本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

円心五法の真髄372 今年一年ありがとうございました

2012年12月31日 | Weblog
今日は平成24年最後の日になりました。毎年、この大晦日から2日まで旅行に行くことが我が家の年末年始でしたが、今回は私の入院で中止せざるを得なくなりました。

前回お知らせしました私の脳梗塞ですが、残念ながら年内に退院することができませんでした。体調はすこぶるいいのですが、2週間は入院して点滴をしなければなりません。仕方なく新年を病院で迎えることになりました。

体調の良さは毎日、欠かさず行っているフットセラピーのお陰だと感謝しています。特にふくらはぎの脾経、胃経、胆経、膀胱経への施術は経絡への刺激と同時に筋肉の低下を防いでくれます。このような緊急時だけでなく日常生活でも活かして行こうと思いました。

歩くことの少なくなった私たちにとっては、とても有効な施術だと思います。皆さんもぜひ、お試しください。

脳梗塞は再発しやすい病気と聞いております。同じ病室でも、「2回目です」と言われる方がお二人いらっしゃいました。再発を防止するには、血液をサラサラにする薬も必要ですが、食生活と適度な運動がとても大切なのだと再認識することになりました。

脳梗塞の原因として高血圧や糖尿病、脂質異常などが言われますが、私の場合このどれにも当てはまりません。しかし、食生活の乱れや運動不足、睡眠時間(休息)などには心当たりがあります。生活習慣の乱れがこの病気を引き起こしたのでしょう。

生活習慣を見直す必要があります。歩くのをサボっていて毎日の通勤も自転車にしていました。自転車をやめ、
少し歩いて行くことで改善できそうです。また、円心五法でも老年期に入ってきたら「休息」を最優先することを教えています。私自身、老年期とは思っていませんが、休息の大切さも再認識しました。

この病気は私自身の日常生活を見直すとてもいい機会を与えて頂いたと思っております。来年は充分に気をつけながら、ますますパワフルに活動してまいります。

今年一年本当にありがとうございました。皆様、良い年をお迎えください。

それでは本日はこの辺で

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄371 脳梗塞に襲われて

2012年12月24日 | Weblog
今日、私は病院の中にいます。実は21日の朝、いつものようにお風呂に入っていました。体を洗って立ち上がろうとすると右足に力が入りません。少し温めれば戻るかもしれないと湯船に入り揉んでいましたが、一向に力が入りません。

右手も自由さがなくなり、これは脳梗塞だと思い何とか体を拭きお風呂から出たところにちょうど家内が起きてきました。「右半身自由が効かない救急車を呼んでくれ」と伝えるとビックリしたようで、あわてて救急車を呼んでくれました。

右半身の自由は効きませんが、言葉の不自由さはありませんでした。救急車が来るまで、左手で右手の親指を中心に指先を揉んでいました。救急隊員の方から状況を聞かれ手足の状態を確認され、やはり脳梗塞の可能性が高いので、その専門の病院を探してくれ運んでもらいました。

病院につくなり、CTの検査ですが、異常が見つからず、MRIによる検査でようやく見つかりました。即入院で点滴をいくつも打たれ病室に運ばれました。

このままではヤバイと思いフットセラピーの自動操法を行い、特に第一趾は念入りに揉みほぐし、皆さんにも何度か紹介しています、ふくらはぎの施術を暇を見つけては行いました。

入院初日はトイレに行く度に看護師の方を呼び、車イスで連れて行ってもらわないと行けない状態でした。翌日、足に踏ん張る力が戻ってきたようなので、ベッドの淵につかまり、足の屈伸を行ってみると、踏ん張りが効くので、点滴のスタンドを持って一人でトイレに行って見ました。

健康な時の状態には戻っていませんが、自分の足で歩いていけたことが嬉しくなり、やはりフットセラピーはスゴイと実感しています。自動操法は毎日二回は行うようにしています。同時に暇さえあれば手の指、特に指先を揉むようにしています。この文章も両手を使い入力しています。

入院当初、2週間は入院して点滴とリハビリを行いますと言われていたのですが、少しでも早く退院したいと思って自動操法を行っています。

倒れた時は、会員の皆様に何と報告しようか、内緒にしておこうかと思いもしました。健康で元気だけを私の良さと皆さんに言ってきただけに、恥ずかしい思いがありましたが、フットセラピーを実践した体験を報告することで、脳梗塞を起こされた方に勇気を与えることができるのではないかと、恥ずかしい私の体験を書かせて頂きました。

同室で私より1週間前に入院された方が、まだ車イスでトイレに行かれています。同室の人たちにもフットセラピーを教えたいと思っています。フットセラピーを知っていて本当に良かったと実感しております。

それでは本日はこの辺で

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄370 朝の筋肉のこわばりを解消

2012年12月17日 | Weblog
15日の土曜日に今年最後のメリフィック・フェイス・セラピー講座を開催しました。毎回、参加者の反響に驚かされます。講座が終わった時の皆さんの顔が、スッキリとしていて、いい顔色をされています。

来年はこの講座を全国で開催してまいります。まだ開催していない地区の会員の皆様楽しみにお待ちください。会員の方限定の講座ではありませんので、会員以外の方でも参加して頂けます。

今回のテーマは朝の筋肉のこわばりです。今年は急に寒くなり、筋肉が硬直してしまいがちです。特に朝起きた時に腕や手のこわばりを感じませんか?このような時にオススメなのが解緊運動です。

読んで字のごとく、緊張を解きほぐしていく運動です。私の一日はこの解緊運動から始まります。朝起きると手足の関節が硬く指や腕がこわばっているのを感じます。そこで、テレビのニュースを見ながら、解緊運動で関節の動きを柔軟にしていきます。

すると、体の動きがスムーズになり、腰のこわばりも取れ、今日一日、「頑張るぞ」という気になり、前向きな気持ちでスタートできるのです。皆さんも試してみませんか。

それでは一緒にやってみましょう。

1.指の関節を緩める。

両手を前に伸ばし、グーパー運動を行います。この時、親指を外に出してグーを作ったらすばやく手を開き、次は親指を中に入れてグーを作り、すばやく開きます。8回行ったら、上にあげて8回、左右に開いて8回、前に伸ばして8回で終わる。

2.手首の関節を緩める。

両手を前に出し、腕をできるだけ動かさないようにして、手首から先だけで横8の字を書くように手首を動かす。(8回を2セット)

3.肘の関節を緩める。

右手の肘を曲げ、脇につける。左手で指先を反らすようにして息を吐きながら腕を前に伸ばし、息を吸いながら抵抗のあるところまで上の方に持っていき、一気に息を吐いて腕をダランと下ろす。(2回)
左手にも同様に行う。

4.肩の関節を緩める。

両手の指先を肩にあて、後ろに8回、前に8回、肩関節を緩めるように回す。

5.首の関節を緩める。

息を吐きながら、ゆっくり左に倒していく。倒しきったところで8つ数える。同様に右に倒す。今度は息を吐きながら左にねじって8つ、右にねじって8つ、息を吐きながら前に倒し8つ、後ろに倒し8つ、もどしながらそのまま前に倒し、下からゆっくり首を回す。2週したら、逆方向にも2周する。

上半身だけですが、とても気血の流れが良くなり、筋肉のこわばりもなくなっているのに気付くことでしょう。とても簡単な方法です。是非、毎日続けてみましょう。軽快な朝のスタートを実感して頂けるものと確信しています。健康法は継続することが一番です。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄369 免疫力を高め、インフルエンザを予防

2012年12月10日 | Weblog
これからインフルエンザの季節を迎えます。予防接種を打っているから安心と生活習慣が乱れていては意味がありません。日常生活で常に免疫力を高めておくことが重要なのです。

最近はノロウイルスにより亡くなる方が出てきている状況です。特に免疫力が低下しているお年寄りや子どもがかかる率が高く、重症になりやすいようです。インフルエンザも同様に免疫力が低下している人ほどかかりやすいものです。

外から帰ったら、手洗いとうがいは基本中の基本になります。予防でのうがいは水道水で充分です。殺菌効果の強いうがい薬は、逆に粘膜に刺激を与える可能性もあるので、のどの痛みや腫れがあるときだけ医師に相談して使用するのがいいです。

ではなぜ、この時期にインフルエンザが流行するのでしょうか。乾燥が肌の大敵という話を以前しましたが、肌だけでなく、乾燥が喉にも影響してきます。鼻の中には鼻毛がいっぱい生えていてそれに、粘液も出ているので、鼻から息を吸うと空気中のほこりやウイルスがガードされ、のどの方に入るのを防いでくれます。

しかし、最近は鼻呼吸ではなく、口呼吸の人が増えているのも風邪やインフルエンザにかかりやすくしているのです。乾燥したウイルスなどを含んだ空気が直接、気管の中に運ばれていきます。乾燥した空気は粘膜を傷つけ、ウイルスも肺を経由して血液中に入り、繁殖することで発症します。

でも、私たちの体は免疫という素晴らしい力を持っています。血液中にウイルスが入ってきても白血球がこれらのウイルスを食いつぶしてくれるので、簡単にはインフルエンザを発症しないですむのです。だからこそ、免疫力を高めておく必要があります。

免疫力を低下させる要因に低体温があります。体温が1度下がると免疫力が30%も低下してしまうのです。低体温の大きな原因は冷えです。冷えについては何度もお伝えしていますので、以前のメルマガを参考にしてください。

今回はフットセラピーが免疫力を高めることをお伝えします。新潟大学の「安保 徹」先生が随分前に出された本で、自律神経と免疫力について書かれていました。自律神経が交感神経優位になると白血球の中の顆粒球の比率は増え、リンパ球が減少し、免疫力が低下してしまうというのです。

逆に自律神経が副交感神経優位になると白血球の顆粒球が減少し、リンパ球が増加してきて、その結果免疫力が高まるという内容の本でした。

そこで、フットセラピーのことを思い出して欲しいのですが、フットセラピーは間脳調整を目的とした施術であることは何度もお話しました。間脳は自律神経と内分泌をコントロールしているところです。間脳が正常に働けば自律神経系も内分泌系も正常に働きます。

ところが、私たちの日常生活では夜型で遅くまで起きていたり、過剰なストレスで、自律神経は乱れやすく、交感神経優位な状態が続いています。要するに免疫力が落ちやすくなっているのです。この様な時にフットセラピーを施術すると、瞑想の時と同じように意識がとび、とてもくつろいだ状態になります。

この時、自律神経は副交感神経優位の状態になり、リンパ球が増え、免疫力が高まるのです。これを立証したくて、フットセラピーの施術前と施術直後、30分後、1時間後の4回採血し、白血球の変化をある大学病院の協力を得ながら実施しました。

その結果、素晴らしいデータを得ることができたのです。施術直後はほとんど変化がありません。しかし、30分後に顆粒球が減少し、リンパ球が増加しているのです。そして、1時間後にもその状態を維持したままという結果を得ることができました。

安保先生も指揉みを提唱されていました。手の指も足の趾も特に先端の爪の際には井穴があり、指をしっかりと揉むことで免疫力を高めることができるというものでした。フットセラピーはセルフケアもいいのですが、できれば家族同士で足を揉みっこして頂き、免疫力を高めて頂きたいと思います。

フットセラピーは免疫力を高めるだけでなく、家族の触れ合いから、コミュニケーションが取れ、家族の絆が強くなることでしょう。

私たちは「一家に一人のフットセラピスト」を目指してこれからもフットセラピーの素晴らしさを伝えてまいります。全国にフットセラピストの会員の方々がおられます。まだ、フットセラピーを受けたことのない方はフットセラピーの心地良さを体験されては如何でしょうか。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

円心五法の真髄368 嬉しいコーヒーの効果

2012年12月03日 | Weblog
昨日は鹿児島でメリフィック・フェイス・セラピー講座を開催してきました。女性にとって人気の講座で「瞼のたるみが取れて目が大きくなった」「ほうれい線が目立たない」など、いつものように賑やかな講座になりました。皆さんに喜んでもらえる講座はやりがいがあります。

さて、今日はコーヒー好きの私にとってコーヒーがメタボ対策にもよく、シミの予防にも効果的だという記事を見て嬉しくなりました。東洋的に見ると陰性の食材であり、体を冷やすというマイナスのイメージがあり、冷えの怖さを訴えている私にとってはジレンマを感じていました。

日経Webの日経ヘルスプルミエの記事を参考にコーヒーの効果についてご紹介しましょう。

コーヒーといえばカフェインを思い出します。カフェインは薬としても使われていて、痛みを和らげてくれる鎮痛補助作用があったり、総合感冒薬に用いられたりしています。ほかにもカフェインの細胞分裂制御作用を生かして、骨肉腫の手術前に用いられているそうです。

また、カフェインには血管の収縮作用があり、脳血管の拡張によって起こる片頭痛は、何らかの予兆を感じたときにコーヒーを1杯飲むことで、片頭痛を予防できるようです。しかし、コーヒーを飲みすぎるとカフェインの効果が切れたときに血管が拡張して症状を悪化させることもあるので、1~2杯に抑えた方がいいでしょう。

仕事などで集中して脳を使うと、エネルギー代謝の残りカスとしてアデノシンという疲労物質がたまってきます。この時コーヒーを飲むとカフェインが脳に到達して、アデノシンの代わりにアデノシンの受容体につくことで、眠気を防いでくれます。

昼寝の直前に飲むと、20~30分後にシャキッと目覚められます。しかし、カフェインには胃酸の分泌を高める働きがあり、胃酸過多の人は、空腹時にはコーヒーは避けた方がいいようです。しかし、ミルクを加えると体内に吸収されるスピードがおだやかになり、胃酸の出を調整してくれます。

カフェインは医療にも用いられているだけあって、急激に血中濃度が高まると中枢神経系を刺激し、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震えなどにつながることがあります。10杯続けざまに飲む、というような過剰な飲み方は避けましょう。また、カフェインは5時間ほど体内に留まるので、頻繁に飲むのは控えたいものです。

健康の面から見逃せないのがコーヒーポリフェノール(クロロゲン酸類)です。赤ワインに多く含まれ、活性酸素を除去してくれるものです。生豆に最も多く含まれていて、焙煎するとクロロゲン酸そのものは減りますが、変化した重合物質は増えるので、総ポリフェノール量(抗酸化力)は変わらないのです。

コーヒーの有効成分を最大限に引き出す抽出法はペーパードリップで10gの粉にゆっくり湯を注ぎ約50ml抽出すると有効成分を99%引き出せて、かつおいしいコーヒーが飲めます。濃すぎると感じるようなら、湯量を少し増やして調整すると美味しく飲めます。

冷えについても調査したデータがあり、コーヒー摂取と冷えとの間に相関はなかったというのです。カフェインには体熱産生作用があり、3~4杯のコーヒーで10%程度の熱産生アップが見込めるという研究もあり、低血圧や低体温の人にとって、コーヒーを朝に飲んで体にスイッチを入れるのは賢い方法です。ただし温かくして飲むことが大切です。

お茶の水女子大学大学院の近藤和雄教授は、首都圏在住の主婦109人を対象に調査を実施。食事や飲料からどの程度のポリフェノール量を摂取しているかを算出した結果「コーヒーからの摂取は47%と最も多く、日本人の代表的なポリフェノール摂取源であることがわかったそうです。
近藤教授はさらに非喫煙女性を対象に調査し、1日にコーヒーを2杯以上飲む人は紫外線によるシミが少ないことも確認していて、効果的な目安は「1日にポリフェノールを1000~1500ミリグラム摂取するといいようです。コーヒーだけでとるなら3~5杯ほどということです。

こうしたコーヒーの有効成分は、嬉しいことに手軽な缶飲料などでも摂取できるようです。缶飲料やインスタントであっても、ともに焙煎した原料を抽出したコーヒーなので充分摂取できるそうです。

如何でしたか、私がコーヒー好きだからと言って都合のいい情報だけを選んだわけではありません。でも、これで安心してコーヒーを飲むことができそうです。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士