もっきぃの映画館でみよう(もっきぃの映画館で見よう)
年間100本の劇場鑑賞、音声ガイドもやってました。そんな話題をきままに書きます。ネタバレもありますのでご注意を。
 



タイトル:天国はまだ遠く 配給:東京テアトル
ジャンル:癒し系ファンタジー/2008年/117分
映画館:テアトル梅田2(60席)午後、40人ぐらいだったか?
鑑賞日時:2008年11月15日(土)
私の満足度:75% 
オススメ度:70%

【序】
日本三景・天の橋立で有名な、ロケ地の宮津。1年前ぐらいに撮影が行われて
いると聞いて、あー行きたい、と思ったものでした。私の住む福知山から
「北近畿タンゴ鉄道」の宮福線で、30キロ、特急で26分。とてもトンネルの
多い路線で、潜り抜けたトンネルを振り替えるとその穴をとおしてもうひとつ前
のトンネルがみえるんですよ。(トンネルのマトリョーシカだっ!!)

宮津から少し奥に入った野田川町には父の実家もあり、子供の頃の夏休みによ
く行きました。夏の蝉に負けないくらい、各家から機を織る音がしていました。
丹後ちりめんなのでしょうか。その後も法事で何度も訪れていますが、機の音が
聞こえなくなったのはいつからのことか?ずいぶん前のように思います。
宮津と福知山では、事情が違うかもしれないけれど映画で主人公の千鶴が買い
物していたの「さとう」。北近畿一体に店舗のある大/中スーパーです。大抵の
ものはここで揃います。少なくとも独身男性に必要な生活必需品はここでOK。こ
こ5年ぐらいの間にコンビにも増え、今年、福知山駅周辺には、ヤマダ電機、ス
ポーツヒマラヤもできて・・・と書くと便利になってきているとの印象をもたれ
るかもしれません。でも、駅前の商店街は、ズラーと閉まっているシャッター商
店街。むしろ、地域色が薄まってゆく感じを受けます。

 で、なんで主人公はここへやってくるわけ?
 
 自殺するときに北を目指すのはなんとなくわかるとして、宮津は普通えらばな
いのでは?宮津終点の特急があるから?というのも説得力弱し。それに丹後半島
の北なら、間人(たいざ)をオススメしたいですね。30年ぐらい前の情報なので
あてになりませんが、海がきれいで蟹がおいしくて、それに地名もユニークです
から。

【感想1】※書いてる勢いで、いきなり感想になります。

でも、考えてみれば来た事ない人にとっては、ずいぶん田舎。宮津もタイザもあ
んまりかわらへんやんと、つっこまれそうです。そういうギャップがこの映画で
は、本人にとっての深刻さと、まわりへのつたわらなさとともに、主題のようで
した。時に深刻に、時にこっけいに描かれていて、どこに落とすかという匙加減
の絶妙さが成功のようにおもいました。だから、見るほうも必要以上に深刻にな
らず、癒されるのでしょう。ただ、こんなにうまくいく旅というのはなかなかな
い話で、平凡な会社員はファンタジーとして楽しみましょう。

【ストーリー:gooより引用】
深刻な面持ちの若い女・千鶴が、ひとり降り立った駅からタクシーに乗り込む。
人のいない奥地へ連れて行ってほしいと告げて到着したのは“絶景の宿 民宿た
むら”。見るからに主人らしくない青年・田村に迎えられ、部屋に落ち着くと、
意を決して大量の睡眠薬を飲む。二度と目覚めない深い眠りについたはずだっ
た。ところが、さんさんと降り注ぐ朝日で目覚めた千鶴を待っていたのは食欲を
そそる朝食の匂いだった。
[ 2008年11月8日公開 ]

【冒頭:メモと記憶で書いてます】
ピアノの音、電車の進む音、とともに車窓からの夜のな海岸。
窓にぼやけて写る、ロングヘアの若い女性=>カメラを振って主演の加藤ローサ
のアップ。静かな表情。青い背もたれ、隣の席に茶色の鞄。(この地域では
新型車両) 鉄橋を渡る車両。4両。

夜の駅。足元のショットから全身へ、髪が風に揺れる。
タクシー乗り場には1台の黒い車。運転手は、大助・花子の大助。
「人のいないところに行きたいんです。」
「観光地?」
「北の方、一番北の方に行ってください。」
「北といわれてもねえ。」
「奥、とにかく奥」
「奥ねぇ。」バックミラの角度を変える。後部座席の女性が写る。
「どこかありませんか。」
「あるある。はいはい。」

タクシーが走りだす。山の中の道を進む一台の車。ほかに車も人気もなし。
古い日本の家らしい2階建ての家の前に止まる。玄関とその横の部屋だけ
明かりがついている。女性が降りて、タクシーは帰ってゆく。

玄関に「絶景の宿 民宿 たむら」の看板。
足元から髪まで、こげ茶を中心とした茶系統の女性、一歩一歩玄関に近づき
覗き込むような感じで引き戸を少し開ける。このとき玄関の照明が、女性の
髪にきれいな天使の輪をつくる。
「すいませーん。」
玄関をはさんで、障子の引き戸が少し開き、若い男がこちらものぞき込む
ようにして入り口を見る。はだしに、スウェットの下に上はトレーナー。
「誰?」
「泊まりたいんですけど。」
「なんで」
「ここ民宿ですよねえ。」と、あらためて看板をちらりとみるしぐさ。
「あ、民宿」
「民宿の方いらっしゃいますか?」
「俺、どうぞ」引き戸をあけて招き入れる。
「2階好きな部屋選んでもおてええよ。どれでも一緒やけど。」

【主演・加藤ローサ】<これ以降、ネタバレあります>
 イマドキのハーフ。コアラとパンダを足して2で割ったような可愛さがある。
それに天然系も少し入って、健康的。結構、役にあっていたのでは? 自殺未遂
のあとの起き方は、まるで寝過ごしたみたいな起き方だし、漫才のような掛け合
いのシーンもうまくこなしてました。これが若さの強みかな。最初の見せ場は、
最初に起きたあとの朝食。監督は「かもめ食堂にまけるな」と手をかけたそうで
すが、とにかくおいしそう。それをまた、おいしそうに食べること。しかも、お
箸にのせる、ごはんの量が日本人離れしているかのように多くて、民宿の田村さ
んがおひつを心配気に見るのもなっとく。次の作品も要チェックです。 

【キャスト】出番 ■数シーン、□ほぼワンシーン
徳井義実(民宿の人、田村):主演男優といっていいでしょう。
川原さぶ(隣家の夫):■
絵沢萌子(隣家の婦):■
郭智博(元カレ):□
宮川大助(タクシーの運転手):■
南方英二(おまわりさん):□
藤澤恵麻(田村の・・・):□:友情出演:『結婚しようよ』の長女役が印象的。
板東英二(田村の元上司):□:特別出演:
海原はるか・かなた(地元の人):□あの髪を吹き上げるシーンが大スクリーンでみられます。
福田充徳(田村さんが元上司と出会うレストランの店員):□チュートリアルの相棒ですが、漫才のようなかけあいはありませんでした。

【原作・瀬尾まいこ】
 文庫本を読みました。181ページあるものの行間もゆったりで1時間ちょっ
とで読めました。もっとも読みたいという感じあり。あとがきによると、教員で
丹後の中学校に2001年から勤務とのこと。全校生徒30名足らずということ
は宮津より、もっと奥なのでしょう。でも、ロケ地が宮津なのに納得、遠くの土
地での映画化でなくてよかったと思いました。
 映画と比べると、登場人物の設定に変化はあるものの、思ってた以上に原作そ
のものでした。漫才的なかけあいも、チュートリアルが出場するということで入
れたんだろうと思ってたら原作にみんな載ってました。
 キーワードで受けを狙うことなく、身近な設定で等身大の人物を中心に、丁寧
に描くなかに引き付けられてゆく感じです。

【どうでもいいこと】
映画の途中で、主人公がスーパーで買い物して、荷物をぶつけてティッシュペー
パーの箱が、通路にちらかりパニックになるところがあります。このシーンに
ちょっと違和感ありです。
 というのもこのちらばったティッシュペーパーは、同系列のスーパーでよく買
うものなのですが、1個ずつでは販売しておりません。必ず5個パックです。最
近大抵のスーパーは5個パックだとおもいますが、いま家にあるのと同じ柄だけ
に、とても違和感を持ちました。予算の都合でこうなったんでしょうかね。どう
でもいいことですが。

【最後にひと言】
映画で主人公が民宿に泊まっていたのは三週間。そこまで行かなくても、一週間
休んで息抜きをしてまた仕事にもどることが、簡単にできるくらいの日本になっ
てほしいものです。

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