東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

犯罪がなかったのか、真犯人を逃したのか

2010-09-21 22:03:43 | 社会・経済

厚労省の村木元局長が無罪になったという件、大阪特捜部の主任検事が証拠改ざんで逮捕されたというニュース。NHKの9時のニュースしか見ていないが、このNHKの夜9時のニュースというのはNHKのなかの報道番組でも最低のものだ。属人的なものだろうが。

ようするに十分な情報がないまま、こちらも疑問を呈するというわけ。

検事が証拠を自ら改ざんするなど言語道断だし、そのほか裏付け捜査をしないとか、強制脅迫暴行で供述調書を取ったとかそれはそれで厳しく対処してもらうのだが、じゃ犯罪のほうはどうなったの。

犯罪はなかったのか。犯罪はあったが、真犯人は逃がしたというのか。逃がしたならそちらのほうは放置しておくのか、そういう疑問がすぐ出てくる。その点をNHKはなにも触れない。小学校の放送室から放送しているんじゃないからちゃんと報道してくれなければ困る。

障害者団体の適法性については文書の偽造があったのは事実なんだろう。それは業者がかってにつくったのか、厚労省の一係長が独断でわいろをもらってやったのか。

業者が勝手に偽造したというのはありうるかもしれないが、厚労省が関与していたなら一係長だけの犯罪ということはあり得ない。

そこまでは大阪特捜部の方針はよかったと思うんだね。思い出したが、最初のころは厚労省の村木さんよりはるかに上層部が犯罪に関与していたが、圧力がかかって村木さんが「厚労省幹部」としてスケープゴートにされたという絵図が流布されたような。

そうすると、本当の大物政治家、大物官僚はこれで逃げ切ったということか。そうだとすれば、村木さんが無罪としても彼女が本当の黒幕、犯人は誰かを知っている可能性は極めて高い。

それを黙っているならこれは彼女が問われて無罪になった罪よりはるかに重いと言わざるを得ない。どうも彼女には同情できないんだよね。

大阪特捜部のボンクラでエースの主任検事にはあきれる。もし意図的にもっと大きな魚を逃がしていたなら彼の罪はさらに重くなるだろう。もっとも彼の罪と言うよりかは、その場合、検察、法務省全体の罪ということになろう。

ニュースでは主任検事の大阪の自宅の家宅捜索を始めたというが、これは村木さんより大物へ捜査が及ぶことを避けるようにという検察上層部からの指示についての記録が日記などで検事の自宅にあっては困るから、「証拠隠滅」のための家宅捜索ではないか。

ばかに素早いのが気になるね。