「日本文学の革命」の日々

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電子同人雑誌の可能性 78

2016-10-29 23:45:19 | 日本文学の革命
電子同人雑誌の購読は普通の雑誌と異なり能動的な参加性を持っており、また身近な者たちが作っているという親密感や臨場感も持っているが、またインターネットの世界での一つの有益な「読み物」になると思う。

「読み物」などインターネットにそれこそ溢れていて、誰もがみんな毎日何かしら読んでいるではないかと思うかも知れない。たしかにそうであり、インターネットには世界のニュースや社会の動向や経済や技術の情報、また芸能情報や巷の話題や地域の情報、スポーツにしろお天気にしろ買いたいグッズにしろ、膨大な情報が日々流れていて、ない情報はないのではないかと思えるほどだ。しかしそれらの情報のほとんどが断片的過ぎて、情報は得ているのだが「読み物」を読んでいるという気がしないのである。いい「読み物」を読んだとき抱く感動や感銘、あるいはやはりいい「読み物」が与えてくれる人生の知恵や叡智など、こちらの心や魂に響いてくるものがないのである。僕も長いことインターネットをやっているが、僕の経験から言えばいまだに新書本一冊程度の知恵もインターネットそれ自体からは得ていない。また情報にも偏りがある。というより薄っぺらである。グーグルで「夏目漱石」を検索してみても、本当に夏目漱石の神髄に触れるものなど、ないと断言していい。「シュペングラー」で検索してみても、参考になったのは顔写真だけであった。

おまけにその情報があまりに雑然としていて、混沌としていて、現われてはすぐに消えてゆき、また誰が書いたのか、いつどこでなぜ何の為に書いたのか、も不明であり、また無責任な書き込みや垂れ流し情報も山ほどある。2ちゃんねるではこのような混乱と混沌と猥雑さとやりたい放題の無秩序なバトルこそがかえって面白かったのだが、しかしいつまでもこれでは互いに何も有益なものは伝わらず、2チャンネルなどはメディアとしての機能を果たせないまま終わるだろう。

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