アサギマダラとツマグロヒョウモン
(虫ヤバイ人、注意!でも凄いよ。)
以前、市民祭 に行ったことを書いたが、その時に目に留まったある展示ブースの怪しい生命体の話を保留にしていた事を思い出した。
光沢のない硬い炭のように黒い体には、サンザシかイバラの茎のように大小の棘が張り巡らされていて、所々に金箔の破片が張り付いている。
何とも不気味な生命体。
時代劇を近未来風のコスチュームにアレンジしたSFアニメやCG駆使の特撮映画があるが、まるでそういう類から飛び出してきた悪役怪人か敵の総統の鎧のようである。
何だか自然の生き物というより、人工的な物のようににさえ見える。
そう、あの時帰宅してからネットとにらめっこ状態だった。
どうも腑に落ちないことがあって、個体の正体が判明するのに少し時間が掛かった。
何故なら、希少生物と自然の保護を趣旨とした展示ブースで、『旅する蝶アサギマダラの蛹(さなぎ)』と説明が貼ってあったからだ。
アサギマダラは確かに大変珍しい蝶であるが、その蛹は金色の勾玉、或いは金色の涙のしずくのように美しく可愛らしい形である。
以下に少しアサギマダラの説明をUPしときました。
マダラチョウ科に属する前翅長40~60mmの可憐なチョウである.
春の北上,秋の南下を繰り返す「渡り」をするチョウとしても知られている.
2000年に台湾台北市北部の陽明山でマークされた2個体が,鹿児島県と滋賀県でそれぞれ再捕獲され,この蝶の移動範囲が日本周辺の国外にも及ぶことが明らかになった.しかし,その移動の範囲の全貌はまだ明確でなく,謎の蝶と言える.
他のマダラチョウと同様に擬態現象の主役であり,食草中のアルカロイドの防御物質への転用のメカニズムが生化学分野で注目されている.
オスは吸蜜植物からピロリヂディンアルカロイドを摂取しないと成熟できず,ヒヨドリバナ属などの花に強く誘引される.
各地の調査結果では,性比に著しい偏りがあり,行動学における配偶戦略の材料としても興味深い.
と、まあこのように、かなり特殊な生態を持った、希少でミステリアスな蝶である。
あの不気味な個体とは雲泥の差がある。
では、例あれはいったい何か?
蝶の蛹や幼虫というワードでいろいろ検索した結果、ツマグロヒョウモンと判明した。
意外にも決して珍しくない、どこにでも見られる蝶だということだった。
と、いうことは、その辺で見つかるということじゃないか?
なんだか嬉しくなった。
そうなんです。
内心、飼育したい衝動がどんどん膨れているichiiさんです。
そのうち、ツマグロヒョウモンの飼育日記が加わるかもしれません。
そして……どんどん怪しい不気味ブログへと変化して行くのです………ぎゃ~~
アサギマダラ
ツマグロヒョウモン
(上の色文字の蝶の名をクリックして頂くと、詳しい映像があります。ただし、かなり衝撃的なのでご注意ください。)
参照記事 『ichii島』物語⑥ブルーベリー 2007-11-16