骨が変形することによって、脚が短くなることがあります。
その状態を説明しましょう。
①正常股関節の模式図
モデルは私です。
この素晴らしいモデルを使って、簡単に説明しましょう。
これは私が、「ピコピコピッピッピ~」と言いながら、体と首を45度左に傾けた状態です。
近年、身体が硬くなっているので、きついポーズです。
頭の上にある骨が骨盤の骨(寛骨)です。
頭と骨盤の間の隙間が軟骨です。
股関節はももにある大腿骨と骨盤(寛骨)によってつくられた関節です。
大腿骨には体・首(頚)・頭があります。
大腿骨体部、大腿骨頚部、大腿骨骨頭部といいます。
そこに4本の線を引いてみました。
A 骨盤の一番下を通るライン(股関節の屋根のライン)
B 大腿骨頭の一番上を通るライン
C 大転子の上端(○印)を通るライン
D 小転子の中央(●印)を通るライン
股関節の幅はラインAとラインDの幅になります。
軟骨の厚さはラインAとラインBの幅になります。
②正常股関節図
①の図をちょっとカッコウつけて書いた図ですね。
③一般的な変形を起こした股関節
ちょっと屋根が伸びて、大腿骨頭が少し扁平になっています。
注目していただきたいのは、○印と●印です。
変形とは○と●を結んだ線より上で起こる現象です。
この線より下はまったく正常で、この線より下の脚の長さは全く変わりません。
④正常股関節(②)と変形の起きた股関節(③)を並べてみました。
●印の位置に注目してください。
正常な股関節の●印を通るラインDは、変形を起こした股関節の図ではどこを通っていますか?
右側の変形をおこした股関節図でラインDと●印のずれが、脚が短くなったという証拠になります。
このずれ幅が、正確な脚長差です。
股関節の幅(ラインAとラインDの幅)の短縮が脚が短くなる原因の一つなのです。
皆さんがレントゲンを見る時は、レントゲンに写る骨盤の位置を左右同じ高さにしてから、●印の小転子の位置見比べてみると、脚長差があるかどうかがわかるでしょう。
⑤大転子高位変形の図
患者さんの中に意外と多く見られる図です。
大腿骨頭より、大転子(○印)の位置の方が高い方のケースです。
患者さんの歴史を調べると、このような形に変形をしたのは子供の頃だということがわかります。
気づくか気づかないかの差はありますが、子供の頃から脚の長さに差があった方がほとんどです。
つまり、この変形はもう進行はしません。
子供(赤ちゃんの頃)の頃に、すでに変形は修復し終わっていて、安定してしまっている股関節です。
その結果として、左右の脚の長さには2cmくらい差は出ています。
脚長差はありますが、走れる方が多く、無理のききやすい方が多いですね。
モデルで、ずっと身体を傾けていたので疲れた。
今日はここまで!
バッ~ハ~ハ~イ!(ケ~ロヨ~ン)
変形性股関節症を怖がらないでね
その状態を説明しましょう。
①正常股関節の模式図
モデルは私です。
この素晴らしいモデルを使って、簡単に説明しましょう。
これは私が、「ピコピコピッピッピ~」と言いながら、体と首を45度左に傾けた状態です。
近年、身体が硬くなっているので、きついポーズです。
頭の上にある骨が骨盤の骨(寛骨)です。
頭と骨盤の間の隙間が軟骨です。
股関節はももにある大腿骨と骨盤(寛骨)によってつくられた関節です。
大腿骨には体・首(頚)・頭があります。
大腿骨体部、大腿骨頚部、大腿骨骨頭部といいます。
そこに4本の線を引いてみました。
A 骨盤の一番下を通るライン(股関節の屋根のライン)
B 大腿骨頭の一番上を通るライン
C 大転子の上端(○印)を通るライン
D 小転子の中央(●印)を通るライン
股関節の幅はラインAとラインDの幅になります。
軟骨の厚さはラインAとラインBの幅になります。
②正常股関節図
①の図をちょっとカッコウつけて書いた図ですね。
③一般的な変形を起こした股関節
ちょっと屋根が伸びて、大腿骨頭が少し扁平になっています。
注目していただきたいのは、○印と●印です。
変形とは○と●を結んだ線より上で起こる現象です。
この線より下はまったく正常で、この線より下の脚の長さは全く変わりません。
④正常股関節(②)と変形の起きた股関節(③)を並べてみました。
●印の位置に注目してください。
正常な股関節の●印を通るラインDは、変形を起こした股関節の図ではどこを通っていますか?
右側の変形をおこした股関節図でラインDと●印のずれが、脚が短くなったという証拠になります。
このずれ幅が、正確な脚長差です。
股関節の幅(ラインAとラインDの幅)の短縮が脚が短くなる原因の一つなのです。
皆さんがレントゲンを見る時は、レントゲンに写る骨盤の位置を左右同じ高さにしてから、●印の小転子の位置見比べてみると、脚長差があるかどうかがわかるでしょう。
⑤大転子高位変形の図
患者さんの中に意外と多く見られる図です。
大腿骨頭より、大転子(○印)の位置の方が高い方のケースです。
患者さんの歴史を調べると、このような形に変形をしたのは子供の頃だということがわかります。
気づくか気づかないかの差はありますが、子供の頃から脚の長さに差があった方がほとんどです。
つまり、この変形はもう進行はしません。
子供(赤ちゃんの頃)の頃に、すでに変形は修復し終わっていて、安定してしまっている股関節です。
その結果として、左右の脚の長さには2cmくらい差は出ています。
脚長差はありますが、走れる方が多く、無理のききやすい方が多いですね。
モデルで、ずっと身体を傾けていたので疲れた。
今日はここまで!
バッ~ハ~ハ~イ!(ケ~ロヨ~ン)
変形性股関節症を怖がらないでね