Blue Sky Love Sky

空を愛する者として各地を歩いた際の航空機の写真災害時の活用法などを掲載しています。現場の意見などコメントをください。

L-16

2009-10-15 08:15:01 | 趣味・航空機
写真を初めてご覧になる方も多いと思います。機体の胴体両側に記された「NPR」の文字。外国の航空機ではありません。陸上・航空自衛隊航空部隊の創設期に米国から供与されて、戦後初めての操縦教育に使用された警察予備隊時代の貴重な写真です。当時の警察予備隊航空学校(昭和27年10月開設)である浜松飛行場で撮影されたものと推測され、まだ日の丸のマークはありません。胴体の文字の意味は・・「National Police Reserve」です。昭和28年1月9日から第一期操縦教育(L戦1期)が開始された際に使用されていました。当時の事に詳しい方(Y氏とS氏の回想による)の証言によれば、教官は米軍の米軍顧問団ベーコン少佐の他、スチュアート大尉以下、下士官6名で、学生は帝国陸軍など操縦経験豊富な幹部(現在の呼称)10名と陸曹(現在の呼称)10名の合同教育であったとのことです。現在陸上自衛隊や航空自衛隊の基礎を作ったのがこの飛行機からであったことを永く伝えて行きたいと思い掲載しました。S氏の回想録によれば、L-16の諸元は、エアロンカAC羽布張り、全幅10.7m、全高2.1m、E/G出力65馬力、巡航速度65Kt 、最大速度80Ktであったと記されていました。操縦教育用とは言え、計器類は前席だけで、後席には操縦桿とスロットルレバーだけだったそうです。写真は、陸上自衛隊航空学校50周年事業で収集されたものを使わせて頂きました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。