ちょっとイヤホンの話をしようじゃないか

題名に則って。
今まで僕が利用していたイヤホンは某大手AV機器メーカのもの。3000円くらいのやつ。
50cmのケーブルで、胸ポケットがない服を着るときに不便（ジーンズに、長さが間に合わない）
だったので、いつかケーブルが長いのを買おうと思っていました。
しかも、音質が良いものを。
まぁ、予算は1万あればいいかな？　なんて考えていました。

現用のものが音質がいいか悪いかはよくわかりませんが、
これで聴いていて鳥肌が立ったことはないので、多分大して良くないのでしょう。

週2程度の頻度で都心に出向くことが多いわけで、
その間聴く音楽の長さ（＝電車に乗る時間）は往復で3時間30分程度。
毎週3時間30分を、（暇つぶしではなく）いい音楽を聴く時間に使ってみたい。

…と思い、エレティールの練習後に友人を捕まえ新宿でイヤホン捜索。
近場のさくらやに。
この手の店ははいつ行っても飽きないですね。

で、
「音質重視のイヤホンないすか？」
とストレートに訊いたところ、あったあった。

店員さんから斡旋を受けたのは、SHURE社のE2c,E3c,E4cの3モデルと
オーディオテクニカのATH-CK7。

値段は、順番にざっくり言って10000,20000,30000,10000。
うわ、高ぇ…。　ちょっと3万は出せねぇ…
とかなんとか思いつつも、とりあえずこれらの各種で試聴実験。
音源はニールセン4番の2楽章相当部。

まず、20000以上のモデルは音質が別格。
というか、10000以下のは大したことがないというか…
「こっち（E3c）のイヤホンよりもこっち(E4c)の方が音がいいみたいですけど、
　わかる人にしかわからないです。ちょっと私は無理ですねー、教えてください」
と店員さんがおっしゃったとおり、僕の耳では違いがわからず。

『あ、すげぇ、いいっすよコレ』とか見栄を張ってもよかったのですが、
ツレがいたのでやめました。

そして。最初予算が1万とか言っていたのを尻目に…
E3cを買ってしまいました！
2万だ2万。オーディオに金をかけない男としてはかなりの買い物。
長い買い物に不平も言わず付き合ってくれた君よ、ありがとう。

嬉しくて帰りの電車の中で使用。
・中音域の充実（殊にピアノがとてもよく聞こえる）
・密閉度高い（電車の中で音量を上げなくても大丈夫）
・コード長い（まぁ、そういうこと）
など、各種のメリットを肌で感じました。
今まで聴いていた曲とは別な曲になったと言っても許されるくらいです。

音質がイマイチだったために僕が好きになれなかった曲もあるかもしれない。
そんなことを考えました。

◇

これでも興味がない人のためにちょっと申し上げてみると、
プレーヤが楽器とすればイヤホンが弓みたいなものじゃないかと思うわけですよ。
ホームオーディオに金をかけるととんでもなく金がかか（るイメージがあ）りますが、
比較的リーズナブルな価格でここまでいい音に出会えるとは思わなかった。
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