アトリエから・・イメージの世界で鉄と遊ぶ/上野玄起鉄の造形スタジオ

八ヶ岳南麓、森の中、川のほとり、陽だまりの中にある小さなアトリエ。八ヶ岳の暮らしとそこから生まれた作品たちを紹介します。

キャンバスは雪(子供とアート)

2011年02月24日 | 子供とアート
このブログでは今までアトリエで制作した作品を紹介して来ましたけれど少し幅を広げてアトリエで取り組んでいるアート活動も紹介して行きたいと思います。
アトリエでは子供に自由に絵を描くスペースを提供しています。

今回は一人の子供が思いついて絵の具を手に塗って雪をキャンパスに手形を付けたり色の雪団子を作ったりしました。
それを見た他の子たちも加わりみんなで雪に手形を付けて楽しみました。

残された手形のついた雪を見て、アルゼンチンのクエバ・デ・ラス・マノスの洞窟に残された手形の壁画がイメージの中で結びつきました。
ひょっとすると手の跡を残すという行為は何か人間にとって特別なものなのかも知れませんね。
自分の存在を確認できる手形付けは、原始人も子供も共通の簡単で楽しい表現なのでしょう。

冷たかったり、固かったり、でこぼこしたり、キャンバスを手のひらで直接感じることが出来るのも大切で、今回も子供たちはきっと手が冷たかったと思いますがその感触も合わせて記憶の中に残るのですね。
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アイアン表札(大村邸)

2011年02月17日 | 看板、表札、ポスト
最初は作品の記録にでもならばと軽い気持ちで始めたこのブログも最近では多くの方に見て頂ける様になりとても嬉しく思っています。
ブログを通してお問合せや注文をいただくことも増えて来ました。
私の作品写真を見て興味を持って下さる方がいる事はとても嬉しい事ですし、そこから縁が生まれる事は更にすばらしい事です。

今回紹介させて頂くアイアンの表札もこのブログがご縁で生まれた作品です。

ブログを通してお問合せをいただく場合ネットを通じてのやり取りが中心になります。

お問合せをいただいてからまずは玄関を含めた外観の写真をいただきました。
これらの写真はたくさんいただくほどイメージを作る材料になります。

そして取付け場所やデザインを提案させて頂きます。

デザインが決まると取付け場所の周辺のサイズをお知らせ頂き、作品のサイズを割り出します。
今回はオーナー様の提案で字体を決定しました。

ここで全体の作品イメージが決定します。
この時点で既に頭の中では取り付けを終えた全体のイメージが出来上がっています。

そして完成したのがこちらの写真です。写真はオーナー様が送って下さいました。



既に玄関灯とポストが設置されていましたので周辺の石張りや木製の扉などを含めてデザインを考えました。

ポイントはリズミカルなカーブのハンギング、プレートの形と字体、照明を受けて切り抜き文字が浮かび上がるイメージです。
サイズもぴったりでとてもいい雰囲気でおさまりました。

後日談ですがこちらのお宅の建築をされたのは八ケ岳にもルーラルコテージと言うお店を出されているクレアさんと言う知り合いの方の建築でした。
何とも不思議なご縁を感じました。

ネットを通じてのやり取りですが作品は一点もののオーダーメイドに違いはありません。
顔は見えませんが、依頼してよかったと思ってもらえる作品づくりを大切にして行きたいと思います。
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ランプスタンド

2011年02月08日 | インテリア

八ケ岳には多くのクラフト作家が工房を構え作品制作をしています。
それぞれ専門のジャンルですばらしい仕事をされています。
そんな作家さんと時にコラボレーションする事があります。

今回紹介するランプは小淵沢に木の家具とガラスの工房ギャラリー「クラフト葉音」さんの吹きガラスのランプシェードに私の作ったスタンドを組み合わせた照明です。
とても素敵なガラス作品を造られる方で、我が家の照明にも使わせて頂いています。

今回のスタンドはベース、そしてガラスのジョイント部分が鍛造で仕上げは錆び加工です。
サビ加工は黒の塗装とは違う味がありその表情は一つ一つ違う。
ガラスと錆び仕上げを組み合わせたのは初めてでしたけれど暖かみがあってとてもいい感じです。

世界に一つしかないもの同士を組み合わせるともっと特別なものになりますね。
クラフト葉音さんのホームページより
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竪琴の面格子

2011年02月01日 | 柵、門扉、アーチ

前回の記事と音楽繋がりですが、竪琴のデザインの面格子を紹介します。
こちらの作品はもう4年ほど前に取付けたもので、メンテナンスが必要かどうかを確認に行きました。
年月は経過しているもののサビなどもなく状態は良好でした。

防犯用の面格子はどうしても「鉄柵」「鉄格子」のイメージになってしまいます。
それから今の家は窓の大きさや比率もさまざまでそれらに対応できるようなメーカーものが主流です。

しかし発想を変えると窓の大きさや家のイメージに合わせてオダーメードできるアピールポイントになります。

こちらのお宅は音楽を趣味になさっているので最初から竪琴のデザインを取り入れる事で話を進めました。
竪琴の資料を集めギリシャ神話にでて来るような初期のデザインを採用し、格子の部分は弦のイメージで溶接部分も弦を結んでいるようなイメージに仕上げました。

家を守ってくれるものだから、家のイメージもこわさないでほしいですよね。

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音楽を聴くための椅子より

2011年02月01日 | 記事
一昨年の春、清里のホールオブホールズ(オルゴール博物館)での展覧会に出展した「音楽を聴くための椅子」。
その時に気に入っていただいた方からこのブログに連絡があり、年末に納品となりました。

お写真を送って頂きましたのでご紹介します。
この椅子を気に入っていただいた方はフルートの教室も開かれている音楽家の方です。
この椅子がそのタイトル通りに音楽を聴くための椅子になった事はとても嬉しい事です。

私は音楽は聴くのが専門ですが演奏される方のイマジネーションを膨らませて頂けるのにお役に立ってくれる事を願っています。

作品を通して素敵な出会いがある事がこのお仕事のすばらしいところです。
さて次はどんな椅子を作ろうかしら。

フルート教室のブログにものせて頂きました。
小金井カメダフルート教室
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