目的地が遠かろうと近かろうと、最後に一献傾けるという流れは変わりません。電車に乗って桜木町にやってきました。訪ねるのは教祖おすすめの「麺房亭」です。
横浜に星の数ほど酒場がある中、あえて再訪という選択に走ったのは、前回訪ねたときについ酒ばかり食らってしまい、肴をそれほどいただくことができなかったからです。あの程度ではこの店の神髄を知ったとは到底いえないような気がしました。それだけに、店主自ら拵えたチーズとパスタを一度食してみたいと考えたわけです。
そのような事情もあり、今回は珍しくおまかせを選んでみました。三千円、四千円、五千円の三種類がある中、三千円で十分かと思いながらも、一品増える四千円を選択。しかしこれが想像をはるかに超える物量感でした。
序盤に出てきたキッシュ、サラダ、生ハムだけでも相当な分量はあったものの、次に出てきた「本日のサカナ」には驚かされました。前回薫製を注文したときも、どれだけ呑ませるかと思うほどの盛り合わせが出てきて驚きましたが、それと全く同じ大皿に、コハダ、鮪、アオヤギ、蒲鉾の四品が気前よく盛り込まれていたのです。助手の青年からは、別皿に添えられた豆腐ようのごときチーズをつけるようにとの案内が。これが教祖の絶賛する「チーズdeおさかな」の正体でした。
これでもまだ折り返し点を過ぎただけです。続いて出たのはホルモン焼きで、ああそうか、これが「本日のお肉」かと思っていたところ、その直後にローストチキンと山盛りの茹でキャベツを盛り合わせた大皿が。このあたりからいよいよ息切れし始め、〆のパスタとデザートは半ば無理矢理詰め込むような結果となりました。おまかせといえば一皿ごとにそれ相応の分量で提供されるのが常のところ、単品と全く同じ分量で出てくるとは予想できませんでした。これなら二人で分けても十分のような気がします。
こうして苦戦しつつも当店の名物を一通りいただきました。しかし、食材と調理はその時々における店主の興味に応じて変遷するようであり、今回は直近のfacebookで紹介されていたリンゴのキッシュと蒲鉾が出てきました。再訪すればおそらく全く違うものが出てくるのでしょう。「この店を極めるには一生かかる」とは教祖の評ですが、宜なるかなと納得させられます。それに加えて実感したのは、量があまりに多すぎて、一人で極めるには限度があるということです。この店には二、三人の同行者とともに行くのが吉ということなのでしょう。「居酒屋味酒覧」にもそうあったのを思い出した次第です。
★麺房亭
横浜市中区野毛町2-90 桜木町スカイハイツ 1F
045-243-6066
平日 1700PM-2300PM(LO)
日祝日 1700PM-2200PM(LO)
ブラウマイスター
王祿・群馬泉
リンゴとチーズのキッシュ
自家製チーズと幸せのサラダ
自家製プロシュート
本日のサカナ
発酵野菜のひと皿
本日のお肉
今宵のおすすめパスタ
パイナップルシャーベット
横浜に星の数ほど酒場がある中、あえて再訪という選択に走ったのは、前回訪ねたときについ酒ばかり食らってしまい、肴をそれほどいただくことができなかったからです。あの程度ではこの店の神髄を知ったとは到底いえないような気がしました。それだけに、店主自ら拵えたチーズとパスタを一度食してみたいと考えたわけです。
そのような事情もあり、今回は珍しくおまかせを選んでみました。三千円、四千円、五千円の三種類がある中、三千円で十分かと思いながらも、一品増える四千円を選択。しかしこれが想像をはるかに超える物量感でした。
序盤に出てきたキッシュ、サラダ、生ハムだけでも相当な分量はあったものの、次に出てきた「本日のサカナ」には驚かされました。前回薫製を注文したときも、どれだけ呑ませるかと思うほどの盛り合わせが出てきて驚きましたが、それと全く同じ大皿に、コハダ、鮪、アオヤギ、蒲鉾の四品が気前よく盛り込まれていたのです。助手の青年からは、別皿に添えられた豆腐ようのごときチーズをつけるようにとの案内が。これが教祖の絶賛する「チーズdeおさかな」の正体でした。
これでもまだ折り返し点を過ぎただけです。続いて出たのはホルモン焼きで、ああそうか、これが「本日のお肉」かと思っていたところ、その直後にローストチキンと山盛りの茹でキャベツを盛り合わせた大皿が。このあたりからいよいよ息切れし始め、〆のパスタとデザートは半ば無理矢理詰め込むような結果となりました。おまかせといえば一皿ごとにそれ相応の分量で提供されるのが常のところ、単品と全く同じ分量で出てくるとは予想できませんでした。これなら二人で分けても十分のような気がします。
こうして苦戦しつつも当店の名物を一通りいただきました。しかし、食材と調理はその時々における店主の興味に応じて変遷するようであり、今回は直近のfacebookで紹介されていたリンゴのキッシュと蒲鉾が出てきました。再訪すればおそらく全く違うものが出てくるのでしょう。「この店を極めるには一生かかる」とは教祖の評ですが、宜なるかなと納得させられます。それに加えて実感したのは、量があまりに多すぎて、一人で極めるには限度があるということです。この店には二、三人の同行者とともに行くのが吉ということなのでしょう。「居酒屋味酒覧」にもそうあったのを思い出した次第です。
★麺房亭
横浜市中区野毛町2-90 桜木町スカイハイツ 1F
045-243-6066
平日 1700PM-2300PM(LO)
日祝日 1700PM-2200PM(LO)
ブラウマイスター
王祿・群馬泉
リンゴとチーズのキッシュ
自家製チーズと幸せのサラダ
自家製プロシュート
本日のサカナ
発酵野菜のひと皿
本日のお肉
今宵のおすすめパスタ
パイナップルシャーベット