本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

円心五法の真髄411 睡眠の質は大丈夫!

2013年09月30日 | Weblog
お彼岸を過ぎたら、本当に秋らしくなってきました。「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものです。連日の熱帯夜で寝苦しかった夜も、ぐっすり眠れるようになってきました。しかし、不眠などで悩んでいる方が全国で3000万人もいるそうです。

確かに、「眠れない」という方の話を聴く機会が多くなりました。私自身、寝つきが早く、朝までぐっすりと休めていたのが、最近、歳のせいか、夜中にトイレに起きることがたまにあります。年齢のせいで仕方のないことだと言われますが、熟睡できないのは辛いです。

今回の「ためしてガッテン」でグッスリ朝まで眠る術というテーマで放送されていました。その中で取り上げられていた一人の方の話を紹介しましょう。本人の話と、一緒に寝ている奥さんの話では全く違うことを言われています。

奥さんの話では横になったら、すぐにいびきをかきだし、朝まで寝ているので7~8時間は寝ているはずだ、と言うのです。ところが本人の話ではとても眠りが浅く、ぐっすり寝たきがせず2~3時間くらいしか寝ていない、朝から疲労感があり、仕事に影響しているというのです。

これを専門家が調査したところ、脳波や筋肉の活動からは“確かに寝ている”とい判定結果が出ているのです。それではなぜ、本人は寝ていないというのでしょうか。単なる気持ちの問題なのでしょうか、脳波を詳しく分析してみると、寝てはいるが、何度も脳が覚醒していることが分かってきました。

周りから見ると寝ているように見えるのに、本人は眠っていないと感じる原因が“古い脳”の覚醒にありました。古い脳とは原始脳といわれ、爬虫類などはこの脳が大半を占めていて、生きるために働いている脳なのです。

眠れないために、早く寝ようと寝床に入って横になるのですが、中々寝付けず、毎日繰り返していると、ますます睡眠への不安が増してきて、寝床に入ったとたん「今日も眠れなかったらどうしよう」と無意識にこの思いが出てきて、ストレスになっていたのです。

ここで原始脳についてもう少し詳しく見てみましょう。原始脳の中枢は視床と視床下部になります。要するに間脳が原始脳の中枢なのです。ストレスがかかると視床下部に影響し、自律神経は交感神経優位の状態になります。

寝床に横になることがストレスになっていたのであれば、眠ろうとすればするほど、ストレスとなり、古い脳が覚醒するということは交感神経優位の状態になっているということです。テレビの中では古い脳の覚醒を抑える方法として「筋弛緩法」が紹介されていました。

筋肉はゆるめようとしても最初から緩めるのではなく、一度、緊張させることが大切なのです。筋肉を硬く緊張させ、瞬間に力を抜くことで筋肉がゆるんできます。テレビで紹介された方法だけでなく、次に紹介する方法も試してみてください。

寝床で横になって行うのがいいのですが、横になることが無意識に緊張を与えるのであれば、最初の頃はイスに座って行いましょう。

イスに座り目を閉じます。背筋を自然に伸ばし、頭に意識を集中させていきます。吸う息に合わせて首から上が硬く緊張すると自己暗示しながら、実際に首から上を硬くします。吐く息に合わせて、瞬間に力を抜き「ゆるむ、ゆるむ」と自己暗示を行います。

次に両腕に意識を持っていき、同様の方法で両腕をゆるめます。次に胸、お腹、腰、背中全体に意識を持っていき、同様に行います。最後に両脚に意識を集中して、吸う息に合わせて硬く緊張させ、吐く息に合わせて両脚をゆるめます。

全身がゆるんだところで「全身の筋肉がすっかりゆるんで、とても気持ちがいい」と自己暗示しながらポカ〜んとしていると眠くなってきます。すぐに寝付けそうなら、寝床に入り休むと自然に眠りに入っていけることでしょう。

それでもダメなら、フットセラピーを行ってあげましょう。筋弛緩法で筋肉がゆるみ自律神経は副交感神経優位になっていますので、確実に深い睡眠に入っていけるはずです。

それでは、本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄410 話題の「半沢直樹」見ましたか!

2013年09月23日 | Weblog
TBSテレビで高視聴率の番組「半沢直樹」が最終回を迎えました。ご覧になった方も多いのではないでしょうか。なぜ、この番組が人気になったのでしょうか。『倍返し』という言葉も有名になりました。

私も毎回楽しみに見ていました。上司の理不尽な仕事のやり方や、自分の出世や利益の為だけに色々な裏工作で部下を操る上司に向かって、真っ向から立ち向かっていく銀行マンの姿を自分の姿に置き換えて、「やられたら、倍返しだ」と自分に代わって言ってくれているような気になったのでしょう。

言いたいことを言わずにがまんして、会社の中では自分の居場所を守り続け、働いている多くの方が、タンカを切って、間違っていることを間違っていると筋を通す半沢直樹を見て胸のつかえがおりてスッキリしたのでしょう。

毎回、スッキリさせてくれる番組でした。しかし、現実の社会では嫌な上司や理不尽な人がいたとしても中々言えるものではありません。会社の中でも、近所の人であっても、人間関係を壊してしまいかねません。

言いたいことが言えず、悶々としているとストレスが溜まり、イライラしてきて精神的によくありません。半沢直樹のように言えればいいのでしょうが、それもできない時にはどうすればいいのでしょうか。

ストレスを手軽に発散できる方法は「呼吸」、特に「吐息(吐く呼吸)」の使い方を身につけることです。この吐息は筋肉を緩めてくれるのと同時に精神的な緊張を和らげてくれるのです。難しい呼吸法を勉強しなくても自分にあった吐息を身につければいいのです。

カラオケが好きな人はカラオケで歌いまくりましょう。スポーツが好きな人は好きなスポーツをやるのもいいでしょうし、スポーツを観戦しながら、大声を出して応援しましょう。どちらも終わった時にはスッキリしていることでしょう。

また、笑いは免疫力を上げることを紹介したことがありましたが、大声を出して笑うことも吐息です。大声を出して笑っていると気持ちも明るくなり、いつの間にかストレスも発散されスッキリとして同時に免疫力の高まっているという、いいことずくめです。

女性はおしゃべりが大好きですね。立ち話をしている近所の人が、30分以上、1時間近く話している姿を見ると、どんな話があるのだろうかと不思議でなりません。でも、呼吸の面からみると、しっかりと吐息を使っていることになります。ストレス発散にはとても有効です。

自分にあった吐息の方法を見つけましょう。そして、ストレスを溜めないことが大切ですね。

それでは、本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄409 夏に溜まった疲れ、大丈夫!

2013年09月16日 | Weblog
台風の影響は如何ですか。関東には正午頃一番近づきそうです。雨風がかなり強くなってきました。埼玉では竜巻とみられる突風で家が壊れたところがあり、これから台風が近づくので心配ですね。今日は祭日で本当に良かったと思います。

9月もいよいよ半ばを過ぎました。台風一過でこれから、一気に秋らしくなっていきそうです。今年は猛暑で、熱帯夜も連日続くという状況で、睡眠不足になった方も多いようです。また、汗をたっぷりかくので水分をこまめにとらなければ熱中症も心配でした。

夏の疲れがそろそろ出てきていませんか。毎日少しずつ溜まっていった疲れが中々取れなくてだるいという人が増えそうです。この夏の疲れの原因は色々ありますが、冷房の影響が考えられます。外にいれば暑くて汗をかいてしまいますが、電車に乗ったり、ビルに入れば冷房が利いています。

周りの急激な変化に体がついていけません。その為、冷えを引き起こしたり、自律神経に乱れが起きてきたりと、自分では気がつかないところで、体や神経に大きな影響を与えています。特に自律神経の乱れはホルモンバランスの乱れにもつながって、不定愁訴を引き起こします。

自律神経の乱れなどからくる疲れやだるさを取り除く方法は会員のセラピストの方はもうお分かりですよね。そうです、私たちが提供しているセラピーは間脳調整を目的にしています。脳の中でも自律神経と内分泌をコントロールしているところが間脳です。

この間脳が正常に働いてくれれば自律神経の働きも内分泌の働きも正常になるのです。そこで、フットセラピーを行いましょう。家族同士で足を揉みっこするだけで、家族のコミュニケーションが取れ、疲れやだるさも改善していくことでしょう。

夏の疲れの原因として内臓機能の低下も考えられます。猛暑で汗をかけば、充分に水分をとらなければいけません。摂り方が不十分だと、腎臓に負担をかけてしまいます。

腎臓はご存知のように老廃物をろ過して尿として排泄しています。こまめな水分摂取が必要です。だからといってビールなどのアルコールの飲み過ぎは利尿作用を高め、水分は補っていると安心していると脱水症状を起こす可能性もあります。

体内の水分が不足すると腎臓に負担をかけ、腎臓機能が低下してしまいます。すると、疲れやすくなったり、立ちくらみがよく起きたりします。寝ている時に足がつるのも体内の水分バランスが崩れ、脱水症状で腎臓に負担をかけているためです。また、夜のトイレの回数が増えるのも腎臓への負担の一つといえます。

腎臓に負担がかかり、腎臓機能が低下している時にもフットセラピーが活躍します。足は腎臓と深く関わっていて、足を揉むだけで、腎臓機能が高まってきます。セルフで自分の足をケアするのもいいですが、できれば家族同士で行いましょう。

それではフットセラピーを行う時に充分行って欲しいところを紹介します。足首回しは筋肉を緩める効果が高いので多めに行います。アキレス腱を伸ばすときは脚の裏側がしっかり伸びるように行います。脚の裏側は膀胱経の経絡が走っていて腎経にも影響を与えます。

足裏のツボ押しはしっかりと押します。特に湧泉は念入りに押しましょう。また、足趾の施術は両足同時に行わず、片足ずつ第5趾から行います。付け根から左右に足趾を回し、上下左右と付け根から趾先に向かって3点押します。足趾をクルクルと揉み、最後に至陰と内至陰の井穴に刺激を入れます。

順に第4趾、第3趾、第2趾、第1趾と同様に行ったら、足首からミルキングアクションで膝下までふくらはぎを圧迫します。この後、両脚の施術に入り、足側面のツボ押しは腎経のツボ(照海、然谷)を押していきます。最後に三分間操法を行って終わります。

夏の疲れを取りながら、家族の触れ合いで心の疲れも一緒に取っていきましょう。

それでは、本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄408 基本の技術で最高の満足

2013年09月09日 | Weblog
日曜日の朝は録画しておいたものを見るのが日課になっていました。いつものようにテレビをつけレコーダーに切り替えようとすると、まさに2020年のオリンピック開催地が決定しようとしているところでした。

録画を見るのは諦めて、テレビの画面に釘づけになり、見入ってしまいました。5時に発表されるというのですが、事前のセレモニーばかりで、中々発表されません。

ようやく5時20分過ぎにIOCのロゲ会長が登場して重々しく開催地が書かれたカードを読み上げ「TOKYO 2020」と書かれたカードを見せました。読み上げられた瞬間、関係者が泣きながら抱き合っている姿は感動的です。決定の瞬間を見ることができ、私も感動してしまいました。

スポーツ好きの私にとって、この話題でメルマガを書きたいと思いましたが、この話題はテレビで何度も放送していますので、東京オリンピックはこの辺にして、もう一つ書きたいことがありますので、その話題に変えたいと思います。

先週の金曜日に私の施術を受けたいと依頼があり、講座などで行うことしかなかった私も久々に施術をする喜びを感じることができました。本来、施術をすることが大好きな私ですから、これからも希望があれば、施術をする機会を持ちたいと思っています。

フット、ハンド、ヘッドの基本操法の素晴らしさを再確認して欲しいとの思いから、各地で勉強会を行おうとしています。そこで、今回の施術をこの基本操法だけで、流れを組み立ててみました。セラピーの目的である間脳調整や円心五法の考え方を体感してもらおうと思ったからです。

今回のお客様はメリディアン・グラフィック・カードでは「肝経」「胆経」のカードを選び、突発性難聴の疑いがあると言われているそうです。

仕事も忙しく、かなりのストレスを抱えて仕事をされているようなので、フットセラピー(表操法)とヘッドセラピー、最後に暗示誘導により、潜在意識にプラスの暗示を入れていくようにしました。

短時間で筋肉が緩み脳の緊張が取れるようにと、足首回しを多めに行いリラックスできるように心がけました。表操法では、通常、足趾は両足同時に施術をしますが、片足ずつ、足裏を叩いた後に、第5趾から順に施術を行うようにしました。

特に、胆経の井穴がある第4趾と肝経の井穴がある第1趾は念入りに揉み、気持ちのいい範囲で、井穴にも刺激を入れて行きます。その後、ミルキングアクションで、静脈血を心臓に戻して、一旦フットは終了です。

次にヘッドセラピーは通常の流れで施術を行います。ヘッドを受けたことのある方であれば、心地良さはお分かりだと思います。起きていることが難しく、恍惚感を味わいながら、深いくつろぎを得ることができます。

正に、間脳調整が行われ、自律神経は副交感神経優位の状態になり、ホルモンバランスも整ってくることでしょう。この結果、私たちが本来持っている恒常性維持機能が高まり、免疫力や抵抗力も高まります。自分の体の弱ったとこるや傷ついたところを自分の力で正常に戻してくれるのです。

お客様は心地良さを感じることができますが、間脳が正常に働いていることなど実感することはできません。そこで、リラックスしたところに言葉によるプラスの暗示を入れていきます。例えば、「全身の血行が良くなっている」「60兆の細胞が活性している」「自然治癒力が最高に高まっている」といった言葉を投げかけていきます。

深くくつろいだ時は潜在意識に暗示が入りやすくなっていますので、このプラスの暗示は潜在意識に入り、本人が意識しなくても無意識に暗示の効果が期待できるのです。その後、足元に移動して、三分間操法を行い、足元の氣を充実させて終了です。

セラピーを勉強すると技術だけに意識がいきやすくなり、次々と技術を高めることになりがちです。しかし、本来のセラピーは手当てが原点です。触れることで心が落ち着き、心を開き、コミュニケーションが取れるようになります。

会員の皆様にはこの気持ちを忘れないで欲しいと願っております。久々の施術をさせて頂き、私自身が、この心の持ち方を再認識させられました。

それでは、本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄407 骨盤ってすごい

2013年09月02日 | Weblog
骨盤ダイエットや骨盤矯正という言葉を良く耳にするようになりました。確かに本屋に並ぶ骨盤関係の本が目につきます。

そのような時に「ひめトレ」の体験会があるという情報が飛び込んできました。皆さんは「ひめトレ」ってご存知ですか。以前、ストレッチポールで関係のあったコアコンディショニング協会で開催するというので、どのようなものか、早速体験してきました。

ストレッチポールのミニチュアといったポールをお尻の下に入れて、簡単なエクササイズを行うだけで私の場合は約2.5cmウエストが細くなりました。骨盤底筋を直接強化し、エクササイズと呼吸法で骨盤を正常な状態にすることで、色々な効果が期待できるようです。

骨盤矯正といえば、自分で手軽にできる方法が「お尻歩き」です。足を投げ出して座ります。お尻で前に進むように交互にお尻で歩くようにするのです。足が前にぶつかりそうになったら後ろに下がるようにするだけで、骨盤が矯正されます。

お尻歩きには素晴らしい効果が沢山あります。その効果をご紹介しましょう。
一つ目は骨盤を矯正する効果が高いことです。骨盤に上半身の体重を乗せた状態で交互に骨盤を動かすことで、骨盤が矯正されます。お尻歩きを行う前は脚の長さが違っていたのに、終わったら脚の長さが整っていたという、変化をすぐに実感して頂けます。

二つ目は毎日継続してお尻歩きを5分ほど行うだけで、骨盤内のインナーマッスル(深層筋)が鍛えられ、代謝が高まります。その結果、太りにくくなってきます。

三つ目はインナーマッスルだけでなく、骨盤周辺の筋肉を充分に使うので、お尻周りやウエスト周りが引き締まってきます。同時に先ほどの骨盤底筋も鍛えられ、ポッコリお腹も改善されてきます。

四つ目は骨盤が理想的な状態に矯正され、大腰筋等の骨盤周辺の筋力が高まり、脂肪も燃焼しやすくなり、腰や背中の痛みが改善されてきます。

五つ目は骨盤周辺の筋肉を充分に動かすと同時に、深層筋も充分に動きます。その結果、血行が良くなり、冷えの改善や血行不良からくる肩こりなどにも効果的です。

六つ目は便秘解消です。お尻歩きで腹筋や深層筋が鍛えられ、腹圧が強くなります。また、腸の働きも活発になり、便秘の解消につながります。

如何ですか。手軽にできる「お尻歩き」にはこんなに素晴らしい効果が期待できるのです。しかし、毎日実践することを忘れないでください。

最後に「足裏ビューティー講座」も骨盤に関係していますので、簡単に紹介しておきましょう。会員の方には7月の会報誌で紹介していますので、是非ご覧ください。

この講座はフットセラピストに贈る、ビューティーテクニックです。基本のフットセラピーと組み合わせることで、お客様のニーズに応えながら、間脳調整につながり、高い満足感を味わって頂けます。フットセラピストの皆さんの自信にもつながってくることでしょう。

講座では腰ベルトと膝ベルトを使って、足裏から体を調整していくテクニックです。腰ベルトで骨盤を締めて、ゆがみを取り除き、膝ベルトで脚を正常な向きに整え、足裏からの情報が関連する筋肉に正常に伝わるようにして、足裏に刺激を入れます。

足裏の刺激は筋肉の恒常性維持機能を高め、筋肉の硬直を取り除き、本来の働きを取り戻すことができます。例えばホホのたるみがあれば、足裏からの刺激でホホの筋肉が働きを取り戻し、本来の位置に戻ることで、ホホのたるみがなくなってくるのです。

今日、午後から第1回目の「足裏ビューティー講座」を開催いたします。後日、受講された方の反応をお知らせいたします。

それでは、本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士