「日本文学の革命」の日々

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電子同人雑誌の可能性 41 「ストーカー退治」

2016-09-05 09:01:51 | 日本文学の革命
ストーカーについて長々と書いてしまったが、本題に戻ろう。
電子同人雑誌はストーカーの餌食にされやすいものを持っている。交友の輪が開かれているので、彼のような人間でも容易に入り込みやすい。一部はリアルな交際なので、彼は目標に向かって直に近づいてゆくことができる。その際相手の個人情報―実名、メールアドレス、電話番号、住所まで、知ることができる。こうして「つきまとい」のための準備を整えることができるのだ。

前に書いたベトナム料理の雑誌を出している女性の例で考察してみよう。
彼女が素晴らしい魅力的な女性だったとする。おまけに独身だったとする。そうするとベトナム料理そっちのけで彼女目当てに雑誌の同人になってくる男性が現われてもおかしくない。彼は雑誌の同人になりたくて食べたこともないベトナム料理を一生懸命勉強する。めでたく同人になれたら雑誌の活動のために身を粉にして尽力する。雑誌の料理会のときには会場作りのために汗水たらして働く。そのようにして彼女のために尽くし、彼女のそばにいられることを嬉しく思う。しかしあるとき思い切って告白したら「ごめんなさい」と断られてしまう。振られた彼は落胆し、同人も辞め、彼女の思い出を胸に、また新たな出会いを求めて旅立ってゆく…。

これなどはかわいいものだが、問題は近づいて来たのが危険なストーカーだった場合である。この男は始めから彼女をいじめるために来たのである。嫌がらせや脅迫をしたくて来たのである。「ごめんなさい」で諦めるどころではなく、それを好機にストーカーをし出してもおかしくないのである。彼女の雑誌に不審な投稿が寄せられるようになった。彼女の個人情報がネットでばら撒かれるようになった。彼女の自宅の近くでこの男を何度も目撃するようになった。料理会を開くとこの男が必ず現れ、会場の片隅で薄気味悪い笑みを浮かべて彼女を見つめている。さらには包丁を手にしそれを彼女に向けるような仕草もし出した。彼女は自分がストーカーされていることに気づき恐怖に怯えるようになった。
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