みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

お昼を一緒に

2008-11-27 20:06:45 | 化学物質過敏症

お昼過ぎ、K子さんが来庵してくれました。雲が厚くて冷たい雨もぱらついていましたが、明るい声と表情のK子さんのおかげで、庵内も一挙に明るくなった感じでした。

やさとクラフトフェアで久保田さんが展示即売していた古代米を少し混ぜて炊いた御飯と、当菜園産の野菜入り豚汁など、私の下手な手料理の昼食を、一緒に召し上がってもらいました。

化学物質過敏症のK子さんは、食べものアレルギーも重い時期がありました。食べられるものが少なくなり、御飯も思うように食べることが出来ず、空腹を充たせなくなった時は、精神的にも本当に辛かったと思います。

今日のK子さんは、御飯も、おかずの大半も、食べることが出来ました。「美味しい!」と言ってもらえて、私も満足!


冬晴れ

2008-11-26 19:26:41 | 暮らし

Dscn0277色々な物を干しました。犬小屋の敷物も合歓の木の枝に。午後、取り込んで犬小屋に敷き直したら、早速入り込んだ犬がウットリした目付きに・・

Dscn0272 Dscn0276 落花生も大豆も、干し始めて10日ほど。そろそろ干し上がりかな?

Dscn0270 やはり当菜園で収穫した小豆を、干しながらピンセットで選り分け。無農薬栽培で、虫喰い(鶏の御馳走になります)が多くて・・ 小豆の次は、大豆の選り分けに入る予定。手間は掛かりますが、日向ぼこを兼ねて、です。

近所のhKさんは、縁側の日向で縫い物をなさいます。加齢黄斑変性症という目の病気(西洋人に多いが、昨今は日本人に急増。治療が遅れると失明の危険性が高い)を治療中ですが、お天道様の下でなら針目が見えるそうです。器用な方で、御手製の素敵なバッグなどを、私も戴きました。


やさとクラフトフェア

2008-11-22 19:28:53 | 八郷の自然と風景

「やさとクラフトフェア」へ行きました。主催は八郷内外の創作家達です。15回目になる今年も、ハンググライダー着陸場の一角に沢山のテントが並び、陶芸、木工、染織、彫金等々、個性的な創作品が展示販売されていました。もちろん美味しいものも!

Dscn0258_sh01 陶芸家の飯田さんは、お気に入りの帽子を被って、来場の私たちと愉快なお喋りに興じてくれました。

Dscn0257 八郷産の小麦の揚げたてドーナツ、1個百円、美味でした

Dscn0260 風も穏やかな冬晴れの空には、ハンググライダーが優雅に飛びまわっていました。

Dscn0256_2 凛々しい風貌の久保田さんは、自ら栽培した綿を紡いだ糸と、その糸で織った布などを展示。古代米も栽培し、玄米御飯を薪で炊いているそうです。手作りの暮らしは何をするのにも時間が掛かるので、毎日大変忙しい、でもそれは最高の贅沢!という話が弾みました。

Dscn0261 仮設舞台で自作の歌を熱唱の青年は、普段は当地の農場で、有機無農薬の野菜や稲を栽培したり、鶏や豚の世話をしているそうです。鶏の声をアレンジした歌が特に大受けでした。Dscn0262_sh01_2

一緒に行った4人と私、八郷シャモの空揚げ、天麩羅うどん、猪(八郷特産?のイノブタ)鍋なども賞味し、お腹の中も満足の帰り道でした。


少女のように

2008-11-17 18:41:44 | 化学物質過敏症

「電車で水戸まで行けたんですよ」と、K子さんは自信を大きくされたようです。電車の中は、種々の化学物質を纏った人々や鉄道関係の電磁波等が充満しているはず、しかも閉鎖空間で逃げ場が無い・・ 

化学物質過敏症(CS)で電磁波過敏症(ES)を併発しているK子さんにとって、電車は恐怖の的でした。その電車に1人で乗ることが出来たのです、本当に久しぶりに! CS・ESの不安に対して注意深く「気」をコントロールしながら、だったそうです。

パソコンの電磁波も辛くて、このブログもなかなか覗けなかったK子さんですが、今回は時間を掛けて見ることが出来た、と嬉しそうでした。私もとても嬉しいです。

今度の連休に、K子さんは御主人と温泉へ行かれるそうです。CS・ES症状に苦しんできたK子さん、そして回復のために懸命に努力してきたK子さんを、御主人は献身的に支えてこられました。そのことを、はにかみながら語るK子さんは、まるで少女のようでした。


冬苺など

2008-11-15 19:33:40 | 八郷の自然と風景

Dscn0243 冬苺の実が熟れてきました。径4~5ミリ程度の小粒ですが、確っかりと甘酸っぱい私好みの味です。ハート型の厚葉は冬季も緑濃い常緑です。

Dscn0245 藪柑子(ヤブコウジ)の小花が俯いて咲いています。花の後の真っ赤な(万両や千両と比較して、別名「一両」とも云われる)実も楽しみです。

冬苺も藪柑子も、先年、裏山の林床の群落から少し戴いて当庭に移植したところ、旺盛に枝を伸ばし根を張ってくれました。

Dscn0244 今年は柿の生り年だそうです。当庭先の柿も豊作。熟れ切ると鴉やヒヨドリが突っつくので、過日、数個のみ残して収穫しました。ところが、その数個を、鴉さんたちは何故か御遠慮されて、今なお無事です。この分だと、「木守り柿」として冬を越してくれるかも?


明るい声

2008-11-12 19:32:45 | 化学物質過敏症

茶道の稽古から帰ってきた昼下がり、電話を受けました。K子さんからの明るい声です。

フラワーレメディ(西洋医学系の代替療法の一つ)には、症状に応じた多種類のレメディ(薬に相当)がありますが、K子さんは自らの感覚と判断でレメディを選定し、確かな効果を実感してきました。

その上K子さんは、心身の不調に悩む二人の親しい方へ、効果が確かと思われるレメディを選定してあげたそうです。あんなに苦しんでいた化学物質過敏症(CS)のK子さんが、自分自身のことから他人のことへ一歩を踏み出せたことに、感無量の思いがしました。

CS独特の過敏な感覚を、K子さんは良い意味で逆手に取って、自分のため・人のために役立てることが出来るようになられた感じがします。

気功についても、公民館の講座は終わりましたが、K子さんの提案が発端となって、同好会の形で気功を続けられることになりました。CSによる心身の不調に時々見舞われながらも、名簿作りや連絡などを率先して引受けて下さっています。

素敵な変身を次々に獲得していかれるK子さん! 次なる変身が楽しみ


巣籠り

2008-11-10 19:26:54 | 

Dscn0230_3 当鶏舎のウコッケイ2羽が巣籠り中。手前のギンは10/30から。奥のヒロは昨日から。巣箱から出てくるのは1~2日に1回程度だけ。大急ぎで餌を摂ったら、また直ぐに巣箱へ戻る。抱卵の本能である。

巣籠りに入った雌鶏はもう卵を産まないが、他の3羽の雌鶏が傍らに卵を産む。その卵を、巣籠り中の雌鶏が素早く抱き取ってしまう。鶏舎が手狭なこと等を勘案して、今回は孵化させない方針。

抱かれた卵を取り上げようと手を伸ばすと、ギンとヒロは悲鳴とも威嚇とも取れる声を発して、嘴で攻撃する。素手では怪我を負うから、必ず手袋をする。

卵を取り上げられても、巣籠りは2週間以上は続く。普段は神経が繊細で、人がちょっと近付くと大騒ぎして逃げ回る鶏が、いったん巣籠りに入ると、頑として踏ん張る。その凄まじい母性に、私は畏敬の念を抱く。

ギンは本年3/29生まれ。この秋に成鶏となり初めての巣籠りである。ギンよ、ごめんね。そのうち適当な時期になったら、きっと、可愛いヒヨコが孵化するまで卵を抱かせてあげるからね・・


先駆者

2008-11-09 19:39:19 | 仏教

肌寒い今日だったが、私の招きに応じてaHさんが来庵して下さった。aHさんは、都会から八郷への移住の先駆者。10余年前に築地の本願寺で初めてaHさんと出会った。仏教の通信教育のスクーリング参加の時だった。それは、私と八郷との縁の始まりだった。

Dscn0233 拙い手料理の点心(昼食)と覚束ない点前の薄茶(抹茶)を御一緒して頂いた。aHさんは「大日本茶道学会」という流派の茶道を嗜んでいらっしゃる。私は裏千家での初心者。

流派は違うけれども、茶道は面白い、という点で一致。お喋りが盛り上がって、外が小雨模様になったことにも気が付かなかった。

有機無農薬農産物を御主人と共に栽培・出荷するaHさんは、小柄でほっそりした御婦人。お若い頃から多方面の社会活動で見事な指導力を発揮してこられた。私の八郷移住とその後の暮らしも支えて下さった。


深秋

2008-11-05 22:34:00 | 八郷の自然と風景

Dscn0215 裏山の林床にセンブリが咲いた。千回振出しても苦いと云われ、「良薬は口に苦し」の逆解釈で薬用とされているが、薬効はあまり無い。でもその小花は凛としている。

Dscn0222_sh01 当菜園の大豆の収穫期である。まず枯れた株を引き抜いて掛け干す。

乾燥が進むとサヤから実が弾け散るから、その一歩手前の頃合を見て、実取り作業を進める。その後、ピンセットで一個ずつの実を虫食いのと綺麗なのとに選り分ける。

小豆は熟れ具合がサヤごとに違う。大豆のように1株を一挙には収穫できない。サヤ一つ一つを確かめて採る。

大豆も小豆も、育てるのは楽だが収穫作業は手間がかかる。でも貴重な蛋白源。貯蔵が効くのも嬉しい。根瘤菌が畑土を肥やしてもくれる。

Dscn0225 菜園の端畝の菊が咲き揃ってきた。お目当てだった食用菊の「モッテノホカ」は、他の菊の勢いに押されてしまったが・・

今日は茶道の先生宅の「炉開き」だった。ほの暗い茶室の中で、人間国宝「一后一兆」(人名なのです・・)作の朱漆蒔絵の炉縁と黒漆蒔絵の棗が映えていた。

掛軸は先代家元筆の「流水寒山路」。これは「探雲古寺鐘」と続く漢詩の一節らしい。禅語とされているが、出典は私には未知。

水指は華やかな文様の白薩摩。薩摩焼は、秀吉の朝鮮侵略時に連行されてきた朝鮮陶工が島津藩主下で発展させたもの。伝統文化の由来は、一筋縄ではいかない・・


颯爽と

2008-11-04 17:45:54 | 化学物質過敏症

当庵前で愛車から降り立ったK子さん、とても颯爽としています。馴染みの美容院で、本当に久しぶりにヘアーカットしてもらった、と嬉しそうです。化学物質過敏症(CS)のK子さんが一番苦手だった香料、それが種々様々用いられている美容院に行けたのです!

美容院を出た時は、さすがに疲れたそうです。でも付き添って下さった御主人の労わりと気功で軽快したとのこと。優しいご主人に恵まれて、K子さんは幸わせ

CSは、K子さんの心にも深いダメージを与えていました。身体症状が軽快してからも、心の不安や恐れにしばしば襲われていたK子さんですが、そんな症状も明らかに軽快してきました。

K子さんがCS症状への効果を実感しているホメオパシー(西洋医学系の代替療法)、その良き師との出会いにも恵まれたそうです。

野良仕事にも意欲的に取り組みだしたK子さん、とってもカッコイイです!