日記?

人生で初めて日記とやらを書くのかも

「フォーガットン」

2006-02-08 07:36:05 | movie
フォーガットン

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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ジュリアン・ムーア主演の「フォーガットン」を観た。

14ヶ月前に飛行機事故で息子を失ったテリーは、
ある日、息子の遺品が家からごっそりなくなっていることに気付く。
そして不思議なことにまわりの人間は、
そもそも息子なんていなくて初めから妄想だといい始める。
事故の記事も消し去られ、自分の異常であると信じ始めた頃、
同じく事故で娘を失ったはずの男に会い、
自分に息子はいると確信する。
では、一体誰が何のためにこの事故をもみ消そうとしているのか?

うーん、この作品は意外だったなぁ。
ミステリーかとおもいきやSFだった。
難解な謎解きを超常現象のせいにしちゃったよ。
ややあっけない感触。

テーマはいい感じ。母は息子を絶対に忘れないって映画。
ラストはこのB級感にもかかわらずとても感動した。
会いたいけど二度と会えない人に、
もしも会えたらどんな気持ちになるだろう。
やっぱ主演のジュリアンが良かったのかな。
本当の母親に見えた。

しかし、全体的に突然襲ってくる恐怖に心臓がもたない。
あんなにいきなり現れられたら俺は気絶するだろうよ。
ああいう映画は体に悪い。やめてくれ。

「さよなら、さよならハリウッド」

2006-02-07 07:46:58 | movie
さよなら、さよならハリウッド

日活

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ウディ・アレンの「さよなら、さよならハリウッド」を観た。
いつものように舞台はニューヨーク。名前はハリウッドなのに・・・。

二度のオスカー受賞監督のヴァルは妻エリーに捨てられてから、
ヒット作に恵まれず、不毛の10年を過ごしていた。
そこへ「眠らぬ街」という超大作の依頼が舞い込む。
復活に意気込むヴァルだったが、映画の出資者はなんと
彼からエリーを奪った男ハルだった。
極度のショックとプレッシャーからクランクインの日に
彼の身に異変が起きる。

あー、面白かった。すっかりウディ・アレンのファン。
小学生みたいなコメントが出てくるのは素直に楽しめた証拠。
彼の作品の好きなところは、笑いの中に涙を誘うシーンや
伝えたいテーマが必ずあるところだなぁ。
今回のテーマは特に分かりやすくて「大事なものは目に見えない」。
彼にどんな異変が起きるか容易に想像つくでしょ。

あと出演俳優が毎回楽しみなんだけど、
今作はいまいち好きじゃないな。奥さん役はティア・レオーニ。
個人的にはダイアン・キートンを超えるパートナーはいないな。
100歩譲ってミア・ファロー。

更に言うとウディ・アレン映画に漂う怪しい雰囲気はなかったな。
スコルピオンの恋まじない」「アリス」みたいな雰囲気が好み。
「僕のニューヨーク・ライフ」観にいこうかな。

「ジャングル・フィーバー」

2006-01-26 07:51:52 | movie
ジャングル・フィーバー

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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スパイク・リー監督の「ジャングル・フィーバー」を観た。
主演はウェズリー・スナイプス。共演にサミュエル・エル・ジャクソン。
映画の中では、スティヴィー・ワンダーの曲が12曲も使用されている。

黒人で有名建築デザイナーのフリッパーは、妻子を持ちながら、
イタリア系白人のアンジーと浮気をする。
彼は自主的に会社をやめ彼女と幸せな生活を送ろうとするが、
肌の色の違いが二人の仲を引き裂いていく。
一方、フリッパーの兄ゲイターは、金持ちの家に生まれながら、
薬に溺れ、両親やフリッパーから金をせびる生活を送る。
同じ家に生まれ兄弟でありながらエリートと浮浪者である兄弟たち。
貧富の差が不幸を招くのだった。

うーん、ウェズリー・スナイプスってこういう役もできるんだ。
どっかでヴァンパイアなんかやってるもんだから大根の烙印押してたよ。
サミュエルは毎回素晴らしいねぇ。どっかで鮫に食われてたけど。
スパイクも出演してたけど存在感がいまいち。
ニックス応援してるいつものスパイクになってた。

テーマは「ドゥ・ザ・ライト・シング」「マルコムX」同様、
黒人の人種差別問題に焦点を当ててるんだけど、
悲しいシーンが多くて辛かった。
例えば、フリッパーとアンジーが街中でいちゃついていると、
白人女性が襲われていると勘違いされて通報されたり、
駆けつけた警官には銃をつきつけられたり、
恋人なのに友達だって言い張らなきゃいけなかったり。

アメリカの白人は身勝手だねぇ。
自分らがアフリカから拉致してきといて。
金総書記よりよっぽど悪者だぜ。
科学者だって何人拉致られたことか。
アメリカ発展の歴史に拉致は欠かせないね。嫌だ、嫌だ。

そんなアメリカでスパイク・リー監督、
あなたのしていることを俺は深く尊敬します。

「アダプテーション」

2006-01-19 23:04:26 | movie
アダプテーション DTSエディション

アスミック

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チャーリー・カウフマン脚本の「アダプテーション」を観た。
チャーリーは「マルコヴィッチの穴」、「ヒューマン・ネイチャー」、
エターナル・サンシャイン」など数々の奇怪なストーリーを
世に送り出してきた脚本家。今回はストーリーに自分が登場。

「マルコヴィッチの穴」で一躍スター脚本家に座に
昇りつめたチャーリーだったが、大ヒット作の次の作品創りに苦悩する。
一方、彼の双子の弟ドナルド・カウフマンは脚本家としては素人だが、
ふとしたことから脚本を書き始め、その作品が世に認められる。
焦るチャーリーは他人の著書を脚色し、それに自分を登場させることで、
今回のノルマをなんとか凌ごうと考えるが、本の著者に会いに行くことで、
彼の運命は大きく変わってしまうのだった。

主演はニコラス・ケイジ。デブでハゲで女を幸せにできない情けない男の役。
彼はこういう役が似合うんだな。やっぱり天使の役はサラサラ可笑しいよ。
あんな顔の天使は嫌だ。悪魔ならいいけど。

飽きさせない展開だったけどやっぱりマルコヴィッチほどの衝撃はないな。
7と1/2階なんて発想新しかったもんね。あの世界観が楽しかった。
今回は双子の設定にしたのは良いと思ったけど、
奇妙な世界に引きずり込まれるって感じじゃなかったな。
ラストのワニのシーンは予想外だったけど。

ただ、期待させる脚本家であることは確かだね。
次はガエル・ガルシア・ベルナル主演の作品らしいから、
期待して待ってようっと。

「ドゥ・ザ・ライト・シング」

2006-01-18 23:52:43 | movie
ドゥ・ザ・ライト・シング

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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スパイク・リー監督の「ドゥ・ザ・ライト・シング」を観た。
スパイク本人と妹のジョイが出演、音楽は父のビル・リー。

ブルックリンに暮らす黒人のムーキー(スパイク)は、
イタリア系のサル家族が経営するピザ屋で働いていた。
ある日、ムーキーの仲間で黒人のバギン・アウトが、
ピザ屋の壁にアル・パチーノなどイタリア系移民の写真のみで、
キング牧師などの黒人の偉人達の写真がかかっていないことに憤慨し、
ピザ屋のボイコットを始める。同じくラジオ・ラヒームも
店内でラジオを爆音でかけられないことにイラつき、彼に協力する。
しかし、この些細な出来事から生まれた小さな人種の壁が
大きな惨劇を呼ぶとは誰も想像しなかったのだった・・・。

いやぁ、感心、感心。この作品は俺の中では10本に入る。
それくらい気に入った。テーマも映像も音楽も俳優も演出も好き。

まず、オープニングからパブリック・エネミーの
「ファイト・ザ・パワー」をバックに女性が踊りまくる。
踊り自体は古臭くてグルーヴィー(この死語がピッタリ)。
主演はなんとスパイク本人。実妹のジョイ・リーも妹役で出演。
ヒゲがないんで最初分からないけどよく見たら、ニックス戦で
頻繁にマジソン・スクエア・ガーデンの最前列に座ってる男だった。
バギン・アウト役やラジオ・ラヒーム役の役者もキャラが異常に濃い。
真っ赤なコンクリートの壁の前にパラソルを差して座り、
仕事もせずにひたすら黒人の無力さを嘆く三人組も印象的。
ローリン・ヒルのプロモみたいな世界だった。

そして、テーマがいいね。黒人側から描く人種差別の虚しさ。
"本当は仲良くやりたいんだ、でも出来ないんだ"っていうのが、
スクリーンを通り越してひしひしと伝わってきた。
印象的だったのはバギン・アウトが、イタリア系ピザ屋の店長に肩入れ
し始める主人公ムーキーに言う台詞。

"Mookie, stay black!!" (白人になっちゃダメだって意味)

このパッと聞きカッコいいこの台詞に全てが詰まってるみたいだ。
黒人であることの誇りを日常から口にするってことは、
それだけ他の人種から差別を受けているという証拠、
白人に比べて貧困で苦しんでいる証拠だ。
日本人は日本に住んでいる限り人種差別に合わないから
こんなこと絶対言わない。むしろバカみたいに白人に憧れてるくらいだから。

この他にも黒人を象徴するアイテムが映画の随所に現れてる。
例えば、ファッション。ムーキーはマイケル・ジョーダンのユニフォームを、
バギン・アウトはエアー・ジョーダンを履いている。
さらに、バギン・アウトは大事にしているその靴を
通りがかりの白人に軽く踏まれただけなのに憤慨し食って掛かる。
その白人が身につけている服は皮肉にも
白人バスケットボール・スターのラリー・バード。
そうでなければ靴を踏まれただけであそこまで腹は立たないだろう。

うーん、全然まとまらないけど映画の良さだけは一通り書き終えたぞ。
スパイク・リー万歳!

「狼たちの午後」

2006-01-01 23:56:26 | movie
狼たちの午後

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アル・パチーノの「狼たちの午後」を観た。
原題”Dog Day Afternoon”。どこが狼なんだか。犬だよ、犬。

一般市民のソニーとサルはニューヨーク郊外で銀行強盗を働く。
計画通りに進めていたにもかかわらずあっという間に大勢の警官や
報道陣に囲まれ絶体絶命のピンチに。ソニーはどうやってこの危機を
掻い潜り、金を持って脱出するのだろうか??

ソニー役のアルパチーノは実に素晴らしい。拍手!!
サル役の名も知らない俳優も素晴らしい。顔で演技できるタイプ。
この映画は実話であり、最後は悲劇で終わるんだけど、
観てる人は、いつの間にか銀行強盗の方を応援してしまうだろうよ。
だって、あんな演技されたら感情移入してしまうよ。
例えば下の一文はサルが飛行機で逃げるときの台詞。

サル 「ソニー、僕、飛行機初めてなんだ…。(怖い)」
ソニー「大丈夫だ、サル。死にはしないよ。」

逃亡中の犯人が言う台詞か??いや、犯人である前に一人の人なんだね。
犯人だってモヤシが嫌いだし、目の細かいタイルが嫌いなんだ。
一方的な視点から描いてないところがこの映画は好感もてるね。

人質 「煙草吸うけど(サルも)いる?」
サル 「いや、いらない。体に悪いし。」

おいおい、人質より犯人の方が体の心配してるよ。
いつ狙撃班に撃たれるか分からない状況の男が肺癌の心配してるよ。
面白いねぇ。犯人だってプロじゃなきゃこんなもんだよ。ただの一般人。

そんなソニーとサルを新年早々最後まで応援してしまいました。

「バットマン・ビギンズ」

2005-12-31 10:55:32 | movie
バットマン ビギンズ

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クリストファー・ノーラン監督の「バットマン・ビギンズ」を観た。
ブルースウェインが如何にしてバットマンになったかと言う話を、
メメント」のクリストファーノーランが監督した作品。

両親をゴッサムシティのゴロツキに殺されたブルースウェインは、
麻薬や売春で腐敗した街から悪を排除することを決意し、
ヒマラヤの奥地で忍者の修行をする。数年後、ゴッサムシティに
戻ったブルースはコウモリの衣装を身にまとい、
夜の街へ繰り出してバットマンとして悪と戦うのだった…。

なんだ、こりゃ。メメントは良かっただけにがっかり。
ティムバートンが「バットマン」、「バットマンリターンズ」
を担当したときは、しっかり彼色に染まってたけど、
今回のはノーランの個性は全く感じられないや。
誰が監督でもいいじゃん、これなら。俺でもいいよ、俺でも。

大体何なんだ、渡辺謙の出演時間の短さは。お前はエキストラか!!
意味不明な言葉だけ喋って、あっさり死ぬ役だし。
死ぬというかそもそも存在していなかったような役だし。
こういうのは断れよ。ハリウッドなんかに期待しちゃいかんよ。
日本の映画に出てキャリアを積めばいいじゃないか。
渡辺謙ってのはミーハーなんだな。「SAYURI」なんぞにも出てるし。

とにかくがっかりしましたとさ。おしまい。

「ポビーとディンガン」

2005-12-23 23:56:45 | movie
「ポビーとディンガン」を観た。

二人の空想の友達がいる幼きケリー・アンは、
現実世界に友達がいなかった。
それを心配した母親は友達を作ってもらおうと思い、
ケリー・アンを友人のパーティへ連れて行く。
一方、父親は空想の友達を自分の職場へ連れて行く
といって出かけるのだが、家に戻るなりケリー・アンに
私の友達を置き去りにしてこないでと言われる。
しかし、どこを探しても友達は見つからない。
唯一の友を失った彼女は次第に弱っていく。
果たして彼女の空想の友達は見つかるのか??

いいお話。そしてケリー・アン役とその兄貴役の子役が可愛らしい。
これだけの題材とタレントが揃っていながら、
いまいちこの映画が好きになれないのは絶対監督のせい。
感動の場面にタイミングよく感動的な音楽流したり、
大勢の人が誰もかぶらず一人ずつ話し出す演出とか嫌いなんだよね。
不自然な気がして。そもそも映画の舞台のアデレードが好きになれない。
「パリ・テキサス」も好きじゃないし、ああいう砂漠景色は嫌いなのかも。
テンガローとか被られるとアメリカの開拓時代が思い浮かんでどうもね・・・。

まぁ、でも多くの観客が感動して目に涙を浮かべてたんで、
好きな人は好きなんだろうな。シナリオがとってもいいしね。
本で読みたかったです。

「ガラスの墓標」

2005-12-21 23:00:26 | movie
ガラスの墓標

アイ・ヴィー・シー

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セルジュ・ゲンズブール主演の「ガラスの墓標」を観た。
共演は例によって妻のジェーン・バーキン。

アメリカの殺し屋コンビ、セルジュとポールは、
パリで大麻を捌くエメリー・ファミリーを始末する命を受ける。
セルジュはパリでジェーンに会い、戦いで受けた傷を治療してもらううちに
今まで感じたことのない幸せを感じ、殺し屋をやめようと決意する。
しかし、セルジュには避けて通れない殺し屋界の洗礼が・・・。

セルジュの出てる映画は本当に個性的だな。他にはない空気がある。
ただ、なんだろうな、セルジュの映画を観終わった後のこの不快感。
気分的な不快感というよりは体調かな。なぜか吐き気がするんだな。
「スローガン」も「ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ」も
観終わった後吐き気がした。なぜだろ。空気は嫌いじゃないんだけどな。

今回はいつにも増してジェーン・バーキンが美しい。
今まで観た中では一番だな。不必要に脱ぎまくって美貌をひけらかしてる。
でも、シャルロットはジェーンに似てないね。
「僕の妻はシャルロット・ゲンズブール」のシャルロットは、
セルジュとジェーンの愛娘。いい女優。有名な豆知識。

パリに旅行したとき、モンパルナス墓地でセルジュの墓を観たなぁ。
花束が多少添えてあったけど、寂しいごく普通の墓だった。
あれだけ有名人でもあの程度なのかな。
それともなんか不名誉なことしちゃった人?

この映画、仏タイトルは"Cannabis"で訳は多分「大麻」。
なんで「ガラスの墓標」なんかにしたんだろう。
映倫にでも引っ掛かったんかな?

「殺しのドレス」

2005-12-19 07:51:11 | movie
殺しのドレス スペシャル・エディション

ビデオメーカー

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ブライアン・デ・パルマの「殺しのドレス」を観た。
心理サスペンスの不朽の名作。

科学オタクのピーターは毎晩実験に明け暮れていた。
そんなある日、街に出掛けた母が謎の女に殺されてしまう。
目撃者の売春婦とともに得意の科学の力を利用して
犯人の正体を暴こうと試みるが、まさかと思う場所で
犯人に遭遇してしまい・・・。

この映画は凄い!!こんな怖い映画は久しぶりだ。
俺の大嫌いな残酷シーンもあったけど
感心するのはそれ以外の心理描写の部分。
特に終盤のクリニックでのシーン。
背筋が凍った。絶体絶命とはあのことを言うんだな。
説明するに及ばない。観れば分かる!!

この映画を観終わった後、怖くなって鍵がかかっているかどうか
確認しにいったら思いっきり開いてた。こわっ。閉めなきゃ。
泥棒がいないか家中を調べてしまった・・・。
昔、千葉に住んでたころ、危うく空き巣に遭遇しそうに
なったから相当トラウマなんだな。