幼少期の5年間を過ごした飛騨市神岡(旧吉城郡神岡町)を走る神岡鉄道(旧国鉄神岡線)がついに廃線の日を迎えるという。
尽きぬ“愛情”語り合う 神岡鉄道、100人乗せ「思い出列車」(中日新聞)
==== 引用 ====
廃線が迫る飛騨市神岡町の第3セクター神岡鉄道に乗り、飲食しながら思い出を語り合うイベント「ありがとう神岡鉄道 思い出列車」が27、28日に催され、約100人が思い出深い車両内で別れを惜しんだ。
神岡鉄道協力会や市、神岡青年会議所などでつくる実行委員会が企画。奥飛騨温泉口駅発の最終便を1車両借り切り、猪谷駅まで往復する約1時間45分の間、日本酒やビール、ワインを片手に思い出を語り合った。すしやサンドイッチ、仏料理オードブルなども多彩に用意し、車両は“動く宴会場”に変身した。
ほとんどが神岡町内からの参加。神岡鉄道イメージ・ソング最優秀賞曲「手づくりの汽車に揺られて」の作曲者で、歌い手も務めた永田雅人さん(48)は歌を披露。乗客も手拍子して口ずさんだ。最後は地元の写真店ナガオカメラの協力で、全員に鉄道写真をあしらった記念カードを贈った。
同級生と参加した同町坂富の主婦宮本幸子さん(68)は「娘2人が大学生の時、週末に神岡鉄道で帰郷し、神岡大橋駅まで迎えにいった。車を運転できない者にとって、冬も安心できる大事な足だった。残念」としんみり。
同所の主婦大下アキ子さん(68)は「長男が2年間、富山県高岡市の調理学校に神岡鉄道で通った。今は富山市で調理師になり、感謝している。お化け列車やおわら列車にも毎年参加した。最後の乗車だと思うと、涙が出そうになる」と感慨深げに話した。(島崎諭生)
■乗車券など展示
神岡鉄道にちなんだ切符などの展示「さようなら神岡鉄道 記念入場券」が、同町船津の飛騨信用組合神岡支店ロビーで開かれている。来月22日まで、入場無料。
宮下茂憲さん(71)=同町東町=のコレクションを借りた。1984(昭和59)年の開業記念に発行した銅板製入場券、駅名変更を記念し七福神をあしらった乗車券、旧国鉄神岡線のダイヤ表など約60点を紹介している。
宮下さんは神岡鉱山に約50年間勤め、豪雪対策を担当したこともあった。廃線について「雪が降ったときにも頼りになったことが忘れられん。まさか鉄道がなくなるとは思わなかった。何とも言えん複雑な思い」と話す。
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神岡は、小柴博士らが神岡鉱山の縦坑を利用したニュートリノ観測のためのスーパーカミオカンデで一躍有名となったが、これといった観光資源があるわけではなくかつての鉱山の町の趣を残したまま、新穂高温泉などの北陸方面からの玄関口としての機能も果たせず通過地として認識されている。
かつては冬季国体が開かれてもいるが、そのときのジャンプ台はモニュメントと化し、スキー客の減少で観光収入も減ってきた。
しかし、もし現在開発中のデュアル・モード・ビークル(DMV)とは(ウィキペディア)を導入することを前提とした鉄道会社やバス会社が神岡鉄道を購入したらどうなるだろう。
DMV車両 静岡・富士市で走行試験へ 線路と道路を走る(yahoo!ニュース 毎日新聞)
==== 引用 ====
JR北海道が開発した、線路と道路の両方を走行する新型車両「デュアル・モード・ビークル(DMV)」が24日、静岡県富士市で走行試験を行う。DMVが道外で走るのは初めて。次世代の交通機関として、実用化の機運が高まっている。
走行試験は、DMVの早期導入を目指す市の要請にJRが応じた。市の東南部を走る富士急行グループの岳南鉄道(9.2キロ)の線路を使い、DMV1両が市場踏切-岳南原田駅間(2.8キロ)を鉄道車両として走行。復路は市街地の道路3.2キロをバスとして走行する。試験は24~26日の3日間。いずれも最終列車が通過後の深夜に走らせて安定性や走行時間などを点検する。
この結果を元に、年明けの1月14、21日の両日は市民向けに1日5回のデモンストレーション走行を昼間に市街地で行う計画。
2市1町が合併して誕生した富士市は市街地が分散している。私鉄やJRを有効に結ぶ交通システムとしてDMVに注目し、鈴木尚市長や市議会議員らがJR北海道の苗穂工場(札幌市東区)を訪れ、すでに試乗している。デモ運転に向けて富士急行・静岡バスの運転手が同工場でDMVの運転技能を学んだ。
JR北海道は来年4月から釧網線の浜小清水-藻琴駅間で試験的な営業運転を始める。道外の試験・デモ走行は当面、富士市だけ。「道外での活用は釧網線での運転実績を元に検討したい」(小池明夫社長)という。【斎藤誠】
(毎日新聞) - 11月20日17時9分更新
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DMV:静岡で試験走行のため、札幌から搬出 /北海道(yahoo!ニュース 毎日新聞)
==== 引用 ====
線路と道路の両方を走るJR北海道の新型車両「デュアル・モード・ビークル(DMV)」の車両1台=写真=が、早期導入を目指す静岡県富士市で走行試験を行うため、22日、札幌市東区の同社苗穂工場から搬出された。
DMVは建設重機を運ぶ大型トラックに積み込まれ、苫小牧~東京間はフェリー、東京からは陸路で富士市に向かう。
走行試験は24~26日のいずれも夜間に私鉄「岳南鉄道」の岳南原田~市場踏切駅間(2.8キロ)と市街地の一般道3.2キロで行われる。富士市は私鉄やJRの駅間を結ぶ新たな交通システムとしてDMVを活用する考え。【斎藤誠】
11月23日朝刊(毎日新聞) - 11月23日11時1分更新
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このように、DMVは線路と道路を走ることができるバスなので、たとえば神岡まで線路を走り、そこから新穂高温泉や上高地へと直接乗り入れる路線が考えられれば、かつて模索された松本電鉄との乗り入れも可能となり、数十年来の夢も現実となるのではないだろうか。
もちろん、神岡の街中や上宝、平湯温泉を走り神岡鉄道の線路を利用し富山まで乗り入れるとすれば、高齢者の足としても観光の足としても環境に配慮した観光地や町としての機能が充実しそうだ。
濃飛バスや松本電鉄が神岡鉄道を引き受けてくれないものだろうか。
↓いろんな意見を知るのに役立ってます

尽きぬ“愛情”語り合う 神岡鉄道、100人乗せ「思い出列車」(中日新聞)
==== 引用 ====
廃線が迫る飛騨市神岡町の第3セクター神岡鉄道に乗り、飲食しながら思い出を語り合うイベント「ありがとう神岡鉄道 思い出列車」が27、28日に催され、約100人が思い出深い車両内で別れを惜しんだ。
神岡鉄道協力会や市、神岡青年会議所などでつくる実行委員会が企画。奥飛騨温泉口駅発の最終便を1車両借り切り、猪谷駅まで往復する約1時間45分の間、日本酒やビール、ワインを片手に思い出を語り合った。すしやサンドイッチ、仏料理オードブルなども多彩に用意し、車両は“動く宴会場”に変身した。
ほとんどが神岡町内からの参加。神岡鉄道イメージ・ソング最優秀賞曲「手づくりの汽車に揺られて」の作曲者で、歌い手も務めた永田雅人さん(48)は歌を披露。乗客も手拍子して口ずさんだ。最後は地元の写真店ナガオカメラの協力で、全員に鉄道写真をあしらった記念カードを贈った。
同級生と参加した同町坂富の主婦宮本幸子さん(68)は「娘2人が大学生の時、週末に神岡鉄道で帰郷し、神岡大橋駅まで迎えにいった。車を運転できない者にとって、冬も安心できる大事な足だった。残念」としんみり。
同所の主婦大下アキ子さん(68)は「長男が2年間、富山県高岡市の調理学校に神岡鉄道で通った。今は富山市で調理師になり、感謝している。お化け列車やおわら列車にも毎年参加した。最後の乗車だと思うと、涙が出そうになる」と感慨深げに話した。(島崎諭生)
■乗車券など展示
神岡鉄道にちなんだ切符などの展示「さようなら神岡鉄道 記念入場券」が、同町船津の飛騨信用組合神岡支店ロビーで開かれている。来月22日まで、入場無料。
宮下茂憲さん(71)=同町東町=のコレクションを借りた。1984(昭和59)年の開業記念に発行した銅板製入場券、駅名変更を記念し七福神をあしらった乗車券、旧国鉄神岡線のダイヤ表など約60点を紹介している。
宮下さんは神岡鉱山に約50年間勤め、豪雪対策を担当したこともあった。廃線について「雪が降ったときにも頼りになったことが忘れられん。まさか鉄道がなくなるとは思わなかった。何とも言えん複雑な思い」と話す。
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神岡は、小柴博士らが神岡鉱山の縦坑を利用したニュートリノ観測のためのスーパーカミオカンデで一躍有名となったが、これといった観光資源があるわけではなくかつての鉱山の町の趣を残したまま、新穂高温泉などの北陸方面からの玄関口としての機能も果たせず通過地として認識されている。
かつては冬季国体が開かれてもいるが、そのときのジャンプ台はモニュメントと化し、スキー客の減少で観光収入も減ってきた。
しかし、もし現在開発中のデュアル・モード・ビークル(DMV)とは(ウィキペディア)を導入することを前提とした鉄道会社やバス会社が神岡鉄道を購入したらどうなるだろう。
DMV車両 静岡・富士市で走行試験へ 線路と道路を走る(yahoo!ニュース 毎日新聞)
==== 引用 ====
JR北海道が開発した、線路と道路の両方を走行する新型車両「デュアル・モード・ビークル(DMV)」が24日、静岡県富士市で走行試験を行う。DMVが道外で走るのは初めて。次世代の交通機関として、実用化の機運が高まっている。
走行試験は、DMVの早期導入を目指す市の要請にJRが応じた。市の東南部を走る富士急行グループの岳南鉄道(9.2キロ)の線路を使い、DMV1両が市場踏切-岳南原田駅間(2.8キロ)を鉄道車両として走行。復路は市街地の道路3.2キロをバスとして走行する。試験は24~26日の3日間。いずれも最終列車が通過後の深夜に走らせて安定性や走行時間などを点検する。
この結果を元に、年明けの1月14、21日の両日は市民向けに1日5回のデモンストレーション走行を昼間に市街地で行う計画。
2市1町が合併して誕生した富士市は市街地が分散している。私鉄やJRを有効に結ぶ交通システムとしてDMVに注目し、鈴木尚市長や市議会議員らがJR北海道の苗穂工場(札幌市東区)を訪れ、すでに試乗している。デモ運転に向けて富士急行・静岡バスの運転手が同工場でDMVの運転技能を学んだ。
JR北海道は来年4月から釧網線の浜小清水-藻琴駅間で試験的な営業運転を始める。道外の試験・デモ走行は当面、富士市だけ。「道外での活用は釧網線での運転実績を元に検討したい」(小池明夫社長)という。【斎藤誠】
(毎日新聞) - 11月20日17時9分更新
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DMV:静岡で試験走行のため、札幌から搬出 /北海道(yahoo!ニュース 毎日新聞)
==== 引用 ====
線路と道路の両方を走るJR北海道の新型車両「デュアル・モード・ビークル(DMV)」の車両1台=写真=が、早期導入を目指す静岡県富士市で走行試験を行うため、22日、札幌市東区の同社苗穂工場から搬出された。
DMVは建設重機を運ぶ大型トラックに積み込まれ、苫小牧~東京間はフェリー、東京からは陸路で富士市に向かう。
走行試験は24~26日のいずれも夜間に私鉄「岳南鉄道」の岳南原田~市場踏切駅間(2.8キロ)と市街地の一般道3.2キロで行われる。富士市は私鉄やJRの駅間を結ぶ新たな交通システムとしてDMVを活用する考え。【斎藤誠】
11月23日朝刊(毎日新聞) - 11月23日11時1分更新
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このように、DMVは線路と道路を走ることができるバスなので、たとえば神岡まで線路を走り、そこから新穂高温泉や上高地へと直接乗り入れる路線が考えられれば、かつて模索された松本電鉄との乗り入れも可能となり、数十年来の夢も現実となるのではないだろうか。
もちろん、神岡の街中や上宝、平湯温泉を走り神岡鉄道の線路を利用し富山まで乗り入れるとすれば、高齢者の足としても観光の足としても環境に配慮した観光地や町としての機能が充実しそうだ。
濃飛バスや松本電鉄が神岡鉄道を引き受けてくれないものだろうか。
↓いろんな意見を知るのに役立ってます
