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安保法案:8.30 国民大抗議行動

2015-08-31 07:43:10 | 戦争法案
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全国的にぱっとしない天気の中、特に雨模様の東京では、それでも国会前に数万人の人が集まり、「8.30国会前10万人・全国100万人大行動」は大成功をおさめた。




「国会前」でWeb検索をすれば、何十ページにも渡りこの話題で溢れ、一般メディアも大々的に取り上げてこの様子を報道した。

国会周辺に主催者発表でおよそ12万人、警視庁の調べで3万人余りが集まったとされるが、12万人は些かハッタリで(笑)、逆に3万人はどう見ても少な過ぎる見積りだが、実際は霞ヶ関、日比谷周辺まで含めてその数は7~8万人というところではないだろうか。
それにしても大したものである。近年には無い画期的なことだ。もし天候が良ければ、おそらくは文字通り10万人を超えたはずである。それだけ人々は安倍政府に不信を抱き、「戦争法案」にこの上ない危機感を持っているということである。




安保法案 国会周辺で最大規模の反対集会 NHK 8月30日

安全保障関連法案に反対する、これまでで最も規模の大きな集会が国会周辺で開かれ、参加した人たちは「戦争法案を今すぐ廃案に」などと訴えました。

集会は30日午後2時ごろから国会周辺で開かれ、主催者の発表でおよそ12万人、警視庁の調べで3万人余りが集まり、これまでで最も規模の大きなものとなりました。
このうち、国会の正門前では参加者が歩道だけでなく車道にも広がり、プラカードを掲げて、「憲法9条を壊すな」とか、「戦争法案を今すぐ廃案に」などと訴えました。
集会には音楽家の坂本龍一さんも参加し、「憲法の精神、9条の精神がここまで根づいていることを皆さんが示してくれ、勇気づけられている。憲法や民主主義を取り戻すためのとても大事な時期で、僕も一緒に行動していきます」と述べました。
続いて若者の代表として大学生の寺田ともかさんが発言し、「私の払った税金が弾薬の提供のために使われ、遠い国の子どもたちが傷つくのだけは絶対に止めたい。『やられたらやるぞ』と威嚇するのではなく、そもそも敵を作らない努力を諦めない国でいたい。戦争法案は絶対に止めることができると信じています」と訴えました。

看護師を目指す学生は
集会に参加した東京の佐竹美紀さん(23)はボランティア活動で、戦争で傷ついたアフガニスタンの子どもたちの医療支援をした経験から、「正しい戦争などない」と考えるようになったといいます。自衛隊員が誰かを傷つけたり、傷つけられたりする事態を招くべきではないと、法案に強く反対していて、看護師を目指す勉強の合間を縫って集会に駆けつけました。
佐竹さんは、「これまでの海外派遣で、自衛隊が武力を行使しないことで築いてきた信頼を、法案が崩してしまうのではないかと危機感を抱いています。一度、武力を行使する方向にむかうと歯止めがきかないと思うし、日本は人道支援や技術の提供で各国からの信頼を地道に得ていくべきだ」と話しています。

若者グループのメンバーは
安全保障関連法案に反対する若者たちのグループ「SEALDs」の中心メンバーの1人で大学4年生の元山仁士郎さんは、「きょうは多くの人たちと声を上げられることができ、勇気をもらった。今後も全国の若者と連携し、法案に反対の声を上げ続けていきたい」と話していました。
また、沖縄県出身の元山さんは「ずっと平和を求めてきた沖縄の思いが本土でも広がってきていると思う。これからもっと連携していけたらと思う」と話していました。

著名人も法案撤回求める
集会には安全保障関連法案に反対する著名人も参加し、ステージから法案の撤回を求めました。
作家の森村誠一さんは「戦争で最初に犠牲になるのは若者たちです。私はかつて戦時中に女性が竹やりを持たされ、訓練させられる光景を見てきました。だからこそ、絶対に戦争可能な国家にしてはいけない」などと訴えました。
このほか、宇宙物理学者で総合研究大学院大学の池内了名誉教授は「科学の軍事利用が具体的に始まり、海外に出かける兵士たちに武器を与える研究を科学者にさせるという状況が生まれつつある。今の段階でこうした芽を取り去るべきだ」などと主張しました。

警視庁 約2倍の警察官動員
安全保障関連法案を巡っては、国会の周辺で、これまでにも定期的に反対集会が開かれていますが、警視庁は今回、集会の規模が最も大きくなると予想されたため、これまでの2倍近い警察官を動員して警備と参加者たちの誘導に当たりました。
警察官は参加者たちに一か所にとどまらず進むよう呼びかけたり、不審な物がないか国会周辺をパトロールしたりしていました。警視庁によりますと、参加者たちは、当初の想定を超えて国会前の車道にまで広がりましたが、けが人などは出ず、大きなトラブルはなかったということです。

全国各地で反対集会
30日は国会周辺だけでなく、全国各地で安全保障関連法案に反対する集会やデモが行われ、名古屋市では、母親らのグループの呼びかけで名古屋駅前でデモ行進が行われ、参加者は「子どもを守れ」などと声を上げていました。
また、北九州市では参加者たちがサッカーの「レッドカード」をイメージしたという赤い服などを身に着けて中心市街地を歩きました。
広島市でも市民グループの呼びかけで集会が開かれ、参加者は街頭でチラシを配ったり、「戦争反対」などと声を上げたりして法案への反対を訴えました。
国会周辺での集会を主催した団体によりますと、30日は把握しているだけで全国のおよそ300か所で法案に反対する集会やデモが行われたということです。


ここには、公明党の支持母体である創価学会のグループも三色旗を掲げて参加している。

また、しんぶん赤旗は、国会前の集会がまだ終る前に「号外」を印刷し、即刻発行するという電光石火の早業を見せた。


しんぶん赤旗「号外」(⇒ PDFファイルの案内


「安保関連法案 国会周辺で10万人目標に大規模反対集会」(FNNニュース 8月30日)



>国会で審議中の安全保障関連法案に反対する市民団体が30日、国会周辺で10万人、全国で100万人の参加者を目標に、最大規模の反対集会を行った。
>小雨が降る中、国会周辺で行われた安全保障関連法案の反対集会には、「SEALDs」などの学生グループのほか、野党4党の代表や、ミュージシャンの坂本龍一さんらも駆けつけた。
>民主党の岡田代表は、「こんな法案、憲法違反の法案を通すわけにはいきません」と述べた。
>また、坂本龍一さんは「ここに来て、民主主義を取り戻す。とても大事な時期だと思います」と述べた。
>国会正門前の道路には、歩道から参加者があふれ出し、一時交通が混乱したほか、一部の参加者が、スペースをめぐって警察官と小競り合いになるなど、これまでに2人が、公務執行妨害の現行犯で逮捕された。
>また広島市では、500人以上がデモ行進に参加し、愛知・名古屋市では、のべ500人が集まるなど、全国各地で集会が開かれ、安全保障関連法案への反対を訴えた。



全国で安保法案に反対デモ、国会周辺には“12万人”(TBS JNN 8月30日)


今国会で最大規模の安保反対デモ 列島各地でも(ANN 15/08/31)




大阪扇町公園 25,000人


「駅構内で悲鳴、トイレ大行列、将棋倒しの危機 国会前「10万人デモ」舞台裏でドタバタ」(J-CASTニュース 8月30日)

>国会議事堂周辺で2015年8月30日、安全保障関連法案への抗議活動が行われた。主催の市民団体は「10万人参加」を号し、国会前はプラカードを掲げた人々で埋まった。また民主・共産・社民・生活と主要野党代表がそろってスピーチするなど、抗議活動は大きな山場を迎えた。

>30日13時30分過ぎ。国会議事堂に近い東京メトロ・永田町駅には、ピクリとも動かない長蛇の列ができていた。
>「国会議事堂方面の出口は、ただいま身動きが取れなくなっております、反対側の出口をご利用ください!」
>駅員の悲鳴めいた声が響く。やむなく長いホームを歩いて、国会とは逆方向の出口に向かうが、たちまちそこもパンク状態になった。駅員は懸命に誘導を続ける。

>「何この人! コミケかよ!」
>デモの参加者ではないらしい、若い男性が悲鳴を上げた。人ごみに巻き込まれながら、「俺たちこのまま、国会まで運ばれるんじゃね?」と連れと顔を見合わす。
>結局、駅から地上に出るまでだけで、20分近くがかかった。

>永田町駅にほど近いコンビニにも、長い行列ができていた。レジの列かと思ったが、良く見ると違う。むしろレジは空いている。行列の先は、トイレだ。軽く十数人はいるだろうか。・・・・・・



ともあれ、日本全国に及ぶ前代未聞の大抗議行動だった。





だが、決してお祭なんかではない。規模の大小はともかく、安倍が法案を引っ込めるまで、あるいは廃案に追い込むまで、万が一法案が通過した後も、そして安倍政権を退陣に追い込むまで、衰えることなく、こうした国民行動は続く。
場合によれば、更に15万人、20万人、30万人と、また国会前行動は行なわれることだろう。

警察官とのいざこざで検挙者は出たが、ほかに目立ったトラブルはなかった。
主催者側の救護体勢も整っていた。集会終了時には、お年寄りに付き添って駅まで送るスタッフの姿もあった。

ただただ「戦争法案」への反対・廃案を訴え、安倍の横暴を許すまじと心を共に集まった人々。気勢を上げても決して無茶をしたり暴動に及ぶわけではない。
これが平和を願う平和な集いだ。この力に勝るものはない。

政府は、安倍は、これをどう受け止めるのだろうか。
体面上はなお平然と構えるのだろうが、何をやっても国民の怒りを買うということ。そのことぐらいは承知だろう。


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