ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団演奏会



私はウィーン・フィルに特別の思い入れのある人間だ。カラヤンにそれほど興味がなかったこともあって、ベルリン・フィルは特に関心をもって聴くということがなかった。例えばカラヤンの指揮する「ドン・カルロ」を聴いたりすると、やっぱり「ウィーン・フィルより凄いかな」とか思うことは確かにあったが、それでも魅力の上ではウィーン・フィルには敵わないと思ったりしていた。
それがどうだろう、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会の配信サイト(http://dch.berliner-philharmoniker.de/)に加入してから、私の音楽ライフは一変してしまった。

ラトルで言えば、ブルックナーの第9番、トゥランガリーラ交響曲、青少年のための管弦楽入門、幻想交響曲、ブラームス。ブーレーズ、エマールのラベルの左手のための協奏曲、メータのベートーベン。グバイドリーナ。コープマンのバッハ、ハイティンクのマーラー第7番。
どれをとっても、ただただ演奏の素晴らしさに圧倒される。ベルリン・フィルって、こんなに凄いオケだったんだ、という驚き。
1960年代のベームの魔笛なんか、非常に透明な弦の響きが聴けるから、昔はもっと凄かったのかもしれないし、フルトヴェングラーの時なんか、いい録音では残っていないが更に凄かったのかもしれない。そういうことは、現在のベルリン・フィルに対する驚愕の念をむしろ高める。

私はパソコンでも、外部USB音源を使っているのでそこそこの音が出る。それに、このサイトのこともあってディスプレイは23型フル・ハイビジョンのものにしたから、映像も素晴らしい。見ていて、未来がやってきたような気分だ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )