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安保法案:極道に劣る暴力政治集団

2015-09-18 22:05:03 | 戦争法案
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改めて、名実共に暴力政治集団に成り下がってしまった自民党・公明党与党。そしてその取り巻きの新党改革、次世代の党、日本を元気にする会。人情はもとより人の心さえそこには無く、まさに極道にも劣る。

強行採決時の議事録には「議場騒然、聴取不能」とのみ記されているという。これで採決と言えるのかどうか、可否以前に無効であるのは明らかだ。もはや議会制民主主義は足蹴にされ、踏みにじられた。

謀議により国民はおろか、国会をも欺き計画的に仕掛けられた暴力政治集団による何が何でものごり押しねじ込み。国会議員のやることでも、まして、大人のやることでもない。
夜を徹してでも法案の成立にかじり付く与党。

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17日国会前/ロイターより


朝日新聞:安保関連法案の抗議集会に参加し、反対を訴える俳優の石田純一さん=17日午後8時31分、国会前、関田航撮影



「国会前、なお抗議 石田純一さん「戦争は文化ではない」」(朝日新聞 9月17日21時13分)

>国会前では17日、法案反対の抗議行動が朝から続いた。午後4時半過ぎ、採決の結果が伝わると、「徹底弾劾(だんがい)」のコールが響いた。

>明治大学の「オール明治の会」の黒田兼一経営学部教授(67)は「国民の声を聞かないままの採決強行。ルール無視だ」と厳しい表情。同会には教職員や学生、OB千人以上が集まった。「昔のデモのような動員ではない。これが本当の民主主義だ」

>参加者は主催者発表で3万人。夕方には歩道がすし詰め状態になった。午後6時半に抗議集会が始まり、間もなく車道が開放された。壇上では創価学会員の中年男性が「戦争法案を進める公明党をなぜ応援しないといけないのか。学会員はだまされた」と声を張り上げた。

>俳優の石田純一さん(61)は「戦争は文化ではありません。誇るべき平和を戦後100年に続けていこう」と訴えた。樋口陽一・東京大学名誉教授は「めちゃくちゃな法案をめちゃくちゃな形で進めようとしている。憲法だけでなく、日本社会の骨組みが危ない」。作家の落合恵子さんも「民主主義は抵抗し続けることで前に進む。市民の力を見せてやろう」と訴えた。


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今日、0時10分から再開となった参議院本会議だが、深夜2時に中断、そして改めて午前10時から再び本会議が開かれた。

不信任案、問責、牛歩・・・あらゆる手で徹底抗戦の野党(15/09/18)



「野党、必死の抵抗 最後の切り札“不信任案”提出」(ANNニュース 9月18日 15:32)



>安保関連法案を巡る与野党の攻防は最終段階に差し掛かっています。民主党や共産党など野党5党は内閣不信任案を提出しました。

>野党5党の党首らは18日午後2時、安倍内閣の不信任決議案を衆議院の大島議長に提出しました。
>民主党・岡田代表:「安倍内閣のやってきたこと、到底、認めることはできません」
>午後4時半から、不信任案の採決を行うための衆議院本会議が開かれる予定です。これに先立って、参議院では17日夜から18日にかけて、断続的に本会議が開かれ、合わせて4本の決議案が提出されては否決されました。野党側は、安保関連法案の成立阻止を目指して最後の抵抗を試みています。



そして先ほど、安倍内閣不信任決議案は否決。野党は新たに「鴻池祥肇委員長問責決議案」を提出、「趣旨説明25分間、討論15分間に制限する動議」に関する記名投票表決議後、提案趣旨説明、賛成討論が開始された。
現時点で、本日午後11時59分までの参院本会議での「戦争法案」可決成立は阻止される公算が高く、明けて19日(土)未明、早い時刻に採決が行なわれるとみられる。

今現在も国会前には続々と人々が詰め掛け、シュプレヒコールが続いている。

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一方、既に可決を見据え、次には「落選運動」にシフトするSEALDs。

「安全保障関連法成立後のSEALDs 賛成議員の落選運動を展開する」(J-CASTニュース 9月16日)

>安全保障関連法案に反対する学生団体「SEALDs(シールズ)」の中心メンバー、奥田愛基(あき)氏(23)ら3人が2015年9月16日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見した。近く成立する見通しの安全保障関連法案が違憲だと主張し、採決を見送るように求めた。

>一方で、奥田氏は法案が「通ってしまうだろう」とも発言。今回の抗議活動で参加者の層が広がったことなどから、今後は安保法案に賛成した議員への落選運動を展開する考えを明らかにした。奥田氏は、今回の抗議活動を通じてできた参加者のつながりが「そのまま選挙に影響を与えると思っている」と話しており、焦点は16年夏の参院選に移る。

>すでに「賛成議員を落選させよう」が「合い言葉」
>奥田氏は今回の安保法案をめぐる活動を通じて、日本でもデモという形での抗議活動が定着したことを強調。法案通過後も、野党が何らかの争点で共闘できれば、「落選運動」が抗議活動の形として効果を発揮するとの見方を示した。

>“「世代、地域を越えて、人々が声をあげている。このつながりが、そのまま選挙に影響を与えると思っている」
>「野党がうまく協力していただければ、次の選挙で応援をしやすくなる。現在では、『賛成議員を落選させよう』というのは合い言葉のように使われている。いわゆる『法案が通る前の運動』とは、違う形になりつつあるのではないか」”


SEALDs メンバー 奥田愛基、本間信和、芝田万奈(JCC 9月16日)


「【全文】「この法案がどうなろうと、主体的に動き始めた人はもう止まらない」〜SEALDs奥田愛基氏らが会見」(BLOGOS 9月16日)


「SEALDs学生たちが会見、外国人記者はどう見る?」(TBSニュース 9月16日)



>この安保法案に反対する人々のうねり、この社会現象を作り出したのが学生たちの反対運動です。それは国会審議に一石を投じることになりました。その学生たちが16日、外国特派員協会で会見を行いました。彼らの姿、外国人ジャーナリストにはどう映ったのでしょうか。

>「きのうは国会に出席したSEALDsのメンバーですが、きょうは外国特派員協会で外国人の記者たちを相手に安保法制への反対を訴えるということなんです」(記者)

>「皆さんこんにちは。上智大学の芝田万奈です」(SEALDs 芝田万奈氏)

>午後1時過ぎ、会見に臨んだ「SEALDs」の学生ら。中心メンバーの奥田愛基氏は15日、参議院で、法案への反対を訴えたばかりです。席が足りなくなるほどに埋まった会場の雰囲気から、海外メディアからの関心の高さがうかがえます。

>「法案は明確に憲法違反であって、これは単純に海外で武力行使できる国になるよりも問題は深いと思っています。この法案は議会制民主主義の中で通ってしまうのでしょう。議会の中で多数派だから何でもしていいというところは考えていただきたい。本当にそれでいいのでしょうか。次の選挙に影響を与えますよ。この状況での採決はありえないのでは。私たちは今日も声を上げますよ」(SEALDs 奥田愛基氏)

>外国人ジャーナリストからは、今後の活動の見通しについての質問が相次ぎました。

>「新しい政党をつくる気はあるのでしょうか?」(オーストラリア人ジャーナリスト)

>「僕は政治政党をつくる気はありません。日本ではまた違ったかたちで、今の動きが政治に影響を与えると思います。現在では賛成議員を落選させようというのは合言葉のように使われています」(SEALDs 奥田愛基氏)

>外国人ジャーナリストには、SEALDsの活動はどう映っているのでしょうか?

>「日本の若者は政治に参加するようになった。すごく急なドラマチックな変化に見える」(アメリカ人ジャーナリスト)
>「日本国民はデモに消極的だったが、変化したのでは」(スイス人ジャーナリスト)

>記者以外にも、研究者も来ていました。

>「SEALDsのデモのやり方はモデレイト(控えめ)なやり方で暴力を避けているから、ヘルシーな民主主義としていいことだと思います」(オーストラリア人の安全保障研究者)

>今後、一体どうなっていくのでしょうか。


落選運動
国政選挙や地方自治体の選挙において、汚職にかかわるなど腐敗が懸念される候補者や特定の主義主張をもつ候補者などを実名で公表し、当選させないよう呼びかける市民運動。公職選挙法では、落選運動は選挙運動にあたらないとされる。インターネットの普及により広まった政治運動でアメリカや韓国など、すでに選挙期間におけるインターネット活用が進んでいる国において盛んに行われている。とくに、韓国では2000年に行われた総選挙において腐敗政治家としてリストアップされた政治家の多くが落選するなど、投票行動に大きな影響を与えた。
コトバンク 日本大百科全書(ニッポニカ)の解説より


今やルールもへったくれもない、与党の職権乱用国会。更に続く与野党の攻防戦。野党の次なる抗戦の手立ては・・・。

与党がまた強行採決に及ぶにせよ、国民はこの政治暴力を決して許さないだろう。


《参考・関連記事》
「芸能界にも広がる法案反対の声」
「国会で語った23歳」


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