もっきぃの映画館でみよう(もっきぃの映画館で見よう)

年間100本の劇場鑑賞、音声ガイドもやってました。そんな話題をきままに書きます。ネタバレもありますのでご注意を。

DEMONLOVER デーモンラヴァー フランスに日本の文化・技を伝えるディテイル

2008-09-15 12:17:06 | その他(洋画)
タイトル:デーモンラヴァー(原題:DEMONLOVER) 製作国:フランス
ジャンル:R18こだわりのサスペンス/2002年/120分
DVD鑑賞日:2008年9月15日(月)
DVD仕様:日本語吹き替えあり(オリジナル音声は、仏・英・日)
私の満足度:60%
オススメ度:60%

<序>
2005年3月12日渋谷のイメージフォーラムで封切られた作品。
実は、私の知人がでているということで見たかったのだが、当時
東京から転勤が決まり結局みれませんでした。

あれから3年半。3連休に地元の映画館で上映中の、ポニョとゲゲゲと
インディの3本すべてを見てしまった私は、豊富なDVDレンタルの
選択肢のなかから、貴重な一本を見つけ出したのでありました。

<ストーリー:gooより要約>
ディアーヌは、マンガトロニクス社に雇われた産業スパイとして、
デーモンラヴァー社とつながりをもつ世界的企業ヴォルフ社に潜入した。
目的は、東京アニメの買収阻止。買収が成功すればマンガトロニクス社
のライバル会社であるデーモンラヴァーは市場を牛耳ることになる。
様々な手段で交渉を遅らせるディアーヌだが、やがて彼女の正体を
知る者が現れる。

<ロケ日本>
映画の前半は、かなりの多くのシーンが東京で撮影されています。当然、
日本の役者さんも出ていて、大森南朋は、エロアニメの制作会社。
マウスをクリックしてパソコンで動画をみせながら『セル画もとにした
アニメメーションはもやは衰退しつつあります。今後東京アニメは
100%3Dアニメに移行する予定です。そのためには御社からの投資が
必要なんです。』と熱く語っています。

スパイ合戦ということもあってストーリーは、ややわかりにくいの
ですが、異国情緒を感じさせる東京の映像はなんだかおしゃれです。
例えば、渋谷ハチ公前交差点の人ごみをリムジンで通り過ぎるシーン
を見ると「なんだ渋谷か」みたいに思いますが、同じ車が
一見何の変哲もない東京の住宅街を通りすぎてゆくシーンをみると
「あ~これは日本だな」なんて妙に見入ったりします。また、先程の
アニメ会社のシーンでは、映画用につくったとしたらかなり凝った
動画が流れるのですが、ホテルで主人公がテレビを見るところでは
たまたま写ったものをそのまま流しているような映像。でも主人公は
興味深げに見るし、結構早くチャンネル変えるのでこっちも
見てしまいます。牛丼の吉野家が写るのはおそらくニュース映像で
きっと狂牛病騒動2001年9月の頃か?次のチャンネルではアパートの
屋上からの飛び降りでカット。おぃおぃ!!とこれまた筋とは関係の
ないところで引き付けるのがうまいです。

そして開始33分ごろ、東京アニメ訪問のあとの主人公が会社の同僚
と言い合ったあとの会話。
「少し休んだら」(字幕は、少し休め)
「じゃあそうするわ、お先に」(字幕は、戻るわマッサージが来るの)
きたーっと、ここでひとりで盛り上がりました。

<いよいよ登場>
車の中。疲れた表情の主人公ディアーヌ。ホテルの広いロビーを歩く
後ろ姿。ホテルの窓からの夜景、かなりの高層階、窓に映るテレビ、
ブッシュ大統領がなにやらしゃべっている。ピンポーンの音と共に
バスタオル一枚で、浴室からでてきた主人公がドアを少し開けて
「どうぞ」

真っ白いベッドにうつぶせになり、上半身の背中があらわになる。
右健康骨に、かざりのアクセサリーようなタトゥ。
CNNニュースがバックミュージック。

カメラの前を横切って画面に私の知人が登場。
半袖の白衣から伸びる2つの腕が、リズミカルに音をたてながら
背中にチョップ。前かがみ、ショートカットのしろさんのアップ。
背中をたたく音がやや重めに変わりカメラが戻ると、指を絡めて
両手を握った状態で、手の甲で背中を叩いている。頭側のフロアに
立って背中を背骨方向にさする。タトゥが微妙に動く。再び
うつ伏せの主人公の背後で片膝をついて後ろ手に右腕をとる。
右肩甲骨内側に左手をあてて右腕をひっぱる。左右を入れ替えて
左腕をひっぱったあと、左手首を後ろ手に取ったまま右手で
はじくように指を引っ張る。二人の手のアップ。人差し指、中指と
一本一本パチンという音がする。
知人の登場場面終了

ストーリーとしては、実はマッサージ師が刺客で、
主人公は眠るように死んでしまいましたということはありません。
でも、全般的に、このフランス映画、あちこちで日本を紹介する
シーンがちりばめられています。クラブシーン、畳の間での食事、
えびのてんぷら、竹筒のお酒(こんなのあったっけ?)、
ホテルのテレビでの、アダルトビデオなどなど。外国人から見た
東京という意味では、「ロスト・イン・トランスレーション」
「バベル」が思い出されますが、細部でのこだわりという意味では
こちらの方が強いように思いました。そんななかでの、
マッサージのシーンは、日本の文化、日本の技を伝える意味が
あったのではと思います。セリフのない27秒8カットですから、
かなり丁寧に描いているのではないでしょうか。

<東京ドームホテル>
マッサージのシーンの撮影は東京ドームホテル。2フロアぐらい
貸し切っていたそうです。調べてみると2000年6月開業、43階の超高層
ホテル。フランスでの劇場公開が2002年5月ですから当時は新しかった
ことでしょう。映画のなかで、主人公が同僚の部屋を訪ねるシーンが
あるのですがそのときドアに「3925 PARK SUITE」と書いてあるのが
見えます。ホテルのHPをみたのですが、39階から41階は宿泊客専用の
ラウンジもあるエクセレンシティフロアでパークスイートはその中でも
2番目に広い部屋。何と133平米で一泊15万円でした。一番広いのは
ロイヤルドームスイート216平米で一泊30万円。ピアノも置いて
あります。ちらっとのぞいてみるだけでもおもしろいかも。

<主演女優>
それにしても、主人公のコニー・ニールセンはラッセル・クロウ主演で
アカデミー作品賞をとったあの「グラディエーター」に、ローマの皇女
役で出演している美人女優。デンマーク出身のハリウッド女優。
その人にマッサージするなんて凄い話だし、ましてそのシーンが映画に
なるとは夢のようではないでしょうか。もし、私がチャン・ツィイーの
マッサージをできるなら明日からマッサージを習いに行きたいものです。

<最後に一言>
R18作品です。ご家族でごらんになるときはご注意ください。

<次の予告>
TOKKO-特攻-、靖国、ゲゲゲの鬼太郎千年呪い歌 のいずれかを予定。
ではまた。

デーモンラヴァー@映画生活

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