大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

秋春制は脱亜入欧の発想なのか?

2008-07-24 07:09:06 | サッカー全般
バレーの移籍に伴って、ガンバサポから、今回の移籍の問題として、日本が春秋制をとっているが故に、シーズン途中で選手の移籍が発生し、補強がままならないということを嘆いておられる人たちが散見される。まあ、それだけ今回喪失感が大きかったのだし、自分もこういうことを未だに書いていること自体それを引きずっているのは認めざるを得ない。

ただ、秋春制にすればシーズン中でも選手の流出が避けられると言い切れるかどうかなんだけども、移籍市場というのは欧州でも冬になれば1月には空いている以上、仮に秋春制にしたところでその期間に欧州クラブからオファーがあれば選手が出て行く可能性だってある。

また、バレーの後任として他チームの選手がいろいろ候補に挙がっているけども、そうした選手を引き抜くことで、自分たちが味わった喪失感をその選手が所属するチームのサポを味わおうとしているということを考えたことがあるだろうか?悪いけど今回ガンバがやろうとしていることって、正にUAEのクラブがやったことと同じことだと思うんだけどもね。他のチームのことを考えている暇なんてないんだと言うのなら好きにしたらいいと思うけど、カネで札束ひっぱたいて連れてきた選手は活躍しても、1年か2年したらまた今回のようにより好条件を提示するクラブに持っていかれることも十分考えられる。それはすなわち、オランダのPSVとかアヤックスみたいに選手を買って、活躍したら好条件を提示するクラブへ売り抜けるようなやり方(選手を育てて売るというのとはまた違う)を容認することを意味する。

話は本題からそれてしまったけども、今回は犬飼新会長がぶち上げた、シーズン秋春制へ移行の話。どんな制度にもメリット・デメリットはあるし、それについては他で十分論じられたのだしあえてどちらがいいかは今回避けて、何故そういう話が出てくるのかという背景について論じてみようと思う。

ここでシーズンは春秋か秋春のどちらがいいとか言うつもりはないけど、一つ言えるのは、周辺諸国がなんであれ(中韓は北方の寒冷地を考慮して春秋制)、秋春制に移行するというのは日本のサッカーがアジア諸国とは距離を置くという選択なんだろうとは思う。それは例えばACLにおいて、毎年5月頃にリーグ優勝チームが決まっても翌年のACL開幕まで待たないといけないといったことを犠牲にしてでも、秋春制に移行することを意味する。そうしたことを引き換えにしてでも、欧州主要各国とカレンダーを合わせる方がいい、という発想が秋春制への移行なのだ。

つまりね、もうお隣とは一緒にはやってられへん、という風に秋春制を唱える人たちは思っているんじゃないかという気がする。カレンダーを変えてしまえば、今後お隣さんとは日韓オールスターだとか、東アジア選手権だとか、はたまたA3みたいな大会というものを、日程を調整して行うことが非常に困難になるからだ。実際サッカーを通してお隣さんとつきあっていくと、結局サッカーという競技の特性であるせいか、過去の歴史、政治的対立といった背景に基づく感情というのが噴出してしまうわけであるからそうした気持ちになって来るんだろうな。単に地理的に近いというだけで、中国や韓国と付き合うことに大多数の日本人がもうええわ、と嫌気が差しているわけよ。

だったら、いっそのことAFCを抜け出してUEFAに移籍しよう、とそこまで腹括れるんならいいと思うけどもね。W杯予選を戦う上で移動は大変かもしれないけども、欧州の方が出場枠は大きいよw というか、本当にレベルアップしたいなら、アジアよりも欧州の中でもまれた方が、1回や2回W杯に出られないリスクはあってもその方がいいかもしれない。

結局、欧州のカレンダーに合わせたいというのであれば、それ自体がアジアの近隣諸国との連携を捨ててまで欧州と連携する脱亜入欧だということを秋春制論者には理解してもらいたいし、UEFA転籍を視野に入れる覚悟があるかを犬飼会長には問いたいんだけどもね。


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