スウェーデン旅行記第5回目です。
今夜は初日のストックホルムのホテル到着までの顛末を紹介します。
前回の記事:スウェーデン旅行記4
空港から乗ってきたアーランダエクスプレスの発着ホームはストックホルム中央駅の北側の外れに位置していました。
空港で調べてきたホテルまでのルート案内によれば、駅の近くにある"Tegelbacken"バス停から路線バスに乗り換える必要があったのですが、土地勘が全く無い私は、どちらに行けば良いか分かりません。この周辺では無料WiFiも飛んでおらず、スマホで地図を見ることも出来ませんでした。
仕方が無いので、駅前に立っていた工事現場の警備員さん(身長190cmくらいはありそう)にバス停までの道を尋ねてみました。英語が通じて、彼のiPhoneで地図を示してくれました。大体ここから700m離れているそうで、結構歩くことになります。
教えてもらった道(といっても駅前の南北通りをひたすら南下するルートでしたが)を歩き始めました。
まだ現地時間では17時半ですが、冬の北欧の町はすっかり夜の装いになっています。
レトロな建物の並ぶ通りをボルボ車が駆け抜ける様子を見て、ああ、スウェーデンにやってきたんだなぁと実感します。
跨線橋の高架下にタイ料理兼寿司屋を見つけました。
タイ料理と寿司の組み合わせにこのときは驚きましたが、まさかスウェーデン滞在の後半にタイ人経営の寿司屋に通うことになるとは・・。
ストックホルム中央駅の駅舎正面まで来ました。駅前に銅像が立っていて、いかにもヨーロピアンな面構えで綺麗でした。
中央駅南側にある、ちょっとした公園です。まだそれほど遅い時間でもないのに、首都の中心部とは思えないほど静かでした。
ただ、いわゆる怖そうな人に出くわすことはなく、トランクケースを引っ張りながらでも安心して歩けました。
歩くこと10分ほどで目的のTegelbackenバス停に着きました。
中央駅は新市街のNorrmalm(ノールマルム:北地区)にあるのですが、このTegelbackenバス停は地区の最南部に位置し、行政機関や観光地が集まるGamlastan(旧市街)に渡る橋に面しています。そのため、バス停周辺にはハイグレードホテルが軒を連ねていました。
Tegelbackenバス停からSL(Stockholms Lokaltrafik)の3番系統のバスに乗りました。この路線の終点がホテル前・・のはずだったのですが、乗車の際に支払いについて運転手に尋ねたところ、「車内で現金払いは出来ない。ICカードが必要だ。」とのこと。ストックホルムのバスや近郊電車、地下鉄はSLアクセスカード又はストックホルムカードというICカードを利用できることは事前に知っていたのですが、コンビニで買えるとは聞いていたものの、バス停の近くにコンビニが見当たらなかったため、購入していなかったのでした。まさか一切現金払いが出来ない上、車内でカードを購入できないとは・・。
荷物も重いし、中央駅前の地下鉄駅まで戻るのも辛かったので、どうにかならないかと運転手さんと交渉していたら、見かねた乗客の小母様が「私が代わりに支払うから乗せてあげて」と言ってくれて、結局、地下鉄駅に面した2つ先のバス停までタダで乗せてくれることになりました。先ほどの道を教えてくれた人といい、スウェーデン人の親切心に本当に感謝・・。
というわけで、2つ目の停留所でバスを降り、T-bana(地下鉄)のGamlastan駅に来ました。ここは旧市街観光の際には拠点となる地下鉄駅です。
この駅では改札前に観光案内カウンターがあり、SLカードを販売していました。
ひとまず乗り降り自由なTravel card 72 hoursを購入。230クローナ、約3200円でした。
SLアクセスカードはプリペイド式となっていて、期限付きの乗り放題のカードでも、期間終了後に駅のチャージ機で任意の金額をチャージすれば通常のICカードと同様に利用できます。
私の場合はこの後、1週間ごとに7日間有効の乗り放題券(300クローナ)をカードにチャージして帰国まで利用しました。1週間で300クローナということは、1日43クローナ分利用すれば元が取れます。私の滞在当時、SLの料金体系は乗車距離に応じて3つのゾーンに分かれていたのですが(2017年1月より全区間同一料金になったそうです)、最も近いゾーン内でバスに乗った場合は1回につき25クローナ掛かりました。つまり、毎日2回以上バスを利用する人は乗り放題券を購入するのがお得ということになります。ちなみに私はこの後研究所への通勤で毎日2回以上バスや近郊電車、地下鉄を利用しました。
無事にSLアクセスカードを手に入れ、今度は慣れた手つきで再びSLの3番系統バスに乗車し、15分ほど乗車して終点のSödersjukhusetバス停に着きました。
ここはストックホルム新市街のSödermalm(セーデルマルム:南地区)にある総合病院Södersjukhusetのバス停でした。
こちらが今夜のホテル、Hotel Årstavikenです。スマホのBooking.comという予約アプリで最安の一人部屋のホテルを探して見つけたのがここだったのですが、実はこのホテル、Södersjukhusetの患者用公式ホテルだそうで、そんなこととは露知らず予約してしまったのでした。
ホテルの玄関は病院の地下1階のような場所にあり、明らかにストレッチャーが載りそうなエレベータ(何故か閉まるボタンが効かない)で4階のこじんまりとしたフロントに上がり、眠い目をこすりながら(とはいっても現地時間ではまだ夜の7時前)、やっとチェックインできました。
病院併設のホテルだけあって部屋は清潔で、断熱性も良く快適でした。
窓からの景色はこんな感じ。
日本からの長旅を終えてホッと一息つくとともに、いよいよこれからスウェーデンでの生活が始まるんだなという高揚感に沸き立ちながら、スウェーデン最初の夜は更けていったのでした。
ひとまずこれでスウェーデン到着までの流れの記事は一段落となります。
帰国の際の様子は、オーロラ鑑賞フライト (スウェーデン留学からの帰国)をご参照ください。
次回からは、スウェーデン滞在中の観光や乗り物、食事などについて各々ピックアップして紹介していきたいと思います。
続く
今夜は初日のストックホルムのホテル到着までの顛末を紹介します。
前回の記事:スウェーデン旅行記4
空港から乗ってきたアーランダエクスプレスの発着ホームはストックホルム中央駅の北側の外れに位置していました。
空港で調べてきたホテルまでのルート案内によれば、駅の近くにある"Tegelbacken"バス停から路線バスに乗り換える必要があったのですが、土地勘が全く無い私は、どちらに行けば良いか分かりません。この周辺では無料WiFiも飛んでおらず、スマホで地図を見ることも出来ませんでした。
仕方が無いので、駅前に立っていた工事現場の警備員さん(身長190cmくらいはありそう)にバス停までの道を尋ねてみました。英語が通じて、彼のiPhoneで地図を示してくれました。大体ここから700m離れているそうで、結構歩くことになります。
教えてもらった道(といっても駅前の南北通りをひたすら南下するルートでしたが)を歩き始めました。
まだ現地時間では17時半ですが、冬の北欧の町はすっかり夜の装いになっています。
レトロな建物の並ぶ通りをボルボ車が駆け抜ける様子を見て、ああ、スウェーデンにやってきたんだなぁと実感します。
跨線橋の高架下にタイ料理兼寿司屋を見つけました。
タイ料理と寿司の組み合わせにこのときは驚きましたが、まさかスウェーデン滞在の後半にタイ人経営の寿司屋に通うことになるとは・・。
ストックホルム中央駅の駅舎正面まで来ました。駅前に銅像が立っていて、いかにもヨーロピアンな面構えで綺麗でした。
中央駅南側にある、ちょっとした公園です。まだそれほど遅い時間でもないのに、首都の中心部とは思えないほど静かでした。
ただ、いわゆる怖そうな人に出くわすことはなく、トランクケースを引っ張りながらでも安心して歩けました。
歩くこと10分ほどで目的のTegelbackenバス停に着きました。
中央駅は新市街のNorrmalm(ノールマルム:北地区)にあるのですが、このTegelbackenバス停は地区の最南部に位置し、行政機関や観光地が集まるGamlastan(旧市街)に渡る橋に面しています。そのため、バス停周辺にはハイグレードホテルが軒を連ねていました。
Tegelbackenバス停からSL(Stockholms Lokaltrafik)の3番系統のバスに乗りました。この路線の終点がホテル前・・のはずだったのですが、乗車の際に支払いについて運転手に尋ねたところ、「車内で現金払いは出来ない。ICカードが必要だ。」とのこと。ストックホルムのバスや近郊電車、地下鉄はSLアクセスカード又はストックホルムカードというICカードを利用できることは事前に知っていたのですが、コンビニで買えるとは聞いていたものの、バス停の近くにコンビニが見当たらなかったため、購入していなかったのでした。まさか一切現金払いが出来ない上、車内でカードを購入できないとは・・。
荷物も重いし、中央駅前の地下鉄駅まで戻るのも辛かったので、どうにかならないかと運転手さんと交渉していたら、見かねた乗客の小母様が「私が代わりに支払うから乗せてあげて」と言ってくれて、結局、地下鉄駅に面した2つ先のバス停までタダで乗せてくれることになりました。先ほどの道を教えてくれた人といい、スウェーデン人の親切心に本当に感謝・・。
というわけで、2つ目の停留所でバスを降り、T-bana(地下鉄)のGamlastan駅に来ました。ここは旧市街観光の際には拠点となる地下鉄駅です。
この駅では改札前に観光案内カウンターがあり、SLカードを販売していました。
ひとまず乗り降り自由なTravel card 72 hoursを購入。230クローナ、約3200円でした。
SLアクセスカードはプリペイド式となっていて、期限付きの乗り放題のカードでも、期間終了後に駅のチャージ機で任意の金額をチャージすれば通常のICカードと同様に利用できます。
私の場合はこの後、1週間ごとに7日間有効の乗り放題券(300クローナ)をカードにチャージして帰国まで利用しました。1週間で300クローナということは、1日43クローナ分利用すれば元が取れます。私の滞在当時、SLの料金体系は乗車距離に応じて3つのゾーンに分かれていたのですが(2017年1月より全区間同一料金になったそうです)、最も近いゾーン内でバスに乗った場合は1回につき25クローナ掛かりました。つまり、毎日2回以上バスを利用する人は乗り放題券を購入するのがお得ということになります。ちなみに私はこの後研究所への通勤で毎日2回以上バスや近郊電車、地下鉄を利用しました。
無事にSLアクセスカードを手に入れ、今度は慣れた手つきで再びSLの3番系統バスに乗車し、15分ほど乗車して終点のSödersjukhusetバス停に着きました。
ここはストックホルム新市街のSödermalm(セーデルマルム:南地区)にある総合病院Södersjukhusetのバス停でした。
こちらが今夜のホテル、Hotel Årstavikenです。スマホのBooking.comという予約アプリで最安の一人部屋のホテルを探して見つけたのがここだったのですが、実はこのホテル、Södersjukhusetの患者用公式ホテルだそうで、そんなこととは露知らず予約してしまったのでした。
ホテルの玄関は病院の地下1階のような場所にあり、明らかにストレッチャーが載りそうなエレベータ(何故か閉まるボタンが効かない)で4階のこじんまりとしたフロントに上がり、眠い目をこすりながら(とはいっても現地時間ではまだ夜の7時前)、やっとチェックインできました。
病院併設のホテルだけあって部屋は清潔で、断熱性も良く快適でした。
窓からの景色はこんな感じ。
日本からの長旅を終えてホッと一息つくとともに、いよいよこれからスウェーデンでの生活が始まるんだなという高揚感に沸き立ちながら、スウェーデン最初の夜は更けていったのでした。
ひとまずこれでスウェーデン到着までの流れの記事は一段落となります。
帰国の際の様子は、オーロラ鑑賞フライト (スウェーデン留学からの帰国)をご参照ください。
次回からは、スウェーデン滞在中の観光や乗り物、食事などについて各々ピックアップして紹介していきたいと思います。
続く
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