日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

北関東駅めぐり 2016 - 全行程終了

2016-06-05 20:45:54 | 関東
一泊二日の小旅行もこれにて事実上の全行程終了です。この距離、この時間なら高速道を使う必要は全くありません。往路と同様122号線を経由して帰ります。
まっすぐ走れば当日中の帰着も可能な状況ではありますが、花見以来活動に次ぐ活動で全く洗車ができなかったこともあり、途中で洗車をしてから帰ります。それを入れてもかなり余裕のある時間に着きそうです。
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北関東駅めぐり 2016 - モスバーガー足利南店

2016-06-05 20:30:35 | MOS
暗くなるのを見届けて、一風呂浴びられれば理想的というところではありますが、あいにく手近な場所に温泉がありません。あとは腹ごしらえして帰るだけです。東へ行けば佐野ラーメン、南へ行けば加須うどんという二者択一の状況で後者を選び車を走らせると、沿道にMOSの古い店舗が現れたため、急遽こちらに切り替えました。
ご多分に漏れず、二昔近く前に訪ねてそれきりだった店舗です。東武の沿線のMOSを集中的に訪ね歩いていた頃、この店を最後に切り上げ帰りの電車に乗ったと記憶しています。東武の駅からここまで、車で走っても結構な距離でした。それを往復歩くとは、自分も当時は若かったとしみじみ思います。
交差点の角地に建つ切妻の店舗は、往年の札幌新琴似店を彷彿させる鮮やかな黄色い羽目板を特徴とし、赤看板の頃にはより絵になっただろうと想像させられます。玄関のある長手方向の中央部を高くして二階建てのように見せ、交差点に面した妻には出窓を造り、その上にもMマークの看板を掲げるという造りです。
喫煙席が仕切られたのを除けば店内もほぼ往年のままの姿で残り、テーブルはニスで塗られた寄木の天然木、照明はレジ部分が大きなスポットライトで客席部分が丸いランプシェードという構成。往年の典型的なMOSの造りをよく残す中、小豆色を主体に濃淡の黄色を混ぜたタイル張りのレジカウンターと、焼印入りの木材を剥き出しにした天井が個性的です。
今更ながら思うのは、二十年来素通りしてきたMOSの中にも、古きよき時代の雰囲気を色濃く残した店舗が隠れているということです。公式サイトの表示から見分けることができなくなった今、それらを探し出すには兎にも角にも自分の足で探すしかありません。古くからあるMOSの店舗の現況を、改めて現地確認することも検討する必要がありそうです。

モスバーガー足利南店
足利市朝倉町3-8-1
0284-73-1722
900AM-2300PM
第759号
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北関東駅めぐり 2016 - 渡良瀬橋

2016-06-05 19:32:25 | 関東
東武の沿線を一旦離れ、293号線を走って足利市街に入りました。既に駅舎を撮れる時間帯ではありません。それにもかかわらずやってきたのは、往年の名曲に歌われた渡良瀬橋を再訪したかったからです。曇との予報に反して終日晴れた今日、夕景を見届けるならここしかないと考えました。
こうして訪ねた渡良瀬橋ですが、残念な点が二つほどあります。一つは西の空に雲がほとんどなく、眺めとしては平板になってしまうことです。そして何より惜しいのは、この夕景を眺めるための環境が全くといっていいほど整えられていないことです。何しろ車を止める場所が一切なく、探しあぐねるうちに日没の瞬間は見逃しました。その後路側帯が広がった場所を見つけ、そこを拝借したものの、広さはせいぜい一、二台分しかなく、当然ながら長時間止めることもできません。記念の歌碑も、何故ここにあるかと思うような、橋から離れた何の変哲もない歩道にぽつんと建っています。俗に「がっかり名所」という言葉がありますが、ここもその一つといってよいかもしれません。
密集した市街地の中ならともかく、敷地には余裕のある河川敷です。数台でも止まれる程度の駐車場と小公園を造り、歌碑もそこに建てれば恰好の名所になると思うのですが。河川敷は役所の既得権益でがんじがらめになっており、建築物一つ造るのもやたらに面倒だという話を小耳に挟んだことがあります。おそらくは政治的な理由でこのようになっているのでしょう。
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北関東駅めぐり 2016 - 田沼駅

2016-06-05 18:07:17 | 関東
多田、田沼の順で佐野線の駅をたどります。箱型のつまらぬ駅舎に改築された多田駅に対し、寄棟屋根の田沼駅は健在です。これが本日八ヶ所目の駅ですが、そのうち五ヶ所は逆光になり、順光になるはずだった葛生では日が陰りました。ここでも日が傾いて手前の民家の影が落ちています。理想的な光線状態で撮れたのは鹿沼だけという結果ですorz
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北関東駅めぐり 2016 - 葛生駅

2016-06-05 17:37:10 | 関東
293号線で峠を越え、佐野線の終点葛生にやってきました。セメント輸送で賑わったのも今は昔、無数にあった側線は取り払われ、跡地を太陽光発電のパネルが占拠するという、時代の流れを感じさせる光景が広がります。妻側に玄関があった半切妻の駅舎も取り壊され、跡地には安普請の二階建てが鎮座します。その二階部分が先代駅舎を模した半切妻となっているのがせめてもの救いです。
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北関東駅めぐり 2016 - 東武金崎駅

2016-06-05 17:02:56 | 関東
新鹿沼から二駅飛ばして東武金崎駅を訪ねます。開業時からの木造駅舎は現代的に改装されながらも健在。遠目にはてらいのない切妻瓦の屋根に見えながら、右半分はその上にもう一つ切妻屋根を乗せたような造りをしており、上に乗った屋根の傾斜が下の屋根よりきついため、妻側からは角度がついて見えるのが特徴です。
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北関東駅めぐり 2016 - 新鹿沼駅

2016-06-05 16:29:14 | 関東
今日こそは駅めぐりに注力するつもりが、これでようやく四駅目となります。訪ねるのは東武の新鹿沼駅、三角形のファサードを持つ木造駅舎が健在です。間口が広く、そのまま撮ると横一線の平板な絵柄になりがちのところ、駅前のロータリーに咲いたツツジがよい点景となってくれました。
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北関東駅めぐり 2016 - 宇都宮みんみん

2016-06-05 15:43:07 | B級グルメ
餃子は二軒にとどめるつもりでした。しかし、二軒で四人前をいただいたにもかかわらず、腹具合にはまだ余裕がありました。その余力を「みんみん」に注ぎ込みます。
雰囲気は「正嗣」が上だと先ほど申しました。実際のところ、「正嗣」の直後に訪ねると、両者の違いがより歴然として感じられます。こちらの店内はよくいえば小ぎれいで現代的、悪くいえば安普請です。その雰囲気が災いしてか、客層もどことなく俗に見えてしまいます。それに加えて、全てのテーブルが埋まってはいないにもかかわらず、二人以下のお客をカウンターか相席で座らせようとするのには疑問符がつきました。人気店ゆえ、大人数の来店にも常時備える必要があるのは想像できます。しかしそうしたいなら、移動可能な二人掛けのテーブル席を配置し、人数に応じて適宜調整できるようにするのが本来あるべき対応というものでしょう。詰めて座らせるのが店の方針だとしても、「正嗣」と同様カウンターだけにすればよい話です。融通の利かない造り付けのテーブルを置き、空いていようがそこに相席させるというやり方は理解できません。所詮こちらは一人、どこに通されようが文句を言える立場にないとはいえ、後から来るお客が当然のごとくカウンターに回されたり、相席を要求されたりしているのは見ていて気の毒でした。餃子についてはどちらも甲乙つけがたいだけに、明らかに難のある客席の仕切りがなおさら残念です。
このように、今回は残念ながらかなりの落差を感じる結果となってしまいました。「みんみん」と「正嗣」のはしごは過去にも経験済みとはいえ、その多くが「みんみん」を一軒目、「正嗣」を二軒目にしていたため、落差を感じにくかったのでしょうか。たとえば味の濃淡に差があるものをいただくときは、まず薄味、次に濃い味の順にするのが自然です。その理を餃子に当てはめるとすれば、まず「みんみん」、次に「正嗣」を選んだ方が、流れとしては無難なのかもしれません。

宇都宮みんみん 鹿沼店
鹿沼市西茂呂3-2-8
0289-64-7764
1130AM-2000PM
火曜定休
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北関東駅めぐり 2016 - 正嗣再び

2016-06-05 14:38:41 | B級グルメ
腹がこなれてきたところで餃子の店にもう一軒立ち寄ります。「正嗣」の次は当然「みんみん」という状況ではありますが、少し走ったところに自身初見となる「正嗣」が現れたため、急遽こちらに飛び込みました。
「みんみん」とはしごするならともかく、「正嗣」を二軒続けるのもどうかとは当然思いました。実際のところ、味の違いは二皿並べて比べでもしない限り分かりません。とはいえ、宇都宮の郊外ともなると観光客の姿がほとんどなく、地元客が黙々と餃子を頬張る店内の雰囲気は好ましいものがあります。広くて止めやすい駐車場も「正嗣」としては貴重です。
それに加えて、店主と女将、兄弟らしきよく似た風貌の二人組の合わせて四人で仕切るこざっぱりした店内はこちらの好むところです。この家庭的な雰囲気は、「みんみん」にはない「正嗣」の美点といってよいでしょう。味についてはどちらも甲乙つけがたく、好みの問題としかいいようのない両雄ですが、雰囲気は「正嗣」が一歩勝ると実感した今回の再訪です。

正嗣 鹿沼店
鹿沼市緑町1-2-35
0289-62-9698
1200AM-2000PM
水曜他不定休
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北関東駅めぐり 2016 - 鹿沼駅

2016-06-05 13:46:59 | 関東
腹ごしらえと小移動を経て駅めぐりを再開します。訪ねるのは鹿沼駅です。
先ほどの鶴田駅と同様、ここでも古くからの駅舎が取り壊され、安普請の駅舎に建て替えられるという嘆かわしい現実が。しかしこちらも予想外の名建築です。雪止め付きの金属屋根が玄関部分で高くなるのは鶴田と同様ながら、こちらは大きな三角形のファサードを四方に巡らせた複雑な造形をしており、駅前側には大きな明かり取りの窓が開いて、その内側には吹き抜けになった天井の骨組みが見えるという、これまたMOSの店舗のような演出が施されています。屋根は赤、壁は焦茶の木目調、窓周りは白という配色の妙からしても、おそらくは鶴田駅と同じ設計者の作品なのでしょう。駅舎の造りのみならず、駅舎の背後で風にそよぐ竹林との取り合わせも秀逸です。
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北関東駅めぐり 2016 - 夏間近

2016-06-05 13:44:53 | 野球
鹿沼街道を西へ向かって移動中です。赤信号で止まったところ、UGAKUの文字を刻んだ体育館が視界に入りました。宇学といえばかつての宇都宮学園、今の文星芸大付です。よく見ればグラウンドでは野球部が練習試合をしています。相手は葛生改め青藍泰斗、春季県大会一位と二位の両校による本番さながらの対戦です。来るべき選手権に向け、球児たちの調整も最終段階に入ったということでしょう。夏間近と実感する光景でした。
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北関東駅めぐり 2016 - 正嗣

2016-06-05 12:28:03 | B級グルメ
宇都宮を出る前にお約束の餃子をいただいていきます。去年も一昨年も「正嗣」には寄れなかったため、これが実に二年半ぶりの再訪です。
折悪しく昼時に重なり、最寄りの鶴田店はかなり混むだろうと予想して敬遠。駒生店ならまだ行けるかと見て乗り込むと、幸い駐車場にも店内にもまだ余裕がありました。穴場として覚えておきたい一軒です。

正嗣 駒生店
宇都宮市駒生町1301-8
028-625-4546
1100AM-2000PM
水曜及び第一・第三火曜定休
焼餃子一人前210円
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北関東駅めぐり 2016 - 鶴田駅

2016-06-05 11:26:59 | 関東
続いて訪ねるのは日光線の鶴田駅です。木造駅舎は残念ながら取り壊され、今時のMOSの店舗かと思うような、遠目にも安普請と一目で分かる代物に建て替えられました。しかしこれが意外に悪くありません。雪止め付きの金属屋根を基本としつつ、やや左寄りにある玄関部分を高くして、その部分の屋根を長く延ばして車寄せにするという造りは、内房線の巌根駅を彷彿させるものがあります。加えて玄関部分はガラス張りになって、待合室を開放的な空間にしており、黒っぽい屋根、白い壁面、赤く縁取られた窓周りと、簡素ながらも統一感のある色使いが秀逸です。安普請はさておき、後継たるにふさわしい駅舎が造られたのはせめてもの救いでした。
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北関東駅めぐり 2016 - 南宇都宮駅

2016-06-05 11:12:03 | 東北
昨日は駅めぐりを標榜しながらわずかに三駅しか立ち寄れず、羊頭狗肉というべき結果でしたが、本日は数が多少なりとも増えそうです。まずは東武の南宇都宮駅に立ち寄ります。
駅舎の右側はてらいのない瓦屋根の寄棟造りなのに対し、中央から左にかけての造りが凝っています。壁面は大谷石で仕立てられ、縦長の窓周りの意匠も凝っており、左側にある玄関からは模様入りの青銅で縁取られた車寄せが張り出して、その上にはかつては明かり取りのステンドグラスがあったと思しき吹き抜けの塔が立ち上がります。加えて秀逸なのは、駅前の街路が田園調布のごとく放射状に広がっていることです。開業当初は時代の最先端を行く駅だったのでしょう。
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北関東駅めぐり 2016 - 宇都宮ステーションホテル

2016-06-05 09:17:10 | 関東
出発します。昨晩世話になったのは宇都宮ステーションホテルです。
じゃらんで宿を探して思ったのは、宇都宮の宿は二極化しているということです。すなわち、快適性を求めるならそれなりの予算が要り、安さを求めるならそれなりの割り切りが必要ということで、それは前回世話になったカプセルホテルについても同様でした。そのような中、大浴場があって和室に泊まれるという条件が決め手となって選んだのがここです。
こちらの予想通り、建物にはかなりの年季が入っています。螺旋階段、ステンドグラスなどの造りから、建築当時は小洒落た建物だったのだろうとは想像できます。しかしそれからほとんど改装されずに使われてきた結果、全てがくたびれているというのが現状で、その点では以前世話になった長岡のホテルニューグリーンを彷彿とさせる宿です。
自分が泊まった和室については、渡り廊下でつながった別館で、室内はもちろんのこと建物の構造自体がビジネスホテルというより旅館そのものです。昔からあった旅館にビジネスホテルを増築したか、ビジネスホテルが隣にあった旅館を買い取り別館にしたかのいずれかなのでしょう。やはり全体的にくたびれており、室内には煙草臭もあって、お世辞にも快適とは言い難いものがあります。
しかし360円の朝食は秀逸でした。お盆には実に9枚もの皿と小鉢が乗り、お椀と丼が後から運ばれてきます。おかずが四皿、それに納豆、海苔、豆腐、お新香、果物という内容で、納豆もわざわざパックから皿に移すといった心遣いがありがたく感じられました。これで昨日の山田うどんの朝食より安いとは恐れ入ります。値段なりの割り切りが必要な宿ではありますが、朝食に関していえば明らかに値段以上の満足感でした。
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