トーキング・マイノリティ

読書、歴史、映画の話を主に書き綴る電子随想

イスラム珍派 その二

2012-02-12 20:40:53 | マスコミ、ネット

その一の続き
 イスラム圏といえば一般に男尊女卑のイメージが強く、イスラム珍派には封建的な男優位社会に憧憬を抱く者もいた。「お前らイスラムになれば、処女と結婚できるぞ」の類の書込みもあったし、中東オタクからすれば失笑させられた。確かに日本や欧米と異なり結婚までは処女が断然多いイスラム圏にせよ、少数でも結婚前に恋人と関係を持ってしまう女もいるのだ。それが発覚、“名誉の殺人”になることも珍しくない。
 ただ、婚前交渉をした女が全て“名誉の殺人”にされるとは限らず、初夜にわざと隠し持った鳥の血などでシーツを赤く染めて誤魔化す利口者もいるのだ。日本や中国の艶笑譚にも似た様な話があり、文化が異なれど発想は同じなのは面白い。

 さらに異教徒が改宗したところで、簡単に処女のイスラム娘とは結婚できないのだ。ボーンムスリムの男でも多額のマハル(結納金)を工面 しなければならず、マハル無しの結婚は正しい結婚とはみなされない。日本のように愛があれば…とは全く価値観が異なる世界なのだ。 まして改宗者ならしこたま金を要求されるのがオチ。そのため金を工面できないムスリムが異教徒の女と結婚、ムスリマ(イスラム女性)にハイミスが出てくる始末。

 拙ブログにもketaというHNの人がイスラムについて、「ぐちゃぐちゃ言わずに子供をガンガンうむ。最強ですね」「女は教育せずに結婚相手は親が決め子供をどんどん生んで移民していくイスラムやアフリカが最強」とコメントしていた。keta氏の書込みからは、やはり男尊女卑は男の永遠の夢であり、己の密かな願望を書いたものだろうと苦笑した。彼はその前に、「ネットウヨのチンケな連中ーーまぁどうでもいいんじゃないでしょうか?」(2011-06-12 23:08)とも書いており、他の文章からも左派寄りの印象だった。左右問わず従順な女は男の理想だろう。

 イスラム珍派がムスリムの自爆テロを称賛していたのは書くまでもなく、「米兵は今日も死ぬべし」と喜色を露わにしていた。イスラム関連スレッドで題名は忘れたが、引きこもりになった若者の自伝的小説サイトが貼付されていたことがあり、試に軽く目を通してみた。この主人公も珍派ほど露骨ではないが、イスラム過激派に明らかに憧憬を抱いていた。
 主人公は大学卒業後も職に就かず、家に籠りネットに明け暮れている。若者の父は工場経営者だが家業を手伝うこともせず、食事は母や妹が部屋に運んでくる。さすがに父は息子を何度も殴ったが、それでも生活を改めることはない。引き籠っても若い男が人恋しいのは 当前であり、ついにはネットで知り合った若い女にストーカーを繰り返し、警察沙汰になるというオチだった。父は絶句、母は泣き出しても動じることのもない若者。

 それだけなら単なる家庭悲劇だが、この若者がイスラム過激派に肩入れし、米国の横暴やそれに従う日本を非難していた個所があったので、妙に憶えている。己がやりたくともやれないことを実行した者たちに対する共鳴の表れか。実際は貧しいどころか恵まれた家庭出身の 自爆テロリストと同様、この若者も恵まれすぎておかしくなったとしか思えないが、もし彼が学生運動の盛んな頃に生まれていたら、どんな人生を歩んでいただろう?たとえ学生運動に参加しても、“総括”対象のように思える。

 元より日本の中東研究家並びに中東オタクは左寄りの傾向があり、侮米の反動で第三世界を異様に持ち上げるタイプもいる。それを他のブログ記事でも的確に指摘したコメンターさんがいた
−日本の地域研究者の悪癖ですね。地域研究者にとって必要なのは、あくまで冷徹な目で現地の文化を観察すること。自分の夢やコンプレックスを研究対象に「投影」してしまう者は、研究者の資格なしと言わざるをえません…

 イスラム珍派の本性は、自分の夢や劣等感をイスラムに「投影」しているに過ぎず、美味いビールを飲んで共産主義の夢を語っていた輩の成れの果てなのだ。ただし、これはイスラムに限らずキリスト“珍派”もいる。欧米を盛んに称えつつキリスト教圏に移住せず、しても現地不適応で帰国したり。珍派の目的は結局は負け犬の憂さ晴らしなのだ。

◆関連記事:「自爆テロリストの正体
 「ハマスの女たち

よろしかったら、クリックお願いします
     にほんブログ村 歴史ブログへ

ジャンル:
ウェブログ
キーワード
イスラム圏 地域研究者 名誉の殺人 コメンター ストーカー ネットウヨ 正しい結婚 引きこもり
コメント (0) |  トラックバック (0) |  この記事についてブログを書く
Messenger この記事をはてなブックマークに追加 mixiチェック シェア
« イスラム珍派 その一 | トップ | 「独立国」トルコ... »

コメント

コメントはありません。

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。
下記数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。この数字を読み取っていただくことで自動化されたプログラムによる投稿でないことを確認させていただいております。
数字4桁

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。

あわせて読む