【お金も地位も名誉もなだれ込んでくる「黄金の谷の法則」とは】
「山の法則」と「黄金の谷の法則」で私は説明しています。「山の法則」というのは、当然お金が欲しいですし、人から人気も得たい、評判も得たい、でも、自分はただもらうだけ、ただ集めるだけだと、自分のことしか考えていないから、人の心は少しずつ離れていきます。人の心が離れていくのは目には見えません。目に見えないから、わからないわけです。
しかし、お金も地位も名誉も、いろいろなものは全部人が決めて、人が運んでくれます。例えば、選挙であったら、開票するまでわかりません。つい最近まで人気があると思っていても、人の心が離れて、山が崩れるように去っていき、開票してみたら全然ダメだという場合もあります。
一方、「黄金の谷の法則」はどういうものかというと、お客様・相手の欲求に応え、人の役に立つことによって、その人がお金を払いたくなる、地位を上げたくなる、立場を上げたくなる、そういう気を起こさせるものです。人の心とともに、お金や地位や名誉や立場がなだれ込んできます。
例えば、選挙で言うなら、自分はまだまだダメだと、謙虚な姿勢でやっているとき、気がついたらみんなの心をつかんでいて、集計してみたら、思っているよりはるかに良かったということがあります。
お金も全く同じです。人は、本当に価値を感じたとき、むしろお金を使いたくて使いたくてしょうがないのです。それに見合う以上のことをやってくれたら、地位も立場もあげたくてしょうがなくなります。そこで邪魔になるのが自分の我、自分を守る気持ちです。自分を守る気持ちが実は、自分の足を一番引っ張っているのです。
佐藤康行
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