足跡

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剱岳(馬場島~早月屋根~剱岳)

2006年09月25日 02時36分17秒 | 登山

9/21 夜行バス 東京駅→富山駅(翌朝)
途中、上里パーキングで1人戻らないという事で1時間ほど待たされるも結局、1人戻らぬまま出発してしまいました。一体どこへ行ったのでしょう?

9/22 (朝8:00)レンタカーを借りて称名の滝(右写真)へ向かうも上部の方はかなり霧がかかっていました
今年、称名の滝を見るのはこれで6月のに次いで2回目です
前回は、霧がかかることもなく、右側にはハンノキ滝が見えていました
その時の模様は雄山登頂と併せて軽くレポします


(昼ぐらい)グリーンパーク吉峰(温泉)で汗を流し明日への英気を養う
明日の登山へ備えて食料、水をコンビニで買い込み剱岳登山口のある馬場島へ向かう

馬場島で「剱岳の論」を読みなんとなく感動し「試練と憧れ」をへぇ~という気分で写真を撮る。
しかし、この「試練と憧れ」という言葉が明日、疲れきって途中で帰る気満々だった自分を奮い立たせる事になろうとはこの時点では気付く由もない。

馬場島荘でコーヒーを飲みながら当たり障りのない話をして車に戻り仮眠を取るも18時頃に目覚める。

タクシーは結構来るけど自家用車は全く来ず明日の登山者は自分だけ?とビビっていると、タクシーで来た1人の男性がライトの下で登山準備をしていました。えぇ?今から登るの?真っ暗だよ!(19時位)車の中から見守っていたらヘッドライトをセットして登山口に向かっていきました。
ここで説明しておきますが山の夜は漆黒で数センチ先も見えません。ただ、星はきれいでもう2ヶ月位早い時期なら天の川も見れたことでしょう。
幼き頃、天文学者になりたいと思ったこともあり星空には感動しました。
(漆黒の闇、きれいな星空共に都心では体験できないでしょう)

21時を過ぎると自家用車が着だして、明けて1時位には馬場島駐車場の2/3以上埋まっていました。

9/22 2時位に登り始める予定が暗さのため怖くなり車から出れずにモタモタしていましたが根性入れなおして2:50登山開始です。
漆喰の闇、初めてのヘッドライト(Black Diamond:Polar Star)を装着し登り始めますが自分の蹴った小石の音、服の擦れる音、小動物の音にビビリまくりです。
今回使用したライトは射光15mで200hと75mで3.5hと選べ後者を選び予備電池2セット持っていったのは良かったのですが途中でふと気付く。「この漆黒の闇では電池が切れても電池交換ができない」とわかり前者の射光が短い方に切り替えて登山開始しました。繰り返しますがライトを消すと手元も全く見えないのです。次回の闇登山はペンライトも持って行きます。

06:00 たぶん剱岳と朝日

この頃は帰ることばかり考えていました。
登り始めてから3時間以上経っても早月小屋に着かない、足の疲れ、高度による息苦しさ(たぶん2000m位)。この日の最終の飛行機で東京に帰る予定になっていたのでこのペースでは無理と判断していて間もなく現れるであろう早月小屋で折り返すつもりでいました。



早月小屋に着いたのが6:50でトイレ休憩のみ。引き返すには早すぎなので行ける所までと思い登り始めました。するとオコジョかイタチが私の足元の辺りを行ったり来たりしていて私が足を止めると足元にじゃれついてくる始末。ピンブレながら写真に収めたけどイタチかな?会った時は「あの幸運を呼ぶといわれるオコジョだ」「きっと剱岳に登れる」言い聞かせました。
この頃登山口で見た「試練と憧れ」を思い出していました。何のためにここまで来たのか?つらいことはわかっているのに...
別に今日(23日)に帰れなくったっていいじゃないか明日(24日)も休みだし、考え方が変わっていました。

07:30 剱岳の影に入る早月小屋

標高2500m位

早月小屋が結構近く見えますが実はとんでもなく遠い
ということには下山時に気付く...

09:00 剱岳山頂までもう一息...


09:20 鎖場を数箇所越えれば山頂はもうすぐ


10:00 山頂到着


剱岳山頂より立山三山を望む


10:00 剱岳山頂から見た早月小屋方面

標高2999m


AM10:30
山頂で軽い食事をとり下山です
登りに7時間掛かってるので下りは5時間と見積もりました

上でも書いてますが早月小屋が見えているだけに遠く感じます
下りは疲れきって写真一枚も撮りませんでした
もう少し心にゆとりが欲しいですね

早月小屋を過ぎたぐらいから膝、足指が痛み始めペースもダウン(もともと亀足なのに)
特に標高1600m辺りからは超スローダウンです
手元の高度計を見ながらグッタリしていました

15:40に馬場島に到着
約13時間の行程でした
車を走らせ行きと同じくグリーンパーク吉峰で汗を流し18時過ぎに富山空港到着し羽田までの最終便に間に合いました


帰りの飛行機で思ったこと
下山時に足が痛みだしてからは「もう二度と来ない!」と思ってましたが
また来年同じルートで剱岳に登りたいと思っています

「試練と憧れ」


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