2005年(アメリカ)原題「POSEIDON」98分
★★★☆☆(←独断と偏見による)
<出演>
ジョッシュ・ルーカス(「ステルス」他)
カート・ラッセル(「バックドラフト」「遊星からの物体X」他)
リチャード・ドレイファス(「アメリカン・グラフィティ」「未知との遭遇」他)
<感想>
ウルフガング・ペーターゼンと言えば最高傑作の「Uボート」の監督なわけです。
「ザ・シークレット・サービス」「アウトブレイク」までは、
そこそこ良かったのですが、その後「エア・フォースワン」や
「パフェクト・ストーム」で私の中ではこけてしまいました。
「トロイ」は未見ですが、今回「ポセイドン」で登場。
2点にしようか3点にしようか随分迷いましたが、がんばった!ってことで。
「ポセイドン・アドベンチャー」を知らない人には(ほとんど知らないと思いますが)、
エンターテイメントになっててそこそこ良いのではと思います。
大金をつぎ込んだB級映画って感じで、それはそれで良いのです。
今回は、ネタバレ激しいので改行します。
未見の方は、ここから先はご注意ください。
誰が牧師さんか気になっていたのですが、牧師さん登場せず
昔水泳選手だったおばあちゃんもいませんでした。
「高校時代水泳部だった」というセリフは登場しました。
ひっくり返った豪華客船という設定だけ頂きましたということらしいです。
それと勝手にカート・ラッセルが主役だと思っていたのですが、
彼ではなく、ジョッシュ・ルーカスの方が主役でした。
クレジットもルーカスの方が先に出てました。
カート・ラッセルは、消防団員で元市長、ルーカスは元潜水艦員で
今は賭博のプロ?ドレイファスは、ポセイドンの設計をしたゲイで
最近彼氏に振られて、自殺しようとしていた時に大津波がやってくる。
というのが、全てセリフ一言で片付けられてそれ以上の深い設定なし。
とにかく話を先に進めたかったんですよね。>監督さん
その分眠くはならないし、短いのであっちゅうまでした。
しかし、消防団員だったことが展開にもっと生かされてもいいような気も。
ましてや市長である必要性のある展開もなかったです。
元潜水艦乗りだったことも同様。ゲイという設定の必要性も感じられず・・・。
ドラマ部分を相当にカットしたのか、
今いちこの辺りが世間の意見が厳しい理由でしょうか?
「ポセイドン・アドベンチャー」では、元水泳選手や牧師さんの存在が
ドラマ部分に多大に影響していましたから、非常に重みがありました。
本当は、もっと長い話でディレクターズ・カットが存在するのかもしれません。
例えば、自殺しようとしたはずの人間が結局最後まで生き残りましたが、
彼は、自分が助かるために(「振り落とせ」と言ったのは、ルーカスですが)
自分の足を掴んでいた厨房の兄ちゃんを蹴落としてしまうのです。
そして、その後その厨房の兄ちゃんの彼女に会うのですが、
二人の間にそれが発覚するような自体は起こらず、
握手しただけで終わりました。後に彼女も死んでしまいます。
私は、ドレイファスがその彼女は、自分が蹴落とした青年の彼女であることを知って、
苦悩するのだと思ったのですが・・・。
その苦悩から、自殺するのではなく、何としてでも生きてポセイドンから
脱出するという気持ちに変わっていくものと想像しました。
私の勝手な想像ですが、結局何事もなく終わってしまいました。
片や「振り落とせ」と言ったルーカスも険しい表情をしていたものの、
特にそれに苦悩する姿はなかったです。
この「振り落とせ」のシーンは、クリス・オドネル主演の
「バーティカル・リミット」でも見られます。
ロープ1本では全員が落ちてしまう。父親は息子に「ロープを切れ」と命令します。
妹は「やめて!」と叫びますが、結局ロープを切って、
父親一人だけの犠牲で済むのです。しかし妹とは、その後絶縁し、
くしくもまた山で再開することになり・・・という山岳アクションです。
突っ込みどころ満載で面白いので是非ごらんあれ。
犠牲を最小限にとどめるのは、軍隊では当たり前のことですが、
人間たるものやはりそこで苦悩するはずです。
この部分に触れているのは、後の「人の命は不公平だ。でも君はみなに希望を与えた」
というルーカスに向けたカート・ラッセルのセリフだけでした。
また主役のルーカスは、親子のことをずい分心配して、母親のために
子供を必死に助けます。しかし、彼が母親に引かれるようなエピソードがなく、
今ひとつピンときませんでした。確かにロビーでお互い声をかけて
「指輪がないことを確認したでしょ」と気のあるふりはしていたようなのですが、
それだけでした。ここにドラマ性を持たせれば感情移入も出来たかもしれません。
でも、ジョッシュ・ルーカスはかなりかっこよかったですよ。
マシュー・マコノヒーみたいな正統派な感じのする俳優さんです。
日本では無名すぎるのがかわいそう。
あとケビン・ディロン(マット・ディロンの弟で顔がそっくり!)が出てましたが、
彼の存在理由が分かりません。
たいした出番もなく、あっけなくお亡くなりになられました。
この人のシーンをカットして他の登場人物の人物描写に費やすべきではと
思ってしまいました。
なんか文句ばっかりになってるような気もしますが、
先にも書きましたようにがんばってます!
そこそこ楽しめます。きっと「考えるな!」ってことでしょう。
★★★☆☆(←独断と偏見による)
<出演>
ジョッシュ・ルーカス(「ステルス」他)
カート・ラッセル(「バックドラフト」「遊星からの物体X」他)
リチャード・ドレイファス(「アメリカン・グラフィティ」「未知との遭遇」他)
<感想>
ウルフガング・ペーターゼンと言えば最高傑作の「Uボート」の監督なわけです。
「ザ・シークレット・サービス」「アウトブレイク」までは、
そこそこ良かったのですが、その後「エア・フォースワン」や
「パフェクト・ストーム」で私の中ではこけてしまいました。
「トロイ」は未見ですが、今回「ポセイドン」で登場。
2点にしようか3点にしようか随分迷いましたが、がんばった!ってことで。
「ポセイドン・アドベンチャー」を知らない人には(ほとんど知らないと思いますが)、
エンターテイメントになっててそこそこ良いのではと思います。
大金をつぎ込んだB級映画って感じで、それはそれで良いのです。
今回は、ネタバレ激しいので改行します。
未見の方は、ここから先はご注意ください。
誰が牧師さんか気になっていたのですが、牧師さん登場せず
昔水泳選手だったおばあちゃんもいませんでした。
「高校時代水泳部だった」というセリフは登場しました。
ひっくり返った豪華客船という設定だけ頂きましたということらしいです。
それと勝手にカート・ラッセルが主役だと思っていたのですが、
彼ではなく、ジョッシュ・ルーカスの方が主役でした。
クレジットもルーカスの方が先に出てました。
カート・ラッセルは、消防団員で元市長、ルーカスは元潜水艦員で
今は賭博のプロ?ドレイファスは、ポセイドンの設計をしたゲイで
最近彼氏に振られて、自殺しようとしていた時に大津波がやってくる。
というのが、全てセリフ一言で片付けられてそれ以上の深い設定なし。
とにかく話を先に進めたかったんですよね。>監督さん
その分眠くはならないし、短いのであっちゅうまでした。
しかし、消防団員だったことが展開にもっと生かされてもいいような気も。
ましてや市長である必要性のある展開もなかったです。
元潜水艦乗りだったことも同様。ゲイという設定の必要性も感じられず・・・。
ドラマ部分を相当にカットしたのか、
今いちこの辺りが世間の意見が厳しい理由でしょうか?
「ポセイドン・アドベンチャー」では、元水泳選手や牧師さんの存在が
ドラマ部分に多大に影響していましたから、非常に重みがありました。
本当は、もっと長い話でディレクターズ・カットが存在するのかもしれません。
例えば、自殺しようとしたはずの人間が結局最後まで生き残りましたが、
彼は、自分が助かるために(「振り落とせ」と言ったのは、ルーカスですが)
自分の足を掴んでいた厨房の兄ちゃんを蹴落としてしまうのです。
そして、その後その厨房の兄ちゃんの彼女に会うのですが、
二人の間にそれが発覚するような自体は起こらず、
握手しただけで終わりました。後に彼女も死んでしまいます。
私は、ドレイファスがその彼女は、自分が蹴落とした青年の彼女であることを知って、
苦悩するのだと思ったのですが・・・。
その苦悩から、自殺するのではなく、何としてでも生きてポセイドンから
脱出するという気持ちに変わっていくものと想像しました。
私の勝手な想像ですが、結局何事もなく終わってしまいました。
片や「振り落とせ」と言ったルーカスも険しい表情をしていたものの、
特にそれに苦悩する姿はなかったです。
この「振り落とせ」のシーンは、クリス・オドネル主演の
「バーティカル・リミット」でも見られます。
ロープ1本では全員が落ちてしまう。父親は息子に「ロープを切れ」と命令します。
妹は「やめて!」と叫びますが、結局ロープを切って、
父親一人だけの犠牲で済むのです。しかし妹とは、その後絶縁し、
くしくもまた山で再開することになり・・・という山岳アクションです。
突っ込みどころ満載で面白いので是非ごらんあれ。
犠牲を最小限にとどめるのは、軍隊では当たり前のことですが、
人間たるものやはりそこで苦悩するはずです。
この部分に触れているのは、後の「人の命は不公平だ。でも君はみなに希望を与えた」
というルーカスに向けたカート・ラッセルのセリフだけでした。
また主役のルーカスは、親子のことをずい分心配して、母親のために
子供を必死に助けます。しかし、彼が母親に引かれるようなエピソードがなく、
今ひとつピンときませんでした。確かにロビーでお互い声をかけて
「指輪がないことを確認したでしょ」と気のあるふりはしていたようなのですが、
それだけでした。ここにドラマ性を持たせれば感情移入も出来たかもしれません。
でも、ジョッシュ・ルーカスはかなりかっこよかったですよ。
マシュー・マコノヒーみたいな正統派な感じのする俳優さんです。
日本では無名すぎるのがかわいそう。
あとケビン・ディロン(マット・ディロンの弟で顔がそっくり!)が出てましたが、
彼の存在理由が分かりません。
たいした出番もなく、あっけなくお亡くなりになられました。
この人のシーンをカットして他の登場人物の人物描写に費やすべきではと
思ってしまいました。
なんか文句ばっかりになってるような気もしますが、
先にも書きましたようにがんばってます!
そこそこ楽しめます。きっと「考えるな!」ってことでしょう。
牧師と、水泳のおばあちゃんが出てこなかったのが、もったいない作りでした。
ケビン・ディロンは、オレもわかりません(笑)
ケビン・ディロンって何の役でしたっけ?ちょっと憎たらしいギャンブラーみたいな「オレはラッキーマンだ!」みたいなこと言ってた人?
私はパニック・ムービー苦手なのですが、この映画は人間ドラマもほとんどなく、ただゲームのように次々来る難関をクリアしていくだけなので、かえって気楽に見られてよかったです。誰にも感情移入しないから気楽だったのかな?
>>ケビン・ディロンは、オレもわかりません(笑)
ですよね(^^;)。役にたったと言えば、婚約者を助けるのに、てこの原理を教えてやったくらいでしょうか(爆)。
でも、突っ込みどころ満載のB級としてはいい作品だと思います。
さんざん牧師さんをののしってたちょっとでぶったおっちゃん(確かサスペンダーしてたた)も印象深いです。
子供心にひどいこと言うなと思ってましたが、最後はみなを無事に外に導きましたもんね。
>>「オレはラッキーマンだ!」
その人です。何がラッキーなのやら(爆)。
考えさせない映画な上、時間が短くコンパクトでしたので、楽だったのかもしれませんね。