股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

Sさん

2011-11-08 01:24:07 | 経過報告(レントゲン)
●関西方面の方々へ
来たる11月24日の午後6時30分から新大阪・ホテルラフォーレ新大阪1階・レストラン「ラ・ガール」にて“田山先生を囲んで”食事会を行います。
私や早川先生は、関西の方に少しは顔が知られていますが、田山先生は全く知られていませんので、田山先生がどんな先生かを知る絶好のチャンスです。(残念ですが、私や早川先生は出席できません。)
参加ご希望の方は、こちらからお問い合わせください。参加費はなく、個人の飲食代のみとなります。(目安 4000円前後)
よろしくお願い致します。



●11月に入って、頭の中空っぽにしながら山奥にこもってました。 生き方が変わるかもしれません。
  
40年ぶりにこんなこともしてました。







Sさんは65歳の女性です。
一生手術はしない考えの方です。

症状は左足だけに14年前から出たようです。
3年半前に初めてお会いしました。

レントゲン上は、修復期(いわゆる進行期)でした。
そけい部から膝にかけての痛みが強い状態でした。

最近は月に一度施術に来られています。


●股関節の動き(可動域)の経過

2008年 3月 左股関節 屈曲100° 外転30°  外旋10° 内旋20° 開拝50°
2011年10月 左股関節 屈曲 90° 外転25°  外旋25° 内旋25° 開拝30°
 
●大腿周径の経過
2008年 3月 左 41.5cm  右46cm(差4.5cm)
2011年10月 左 43.0cm  右46cm(差3.0cm)




修復期(いわゆる進行期)の時は、股関節に炎症が起きやすく、なかなか痛みをコントロールしにくい状況です。
炎症により、股関節周囲の筋肉が硬くなりやすいので、股関節の可動域が極端に悪くなりやすいのがこの修復期です。


この時期に、関節可動域を維持させることは、筋力を維持させる事よりも重要だと考えています。


股関節の関節可動域が狭くなると、歩行をはじめとする生活に大きな支障が出やすくなるからです。



痛みはなかなかコントロールしづらく、施術後は痛みはなくなるのですが、その状態が長続きしませんでした。

しかし、平行線をたどっていた痛みの状況に変化が出てきました。

2011年9月の話です。
痛みがかなりコントロールできて、明らかに施術の効果が長続きするようになってきました。



これは2009年5月のレントゲンです。
この頃には安定期(いわゆる末期)に入っていました。
しかし、大腿骨頭はほぼ丸い状態を保っていました。



次は2011年10月のレントゲンです。

大腿骨頭がやや扁平になった状態での安定期(末期)です。



上の2枚のレントゲンを比べると、明らかに下の方が骨の形としては悪いのですが、関節可動域はほぼ保たれ、大腿周径差は縮まり、痛みは明らかに改善してきています。

痛みの程度が山を越えて改善傾向を示してくると、痛みはどんどん少なくなってくるものです。


今後は下の写真のようなレントゲンに修復されていってくれれば最高なのですが、このところレントゲンには変化がありません。
レントゲンに変化がないということは素晴らしいことで、もうこの形で落ち着くのかもしれません。





レントゲンに変化がないのに、痛みが減ってきていると言う事は、“骨の形は正常ではないけど、股関節は安定してきた”と言う事だと考えられます。


この状態のときは、股関節内の炎症がほぼ無くなってきたと考えられます。

これが、安定期です。
しかし、一般的には“末期の末期”とか言われますね。

安定期になると、痛みが減り無理がききやすくなりますので、生活上で動く量が増えます。
この頃からは、筋トレも行いやすくなります。




これから、どんどん良くなっていく傾向はあるのですが、1点気になっていることがあります。


それは、“ホット・フラッシュ”です。
自律神経障害があるのでしょうか?

ホット・フラッシュが強い方は痛みも強い印象があります。


Sさんは以前からホットフラッシュが強かったのですが、痛みが少なくなってきたころからホットフラッシュも弱まっているとのことです。

股関節が痛いからホットフラッシュが出やすいのか?
それとも、ホットフラッシュが出るから股関節が痛くなるのかは不明です。


骨の経過からすると、骨の変化が修まる→股関節痛が軽減する→交感神経の興奮が収まる→ホットフラッシュが修まる、と考えられなくもありません。



今後も、股関節の痛みの程度とホットフラッシュの経過を追ってみます。









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修復のその後(経過報告)

2009-11-01 09:14:35 | 経過報告(レントゲン)
●本日、“深圧実技研修&独立開業支援セミナー”2日目です。
昨日は国際医療福祉大学の黒沢先生に、股関節と骨盤に関する講演をして頂きました。
また、名古屋の早川先生、吉祥寺の大原先生の応援をいただだきました。
みなさんありがとうございました。
本日は宮川先生と2人で実技指導をして、最後に患者さんでもある中小企業診断士の先生に“独立開業のためのブログの活用法”という講演をして頂く予定です。

受講生が皆さんの施術をできる日も近いかもしれません。




2008年9月6日9月8日の記事で紹介した方の、その後のレントゲン写真です。

まずは、以前示した左足のレントゲンの経過です。

  ⇒    
2005年9月17日撮影 左            2008年7月30日撮影 左

●3年前は骨盤側、大腿骨側に変形と循環障害による丸い穴が多く見えたが、現在は関節面がきれいに修復されて、しっかりした屋根のラインが濃い白色でできた。
総合的な形は正常ではありませんが、関節面が綺麗に修復され屋根が外側に伸びました。
それに伴い、痛みもほとんどなくなりました。
私は、芸術的に修復された綺麗なレントゲンだと思います。





次に、以前の記事で問題になっていた右側のレントゲンです。







【右側のレントゲンの経過】
  
●2007年11月28日撮影 右


   
●2008年7月30日 撮影 右

このときのレントゲンが、まだ修復過程であった。
半年後、1年後には、左のレントゲンのようなビックリするようなレントゲンになる・・・と書いたがどうだったのだろうか?




これが、1年後の最近のレントゲンです。


●2009年9月11日撮影 右


やはり、しっかりとした白い屋根のラインが出来た。
屋根はしっかりと伸びましたね。
関節面は、かなり修復されてきました。



現在、骨盤が前傾して“でっちり”傾向ですが、ほとんど痛みなく杖なしで歩いています。
歩行スピードは、ほぼ正常となってきています。



骨の修復とは、骨の形が正常な形に戻ると言うことではありません。
形は正常ではないのですが、関節面がきれいに修復されてくるということです。
股関節を動かすとき、動くのは関節面ですからね。




修復が落ち着くと股関節の炎症も落ち着き痛みもなくなるのです。





人間なら誰でも持っている自然治癒力を信じていただきたいです。



あやしい顔の私のことも少しは信じていただきたいです・・・エヘッ!




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核心!革新!確信!  2

2008-09-08 06:05:45 | 経過報告(レントゲン)
私は変形性股関節症の核心に迫る革新的な考え方に確信をもっている。

前回の患者さんの左足のレントゲンです。

  2005年9月17日撮影 左
●3年前のレントゲン。骨盤側、大腿骨側に変形と循環障害による丸い穴が多く見える。
この頃は痛かったことでしょう。



 2008年7月30日撮影 左
●現在のレントゲン。
皆さんお分かりだと思いますが、屋根のラインがしっかり白くキレイに整ってきている。
白い部分は骨硬化(こつこうか)といって骨密度が高い状態だから強くて安心。
骨盤側にあった穴(骨膿包:こつのうほう)はきれいになくなっている。
大腿骨頭もきれいに修復されつつあり、股関節の隙間はきれいに整ってきた。
非常に見事で綺麗な骨になっている。(もう修復は終わっているかも。)
3年前のレントゲンと比べて別人のレントゲンのように見えませんか?
私は感動した。
みなさん、この修復の証拠は大変重要な情報です!
自骨や人工関節の手術をしている人にも修復力はあるますよ!

しかし、骨を悪く見る癖のある人には、強い変形としか見えないでしょうね、残念ですが・・・。



前回お見せした右側に関しては、初診時骨盤側もいびつであったが「この骨は、体重をかけることによって修復力が働くようになる!」という革新的な確信があった。


2月には痛そうで、ゆっくりしか歩けなかった。
どこの病院でも手術を勧められる状態だった。

現在、歩行スピードがかなり改善して、歩容(歩く姿)が良くなり、10000歩以上歩けるようになっている。

「歩けば歩くほど調子がいいんです。」

痛みも無くなっていた。

何よりも変化していたのは、笑顔が増えて元気な姿になっていたことです。
2月の第一印象とは別人のようだった。
その笑顔を見ると涙がでた。

この方のレントゲン像と経過は、半年後か1年後に必ず再報告します。
必ず右股関節の関節面が左側のようにきれいに修復される確信がある!
Tさん、宮川先生と一緒に頑張って下さい。
隣の部屋から応援しています。


確信がある!・・・な~んてりきんでみましたが、修復するのは患者さんの自然治癒力のおかげなんですけどね。
実は、体重をかけると自然治癒力は向上するんです。
私どもは、皆さんの自然治癒力向上のお手伝いが仕事なんです!


“生きている人には自然治癒力が有る! 自然治癒力を信じましょう!”





変形性股関節症を怖がらないでね
そして、自分の自然治癒力を信じてくださいね




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核心!革新!確信!

2008-09-06 00:49:00 | 経過報告(レントゲン)
私は変形性股関節症の核心に迫る革新的な考え方に確信をもっている。

その一例をレントゲンを使って紹介しましょう。


●宮川先生が2月から担当している患者さん。
当サロンに通われている患者さんの中では、一番骨の状態が悪いと・・・私は考えている(2008年2月時点で)。

股関節の形が、正常の形から一番逸脱しているという意味ではない。
股関節の屋根の部分(寛骨臼蓋)と大腿骨頭の形がともに凸凹の状態で、骨の栄養が悪く見えるという意味で。

以前の私であれば、体重をかけさせるのは絶対行わ無いように指導していたでしょう。
しかし、筋肉をほぐしたら「どんどん体重をかけてください。」・・・と指導した。

2008年2月5日初診
《主な訴え》足が前に進まない。 右ソケイ部、右膝の外側、右大腿部が痛い。
      右ほどではないが左も痛い。
このような主訴で、歩行はゆっくりで辛そうに歩いていました。

私の第一印象は、“心身ともに疲れきっている”でした。

【右側のレントゲンの経過】
  2005年9月17日撮影 右
●3年前のレントゲンでは、変形は軽度であった。

  2007年11月28日撮影 右
●2008年2月の初診時に持ってきていただいた、その2ヶ月前のレントゲン。
右足にはほとんど体重がかかっていない状況。
大腿骨頭だけでなく、骨盤側もいびつになっていた。
2月から筋肉を正常化させ、体重をかけるように指導する。
ここから修復開始だ!


  2008年7月30日 撮影 右
●前回のレントゲンから8ヵ月後(施術開始から6ヶ月後)
皆さんには変化が分かりにくいと思いますが、屋根の部分に白い屋根のラインが出来つつある。


実は、まだ修復過程である。
半年後、1年後にビックリするようなレントゲンになる。
私には未来の修復されたレントゲンが頭の中にできている。


私はこの患者さんの左側のレントゲンを見て感激した。

びっくりしたことに、私の頭の中にある画像が、そのレントゲン写真に写っていたのです!


分かりにくい説明ですね。

・・・次回をお楽しみに。



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変形の進行は止められる! 2

2008-08-15 02:05:00 | 経過報告(レントゲン)
8月6日銀座1丁目のみずほ銀行の前を関口知宏さんが歩いていた。
すれ違いながら目と目が合ったが、そのまま過ぎ去った。
身長が高く、テレビで見るまんまの自然な感じで歩いていた。
少しして振り向くと、もう彼はいなかった。



●2003年のレントゲン


●2008年のレントゲン



高位脱臼を起こし(おそらく子供のころから)、大腿骨頭が骨盤に当たっていかにも痛そうでしょ?



5年前の二宮さんは、徐々に歩行が困難になり杖と旅行バッグを使わないと歩けなくなりつつありました。
股関節が曲がって伸びず、上を向いては眠りにくい状態で、歩行時は体が前傾してしまうので、両手での支えが必要でした。

2年前に初めてお会いした時は、片方に杖、もう片方に旅行カバンを持ちやっと歩いている感じでした。
その為、右腕の疲労(筋の痛み)が限界に近いようでした。
脚に関しては、①左脚がだるい ②右のお尻が痛い、という訴えでした。


まずは、股関節が伸びるように、腸腰筋を緩めなければなりませんでした。
腸腰筋が緩めば、就寝時に上を向いて寝れるようになるからです。
また、脚に体重を掛けやすくなり、歩行が非常に楽になるからです。

最初の1~2回目の施術では、脚に関してはあまり症状の変化を感じられず、効果が出ないのではないかと感じました。
右手の痛みは2~3回の施術でかなり改善しました。


最初のほうは、月に4回ほどの施術を行いました。


とにかく左足で立つことが全くできませんでしたので、筋肉をほぐしつつ、自宅では左足に体重をかけるトレーニングを繰り返し行っていただきました。


左足では全く立てないのに、私は「絶対に立てるようになります!」と言いきっていました。
熊本のK子さんの経験が、“絶対立てるようになる!”という確信を与えてくれました。


徐々に股関節が伸び始めた頃、痛みもかなり改善してきました。

最後に右小殿筋だけの痛みとなり、私の最大のひじ力でお尻の横奥深くに眠る小殿筋を押したら、その痛みも出にくくなりました。


現在は、その右小殿筋だけを管理しておけば痛みが全くない状態になりました。

左片足立ちも、徐々にできるようになりました。
しかし、今から1年前の左片足立ちでは、左肩が下がっていました。


現在は、肩を水平にして右片足立ちだけでなく、左片足立ちもしっかりできるようになりました。
もちろん身体をまっすぐ伸ばしたまま立てます。

屋内では杖なしで歩けます。
屋外はT字杖だけで歩けます。
歩行速度は結構速くなりました。
2006年10月には銀座三越から当サロンまでやっと歩けるくらいの歩行能力でしたが、今では数往復は可能です。

旅行が趣味でしたので、東北の温泉、台湾、ハワイ・・・結構行けるようになりました。
あの、全く体重をかけることのできなかった左足が、今では安定して立てるようになったことが大きな改善の主要因です。

そのために指導したトレーニングは患側荷重法だけでした。


二宮さんは、骨も改善していますが、運動能力が改善したのは、筋肉が改善したことの方が大きいですね。

皆さん、たとえ“骨の変形が進行します”と言われても、筋肉は改善します。
筋肉が改善すれば、骨の変形を遅らせたり、骨を改善できこともあります。

人工関節の方も同様です。
人工の関節(骨盤側と大腿骨側)は、自分の骨によって固定されています。
自分の骨を弱くすると、人工物の固さに負けてしまいます。

手術していようが手術をしていまいが、良くなるんだという希望、良くするんだという意欲、長持ちさせるんだという考え方を無くさないで頂きたい!


お~ぼん・ぼん・ぼん ぼん・ぼぼんぼぼぼ・ぼん・ぼん・ぼん。






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変形の進行は止められる!

2008-08-07 12:10:40 | 経過報告(レントゲン)
ついに・・ついに・・・何だ?
ついにこのブログが終わるの・・・か?


終わりましぇ~ん。


ついに・・・画像を載せて見ました。
私のブログは、画像が無いのが“売り”でしたが、あまり意味のない“売り”だったので、宮川先生指導のもと初めて載せてみました。
それもレントゲン写真。

今後はポツポツとレントゲン写真を載せていきます。






「変形性股関節症は進行性です。」

そうでしょうか?



まず、治療者側が進行を止めようとする努力が足りません。
“進行性だから・・・”進行を止めるという発想が少ないように思えます。
また、進行を止める方法を間違って指導していることもあると思います。
「進行性だから・・・」という言葉に脳も心も支配されてはいけませんね。
人間には自然治癒力という素晴らしい能力があるんだもんねぇ。



次の2枚のレントゲン写真。

上のレントゲンは、明らかに関節のすき間がはっきり確認できます。(矢印)
それが進行すると下の写真のように隙間が無くなってしまうんですよね。(矢印)
...「進行性だから」…と何もしなければそうなるんでしょうね。

このレントゲンの主は、2006年12月の「安心」1月号に出させていただいた二宮真理子さんです。


二宮さんは2年前から施術を開始しました。


2枚のレントゲン、実は上の写真は2008年、下の写真は2003年の左股関節の写真なんです。

つまり上が現在、下が過去(5年前)のレントゲン像なのです。


レントゲンの撮影条件が違うのですが、肉眼で確かめても、過去より現在の方が関節のすき間がはっきりできています。

悪くなっていないのは明らかです。










この患者さんは高位脱臼を起こしています。
もともとは大腿骨頭がピンクのラインの中にあったのです。

両脚ともに股関節から大腿骨頭がはずれて、斜上に上がって骨盤に当たり、そこににせ物の関節(偽関節:ぎかんせつ)を作っています。


レントゲンでは、この5年間に改善しています。

では、この5年間に運動能力ではどのような変化があったのでしょうか?


この続きは・・・5年後に。

・・・じゃなく、次回に。


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