大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

監督人事を考える上で、避けて通れない「2018年問題」

2017-08-16 00:47:33 | ガンバ大阪
監督交代って声はだいぶ高まって来ているけども、自分は一方的に監督だけを批判する気にはなれない。というのも、根本的には強化部が連れてくる選手と健太監督の戦術に合う選手とがかみ合っていないからだ。そして、監督を変えるにしても、多分それは自分たちが考える理由や、望む形とはまた違う理由や方向性のもとになされるだけだろう、というのも理解している。

だから何かを変えようと声を挙げても、自分が思っているものとは別の思惑の元に利用される可能性があるということは常に意識はしている。これはガンバの監督人事だけでなく、秋春制や2ステージ制においても見られたものだ。だからこそ、相手の微笑みに潜む冷徹な打算というのを見抜かないといけないだろうとは思う。

話を元に戻すと、お互いが契約が満了するまで、どちらからも関係を解消する動きを取らないというのは、互いに今の立場を利用しあっているからにしか映らない。

例えば泉澤なんかはテクニック系の選手だけども、健太監督のサッカーで必要とされるハードワーカータイプではない。彼は大森にはなりえない。他にアデミウソン。彼は基本球離れが良すぎるわけね。まあ、年代別のセレソンだったら、彼の出したいところへ走りこんでくれる見方がいて、彼が受けたい所へ出してくれる味方がいるんだろうけども、今のガンバが彼の周囲に人を集めて攻撃を仕掛けているわけでもない(その意味で、彼は西野時代のガンバならもっとフィットしていたかもしれないし、今でいうなら川崎行けばより阿部以上に恐ろしい戦術兵器になれるかもしれない)。どっちかと言えば、健太サッカーで言えば、パトや長沢の方が重宝される存在ではあるんだけども。あと、中盤ではコンちゃんや井手口、それに倉田が重宝されるのも、彼らが走れる選手であるからだろう。ビエルサならとっくにケツまくっているかもしれないしw(実はフロントはそれを期待している節がある)。

その意味では、今の順位は納得はしてしまう。むしろ、この関係をダラダラ続けていくのは、監督にとってもチームにとっても不幸なんじゃないかって思えてくるわけで、なら今すぐその関係を解消して、強化部だけでなく、ヤット先生が志向するサッカーを具現化してくれそうな監督に任せる方がいいかもしれない。いいよ、俺はちゃんときっちり見届けてやるよ。何かを試したいんなら、来季の頭からよりは今の順位と勝ち点なら、残り試合で色々と試すいいチャンスじゃないかって。記事に出てたけども、Jリーグ視察したイタリア人のマンドルリーニはヴェローナではルカ・トーニ頼みだったんで、多分方向性には合わないだろうけど、この時期欧州でフリーで就活している人たちは結構いるんだから、スペイン人監督にガンバの試合見せて、その上でヤット先生を使ってくれる候補の人にお願いしたら?

実は後任監督を選定するのに避けて通れないのは、「2018年問題」であるわけ。来年がヤットの契約最終年であるため、これを前提にして話を進めないといけないということだ。その後のことは、ヤットとの関係を清算しないことには前に進めない。

今季ヤットってスタメン出場しても途中交代させられることが多い。まあ、本人にしてみれば、戦術だけでなく(なかなかアクセル踏めない今のサッカーに不満な人は多いかもしれないが、ヤットは別の意味でもう少しブレーキをかけたがっている)、起用法に対しても不満はあるだろうね。

だからこそ、これは筆者の推測なんだけども、来季ヤットは自身のキャリアの集大成として自分のやりたいような環境を望むかもしれないな、と。おそらく延長した契約の中でも、全試合の何割かは試合に出してほしいという出場保証はついている(これは別段珍しくなく、その保証した割合に達していなければ、クラブが補償するというのはよくある)だろうし、次期監督の選定に関しても彼の意見がある程度反映されるだろうと。これはかなり危ない火遊びかもしれないけども・・・だからこそ、やるんなら今の方がリスクが少ないと冒頭で述べたわけ。それだけやって、それでもダメなら本人も諦めはつくでしょう。

で、もし監督を変えるとしたら、

1.ヤットはできるだけ試合に出たい
2.後任監督候補は出場保証内のギリギリの中での出場に出来れば留めたい

という相反する双方の思惑の中で折り合いがつかないといけなくなるだろう、と見ているわけ。後任監督さんには最初の方だけは我慢してヤットを使ってくれ、ということを納得させるしかないか。ただ、情報が知れ渡っている日本人監督でなり手がいるかどうかはわからない。だからこそ、情報が少なく、かつ先入観なしにフラットな目線で見られる外国人の方がいいかもしれない。

NBAでの事例を挙げると、コービー・ブライアントのフェアウェルツアーに近いものがあるなw コービーのラストシーズンも、スコットHCは酷使といっていいくらいにコービーを長く使っていた。まあ、その意図は今となってはよくわかる。実際にその後にプレイングタイムを制限したり、休養欠場というのが増えてきたわけだから。まあ、サッカーはアメスポと違って降格制度があるから、シーズン途中でタンクする選択肢があまりないんだけどもねw ただ、今の状態だったら、サッカーでも「タンク」する機会はあるわけだけども・・・健太監督に違約金払いたくないのと、後は円満に契約を満了させて、東京五輪監督に彼を送り出したい、という思惑はあるかもな・・・多分本人もそのポストには色気はあるだろうし(そうだとしたら市丸の出番は今後増えるし、ヤットは今季に関しては出場時間限定は続く。若手を抜擢するというのが健太監督の売りでもあるからだ)

それが冒頭で述べた、それぞれが今の立場を利用しあっている、という状況でもあるわけだけども・・

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