ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【マンガとノベライゼーション】難波先生より

2017-12-04 14:13:29 | 難波紘二先生
【マンガとノベライゼーション】12/1「中国」一面コラム「天風録」が吉野源三郎「君たちはどう生きるか」(マンガ版)が発売後3ヶ月で80万部のベストセラーになったと報じていた。
 この本については発売後すぐに「買いたい新書」書評で取り上げた。
http://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/book_review.php?id=1509319924
 吉野源三郎「君たちはどう生きるか」(岩波文庫)は不朽の名著だと思う。マンガがきっかけとなり、原本を読む若者が出て来ることを期待したい。

 昨年アニメ映画が大ヒットした「この世界の片隅に」(監督:片淵須直、マンガ原作:こうの史代、双葉社文庫, 2016/10)が小説化(ノベライズ)されているのを知った。ある人からのギフトだ。ノベライズ=蒔田(まいた)陽平とある。初版刊行日を見ると、まだ上映中にノベライズが行われたようだ。
 アメリカ映画では映画が大ヒットした後に、ノベライゼーションが行われるのはままあるが、
日本でしかもアニメが小説化されるのはまれではないか、と思う。

 映画と同じように、女主人公「すず」は広島市江波町に生まれ育ち、呉の町に縁づく。
 冒頭、すずが本川を遡航する川舟に乗せてもらい、江波から中島本町にある店に商品の「海苔」を届けに行く場面がある。昭和8年12月22日のことだ。あの頃、太田川をまだ帆船が行き来していたことは、今ではすっかり忘れ去られている。
 本を読むと、「まさにこの場所に原爆が落ち、中島町は全滅したのか」という不条理に思いをいたす。ここが今の「平和記念公園」だ。焼ける前の「産業奨励館(現:原爆ドーム)」も出て来る。
 映画も良かったが、本で読むのもよい、と思った。


「記事転載は事前に著者の許可が必要です。必ずご連絡いただきますようお願いいたします」
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【書き込みを読んで】難波先... | トップ | 【献本お礼など】難波先生より »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

難波紘二先生」カテゴリの最新記事