【写真:ブルキナファソ】
感覚で予期していたことが、事実になったことを知った。
もう気持ちの整理はついた、と思っていたが、
自分が考えていたよりも動揺していることに気付く。
だが、落ち着いて考えてみると、受け入れることができる、と感じる。
過ごした日々は幻ではなく、確かな手触りをもって未知の感覚に触れさせてくれた。
振り返るときに、いろんな感情が邪魔をして透明な現実に余計な色がつきそうになるけれど、
いつか、努めなくても透明なままを思い出せるようになると信じている。
無意識に求めた「癒し」は、逆に自分を苦しめることになった。
一度目にはわからなかった。
二度目には、実はそれが三度目であることを知り、
同じことを自分が繰り返していると解り、泣いた。
それでもきっと今度は違う、と望みを抱いたが、
結局結果は同じだった。
どうしてこういう思いをしているんだろうと考えたときに、
過去を塗りかえたいと思っていること、
逆にそうして自分を痛めつけていることを知った。
正面から向かい合えないと、いつまでたっても消化できない。
しばらくたって、素直に自分の感情を認めることができた。
そうして次第に、認めた感情が薄れていったことを自覚した。
もう落ち着いた、そう感じていた。
そうして今に至る。
こうして書いてくると、冒頭での感情が薄れていることに気付く。
完全でなくてもいいか。
素直に祝福できるまであと半歩ぐらい。
その半歩がなんなのかはわからないけれど
きっと大好きな杏仁豆腐を食べ終えた直後、もっと食べたい!
って思うけど、時間がたつと忘れるのに似てる気がする。