うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

ヤシマ作戦進行中。

2011年03月16日 23時53分34秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
東日本大震災の被災地の電力支援や、東電管内の複数の原子力発電所の機能停止による電力不足を補うため、各地の電力会社が電気の融通を行っています。我らが北海道電力でも、青函海峡の「北本連系設備」を使って設備容量の最大値である60万kWを本州方面に融通しています。火力発電所などの出力を高めて発電量を増やした分で送電しているため、北海道で使う電力には余裕はあるそうなのですが、道内でも社会的立場から節電の取り組みが広がっています。
このような日本各地での節電の取り組みを指して、「ヤシマ作戦」と呼ぶ声がどこからともなく出て、定着しつつあります。
「ヤシマ作戦」という呼称、アニメ好きならすぐに分かるのですが、私が愛する「エヴァンゲリオン」の劇中で行われた、全国一斉停電を伴う使徒(敵)迎撃作戦の名称が由来となっています。

まあ一応、そのアニメの世界観と、劇中での「ヤシマ作戦」について詳しく触れておきましょう。
『時に、2015年、セカンドインパクトによる被害から立ち直りつつあった日本。芦ノ湖畔に存在する要塞都市、第三新東京市を、「使徒」と呼ばれる巨大怪獣が突如襲撃し始める。それに対して、第三新東京市地下のジオフロントに本部を置く、国連所属の特務機関NERVは汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」(操縦者は14才の選ばれし子供たち)で迎撃し、度重なる襲撃から街を守る・・・』というのが「エヴァンゲリオン」のストーリーです。
(正確には、90年代にテレビアニメで放映された「新世紀エヴァンゲリオン(通称旧世紀版)」と、現在鋭意製作・公開が続いている「ヱヴァンゲリヲン新劇場版(通称新世紀版)」の間で、ストーリーに若干の違いがあり、上で紹介したのは旧世紀版の話です。)

・・・アニメ耐性が無い人には、さっぱり分からないでしょうね・・。

ま、ようは巨大ロボットSFアニメの一種です。

で、アニメ劇中の「ヤシマ作戦」は、第5番目の使徒「ラミエル」という正八面体の物凄く強い敵をやっつけるため、主人公の碇シンジが操縦するエヴァンゲリオン初号機による超長距離射撃を試みるという内容です。その攻撃には、Eva専用改造陽電子砲Nerv仕様(ポジトロン・スナイパー・ライフル)という非常に電力を食う(1億8千万kW)武器を使うため、日本全国を一時停電させて電力を徴用します。今回の節電の取り組みを「ヤシマ作戦」と呼ぶのは、この話が元になっているわけです。
(ちなみに、「ヤシマ作戦」のヤシマは那須与一(超遠距離から的に矢を当てた)の「屋島の戦い」と、日本の別称「八洲」が由来です)

と、まあここまで長々とアニメネタを書いてしまいましたが、この「ヤシマ作戦」が北海道でも行われているのです。
北大周辺でもその様子が見られたので、ご紹介します。


まずは札幌駅西口のヨドバシカメラ。入口のネオンが消灯していました。(中は普段通り明々としていましたが)




セブンイレブンやローソンといった全国チェーンのコンビニも看板照明を消していました。
(ちなみにセイコーマートはいつも通り電気が点いていました)

ススキノでも、相当数のネオンが消灯しているそうです。
毎日新聞北海道版の記事
北海道電力の発電能力には十分余裕はあるそうですが、発電燃料の節約などの観点からは悪くない取り組みだそうです。
私も、買い物や飲食で萎縮するのは日本の経済復興上好ましくないと思いますが、こういった事態を契機に節電が進むのは良い流れだと思いますね。
皆さんもどうでしょう、「ヤシマ作戦」に協力してみませんか。

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