小川の小路でピアノの音

ピアノ、音楽を通して感じたことを綴っています。

行けなくなった代わりに

2017-05-19 20:57:57 | ピアノ
明日ピアノの練習会のため都内へ行く予定でしたが行けなくなりそうです。

様々な事情が重なってしまい...、ここで色々言いたいのですが控えます。要は、娘をみる人が誰もいないので...。

今日の夜と明日の午後、限られた自分の時間で心を癒やせる何かを見つけて過ごしたいと思います。

パッヘルベルの「Christ lag in Todes Banden」を久しぶりに聴きました。指揮者曰く「パッヘルベルのChrist lag in Todes Bandenは完全に神格化されているが、バッハのChrist lag in Todes Bandenは人の痛みを感じる響きがする」とのこと。確かにバッハとは完全に曲の感じが異なります。

ヴィオラ・ダ・ガンバやクラヴィコードなどの現代ではあまり聴くことのない古楽器の音色と調和された音楽、まるで神界の世界を垣間見ているかのような錯覚に陥り、現実を忘れさせてくれます。

余計な音が一切入らないシンプルでストレートな曲、なんでこんなに心に響くのか本当に不思議です✨

「本当に必要な音を強調するため、装飾音は控え目に...」、 映画「カストラート」の中で、宮廷から帰りカツラを外した素のヘンデルが若い作曲家志願者に作曲法を指南するワンシーンなんかも思い出しました。

究極の美声を求めるために人為的に加工したカストラートが大いにもてはやされたイタリア、逆に非人道的な行為と人為的に造られた声を忌み嫌ったフランス、同じヨーロッパでも音楽的感性の違いがあります。(私は空恐ろしいのでフランスに共感します)

記譜法が出来たおかげで200年も300年もたった今でもこうして当時の音楽が蘇り、その世界に浸れるのは私にとっては幸せです🍀

曲を聴いて感じる内に少し気持ちが持ち治りました🎵明日の午後はピアノを弾きます。ラフマニノフのエチュード4番を久しぶりに少しさらって気分転換したいと思います。。