀 は 別物という考証があります。
宜しくお願いします。
興味なければ削除してください。
返信する
RE:家康が知っていた古代史 (mugi)
2013-12-19 22:30:04
>いしやま氏、

「日本大文典」は未見ですが、ロドリゲスのことはwikiに乗っていますね。wikiには著書の紹介もありますが、その内容までは書かれていない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%89%E3%83%AA%E3%82%B2%E3%82%B9

 倉西裕子氏の著書も未読ゆえに論評は出来ませんが、720年日本紀と日本書紀は別物という可能性はありますね。中国の歴史書に倣ったためか、日本書紀は当局による「大本営発表」史観と言った人物もいます。確かなことは著作を読まないと、何とも言えません。

 倉西裕子氏は確かブログもしていたはずですよね。何年か前に彼女のブログに目を通したことがありますが、何とも英国崇拝が鼻についたので、以降見ておりません。wikiで見たら大学では中世英国史専攻だったのに、何故か日本史の研究に入った。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%89%E8%A5%BF%E8%A3%95%E5%AD%90

 ま、旧教新教ともに神道や天皇制撲滅を画策するのは当然だし、日本書紀はいかに出鱈目かを強調したいのでしょう。正直に言ってあまり興味のある著書ではありませんが、貴方のコメントは削除しません。初カキコで「興味なければ削除してください」は僭越で不躾。削除するかどうか決めるのは私自身だし、貴方に指示される筋合いはない。
返信する
家康公の時計 (いしやま)
2014-01-10 17:14:29
家康公の時計を読まれることをお勧めします。
スペインに対する家康の外交政策は、カントからも評価されたものでした。スペインやポルトガルをどのように排除し日本を列強の侵略から守ったかということですが。
返信する
RE:家康公の時計 (mugi)
2014-01-10 22:08:03
>いしやま氏、

 貴方は「家康公の時計」を読むことを勧めていますが、正確には「日本大文典」という印刷書籍ですよね?先にもコメントしたように、私はあまり興味はありません。

 突然ブログにやって来て、一書物の読書を勧めるのは不躾です。先のコメントも、「宜しくお願いします。興味なければ削除してください」と一方的な要求で結ばれていた。押しつけがましいし、このような勧め方をされると読む気が失せます。
 読書しているならば、自分が興味があっても他人も同じとは限らないということくらい、想像が出来ないのでしょうか?この件はこれで打ち切りますから、あしからず。
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