Blue Sky Love Sky

空を愛する者として各地を歩いた際の航空機の写真災害時の活用法などを掲載しています。現場の意見などコメントをください。

AH-64 アパッチ

2006-10-29 22:36:41 | 趣味・航空機
明野の航空祭で展示されていました。今年3月に陸上自衛隊に導入された最新鋭の戦闘ヘリコプターです。現在実用試験中のようですが、メインローターの上に丸いレーダーが装備されていないアパッチでした。(「AH-64D without RADAR」)当日の説明によると、このアパッチのスタブウイングに装備されている物は、内側から、増加燃料タンク、ヘルファイアーミサイル、空対空ミサイルと言うことでした。写真でわかりますか?増加燃料タンクに変えて70mmロケットも装着できるようです。胴体下部には、30mmGunが装備されており、さすが「世界最強の戦闘ヘリコプター」と説明されただけのことはありますね。15年位前の湾岸戦争でその価値が認められ、その後逐次改善が加えられて現在に至っています。米陸軍は2004年2月に莫大な経費をかけて開発中であったコマンチの開発を中止し、このアパッチを更に改造して運用することを決めました。最近のイラク戦争でも陸上部隊の「上空掩護」「近接航空支援(CAS)」や、テロリストの拠点攻撃など「掃討作戦」においても大量に使用されています。テロのような見えない敵に対してこれを「捜索」し、瞬時に目標評定して「攻撃」をする。そのすばやさから、テロリストなどからは最も恐れられている兵器の一つといわれています。沿岸の監視・警備にも有効のようです。最近の北朝鮮関連の諸情勢からみて、平素からの沿岸監視などを含めて、国民の生命財産保護の為に有効に運用されることを期待したいですね。

MD902 出動するドクターへり

2006-10-24 16:51:42 | 趣味・航空機
「朝日航洋」などがドクターヘリコプターとして運航しています。MD902というヘリコプターは、テールローターがないことで有名な機体です。機体の胴体付け根の部分に大きなファンがあって、胴体の中を吹き抜けて尾部などから風を噴出すことで機体の横の動きをコントロールしています。テールローターが無いことで、機体後方での作業の危険性が減ることと、騒音の低下に効果があるといわれています。写真は緊急のけが人搬送に向かうために離陸したところです。ドクターヘリコプターは「救急医療用の医療機器等を装備したヘリコプターであって、救急医療の専門医及び看護士等が同乗して救急現場に向かい、現場等から医療機関に搬送するまでの間、患者に救急医療を行うことができる専用のヘリコプターのことを言う」と定義されているものです。(「ヘリコプター災害救助活動」内外出版から)欧米ではこのシステムが普及しており、救急患者の救命率の飛躍的向上に役立っていると言われています。細部知りたい方は、特定非営利活動法人「HEM-NET」(Emergency Medical Network of Helicopter and Hospital)のHP(http://www.gecities.ci.jp/Technopolis/7233/)へアクセスしてみてください。詳しく説明されています。

TH-55J 陸上自衛隊 練習ヘリコプター

2006-10-18 21:59:45 | 趣味・航空機
この写真は明野で航空学校50周年記念行事で復元されたTH-55Jです。このヘリコプターは1971年から1975年の間に38機が導入されました。ヘリコプターの初度練習機として使用されていました。原型機はヒューズ300Cです。陸上自衛隊はその後1995年にOH-6Dを教育機として採用し、TH-55Jは退役しました。ライカミングのレシプロエンジンで、4気筒水平対向の独特の音が懐かしいですね。3枚のメインローターはベルトで駆動させるものでした。陸上自衛隊は、教育ヘリコプターとしてH-13(Bell47G)、TH-55J,OH-6J/Dへと進化させて教育してきていますね。単発エンジンでの教育はエンジン空中停止の場合のオートローテーションなどヘリコプターにとっての基本を教育できること、維持費が格段に安いことなどの利点があります。しかし最近の双発ヘリコプター増加に伴って、単発から双発への転換教育所用も多いことから初度においても双発で行おうとする考え方もあるようです。

YS-11M(-A) 海上自衛隊輸送機

2006-10-18 08:44:09 | 趣味・航空機
海上自衛隊が使用しているYS-11型機です。Rolls Royce Dart Mark 542-10K 3,025馬力エンジンの双発で、エンジン音が独特で懐かしい感じがします。飛行速度は巡航で約255Ktです。(海上自衛隊HPから)
上空を飛んでいるときも独特の音でつい見上げて手を振りたくなりますね。木更津航空祭に飛来した際もこの音で直ぐわかりました。YS-11は日本航空機製造(株)で国産された旅客機で、1965年の初就航以来41年間旅客機として飛行しましたが、つい先日の2006年9月30日をもって日本の空から旅客輸送の任務を終えて姿を消しました。福岡、徳島、高知空港などで運航していた日本エアコミュータ(JAC)が「さよならYS-11」の記念式典をして報道されていましたね。根強いファンが多く、惜しまれて去っていきました。自衛隊のYS-11は定期旅客機ではありませんのでまだ飛んでいます。海上自衛隊にあるYS-11 には記念すべき最終号機(販売された総機数は181だそうです)が納入されているはずです。これからしばらくは各地の航空祭でこのYS-11を見に来る人も多いことでしょう。海上自衛隊も最終号機には何か目印を付けてくれるとファンにとってはたまらないですね。所沢の航空公園にはANkで大島ー羽田間を飛んでいたそのままの綺麗な塗装で展示されています。

AW139 警視庁ヘリコプター

2006-10-17 16:33:29 | 趣味・航空機
木更津航空祭で撮影しました。AB139型警視庁の中型ヘリコプターです。ベル・ヘリコプター・テキストロン社とアグスタエアロスペース社との提携によって開発されたものです。2001年2月に初飛行していますから、最新型のヘリコプターと言えます。ベル系列特有の後部客室左右のスライドドアが大きく、多用途の運用に適しています。また、地面効果外ホバリング能力が約3600m程度と大きいのが特色です。2名の乗員で12名から15名程度の人員搭載能力があり、最大約2.5tの貨物積載能力があります。担架装置は最大6人分が装着可能のようです。速度はヘリコプターとしては速くて最大巡航速度が157ktとされています。航続距離は通常は740km程度ですが、機内増槽タンクを装置すると約900km程度の飛行が可能とされています。各種センサーや救助機材を装備していると思われますが細部はわかりませんでした。
Agusuta社とWestland社は2000年に合併し、その後2004年5月にAgusutaWestland社としてイタリアフィンメカニカの子会社になって、イタリア航空機メーカーの名称となっています。Bell社からAB139の製造を全てAugusuta Westland社(伊)が行う事になってABからAW139に名称も変わりました。従ってここの掲載機種名もAW139に修正します。

U-4 航空自衛隊 多用途支援機

2006-10-17 08:14:48 | 趣味・航空機
木更津の航空祭で撮影しました。U4は、自衛隊の指揮連絡、小型軽量貨物輸送、訓練支援などの多用途支援機です。米国ガルフストリーム社が製造するガルフストリームⅣが原型機です。この飛行機は、国土交通省や、海上保安庁などでも運用されています。防衛庁HPによれば、乗員2名、輸送可能人員19名(最大)、巡航速度約Mach0.8、航続距離約6,575kmであるとされています。この航空機は成田から米国本土までの長距離飛行に挑戦したことがあり、約9,000km程度が記録されたと思います。偏西風に乗ったりして条件がよければ相当長距離を飛行することが出来るようです。搭載機器も最新のものを使用しており、海外への小規模の人員輸送などにも運用できますね。かつて成田ー新潟ー仙台ー成田の間を約1時間でデモ飛行に同乗したことがあります。米国人のパイロットでしたが、成田着陸前にコックピットの後席から見学させてもらいました。ほぼ自動で着陸が出来るほどの安定した飛行機であると感じました。機内の騒音レベルも低いですから快適そのものです。同型のガルフⅣは、わが国大手自動車メーカーなどのビジネス機としても使用され、全世界を飛び回っているようです。この種ビジネスジェット機をもっと活用しようとする動きがでています。世界中をビジネスで動く際、最近のテロ対策などでの過剰なチェックは善良なビジネスマンには負担になっています。これを極小化して安全にかつ機内での会議なども可能にしてビジネス効率を上げようとしているように思えます。

T400 航空自衛隊練習機

2006-10-16 22:28:25 | 趣味・航空機
大型輸送機や救難機などの多座席型の航空機の教育に適する練習機とされています。航空自衛隊の練習機は前後式のタンデム配置の座席が多いですが、この航空機はSide-by-Side式の多座練習機です。2名の操縦士と4名のFEなどの後席乗員室があります。ターボファンエンジンを搭載し、Mach0.78で飛行出来ます。航続距離も1600NM(約3000km)と比較的長い距離を飛行できます。CRM(Crew Resource Management)の教育などがこの訓練機で行われていると思われます。

PA28R-201 Arrow

2006-10-16 17:38:49 | 趣味・航空機
パイパーの軽飛行機の中でも多く使用されているものの一つですね。脚が出たまま独特の車輪覆いのある「Archer」を脚引き込み式にしたもののようです。最大速度は145kt、航続距離は約900km程度です。航空機の航続距離というのは飛行高度、空気密度、気象条件など色々の条件で変化しますので、運用する際はざっくり見て表現することが多いですからお許し下さい。(もちろんパイロットは厳密な計算をして飛行計画を立ててから燃料管理して飛びます。)座席は4席ですから多くは乗れないですが、個人所有で、ビジネスのための近距離の移動手段にしたり、空の散歩を楽しむ方も多いようです。最近小型飛行機やビジネス機の需要が世界的に増加する傾向にあるようです。誰からも拘束されず、空港での手荷物検査でバッグを勝手に開けられて重要な情報がもれる恐れも無いこと、自由な時間に出発してビジネスが出来ることから、「マイ」飛行機がブームになるかもしれません。・・・それにしてもこの画像の後方のさびだらけで赤い倒れそうな格納庫が気になるなー・・・

AH-1S 見事に整列

2006-10-15 22:46:40 | 趣味・航空機
チヌークを掲載したらAH-1Sを早く載せてとの要望がありましたので、続いて掲載します。曇天であることと、AH-1Sが光を反射しないような塗装がされていることが重なってやや暗い画像ですが、ご容赦下さい。AH-1Sは左右に分かれて5機づつが整列していました。このように集合すると迫力ありますね。「チヌーク」「ピューマ」などと比較すると「コブラ」は精悍な顔つきをしていることにも改めて気付きました。第4対戦車ヘリコプター隊は米国での実弾射撃訓練で全弾命中をさせた部隊だと紹介がありました。精強な部隊なんですね。