娘家族が1泊2日でUSJに行くというので、私も付いていきましたが、大阪到着後はもちろん別行動です。今回は、久しぶりに奈良を訪ねてみたいと思い、できれば室生寺、長谷寺あたりを想定していましたが、時間的に難しそうなので結局、東大寺周辺を散策することにしました。途中、車から降ろしてもらったのが、地下鉄九条駅前。そこから近鉄奈良駅まで切符を購入し乗車しました。運賃は810円でした。久しぶりの都会の交通機関なので、何度か迷いましたが無事に近鉄奈良駅に到着です。
興福寺国宝館前あたりの様子。
駅を降り、少し傾斜のある道を東大寺方面に進みましたが、興福寺の看板が見えたところで、ここまで来たら、なにはさておき“阿修羅象”を見ておかなくてはと、進路を変更し国宝館に入りました。国宝の仏像がずらりと並ぶ様子は圧巻です。ガラスの保護ケースはなく、直に見ることができるのでとてもありがたいと思いました。少し暗めの館内、うっすら仏像に照明が当たり、浮き出して見えます。
そして阿修羅像、少し眉をひそめた独特の表情、そのお顔は、まるで現代にも通じる若者そのままのお姿で、ため息が出るほど美しいのです。細身のバランスの取れた体型、そして彩色。見事というほかありません。全体的に少しレンガ色の色合い、教科書やパンフレット等印刷物で多く紹介されていますがとても実物の色は再現できていないと思いました。
ただ、よく見ると、手先が欠けている部分があり、今回初めてそのことに気づきました。入館者はそれほど多くもなく、ゆっくり観賞することができました。
美しい夏空です。
奈良公園では、さすが日本を代表する観光都市だけあって、多くの外国人観光客の姿が目に留まりました。あちらこちらで野生のシカと記念撮影をしています。それらを横目にさらに東大寺南大門方面に進みます。途中、とある会社のショールーム兼、無料休憩所があり、冷水の販売機でひと息つきました。そして2階にあがるとそこは展望台になっていて、遠く若草山や大仏殿を望むことができます。それにしても今日は何と美しい青空なのでしょう。すっと刷毛で描いたような筋が入る雲、まさに典型的な夏空でした。
巨大な大仏殿。世界最大の木造建築物です。
いつ見ても穏やかな大仏。癒されますね。
南大門あたりまで来ると外国人観光客の姿はさらに増し、目を開けていなければ、外国語が飛び交いもうここは日本ではないような気さえします。大仏殿ではその巨大さに改めて感動しました。さすがに世界最大の木造建築物といわれるだけのことはあります。建物内に入ると正面に大仏、左回りに見物しながら進むと、小学校時代に経験した、“柱の穴くぐり”が今もありました。順番に並んでいるのは、修学旅行生ではありません。ほぼ全員が外国人でした。どこから情報を入手しているのでしょう。果敢に挑戦する意欲だけには脱帽ですが、途中で動けなくなって手を引っ張ってもらう場面が何度もあり、見物人の笑いを誘っていました。この穴は、タテに少し長いので、体を横向きにして進むと意外に簡単に通り抜けられるようです。こうして大仏殿を見学した後、二月堂方面に向かいました。
柱を潜る人。苦労しています。
順番を待つ外国人と思われる人々。
(つづく)
興福寺国宝館前あたりの様子。
駅を降り、少し傾斜のある道を東大寺方面に進みましたが、興福寺の看板が見えたところで、ここまで来たら、なにはさておき“阿修羅象”を見ておかなくてはと、進路を変更し国宝館に入りました。国宝の仏像がずらりと並ぶ様子は圧巻です。ガラスの保護ケースはなく、直に見ることができるのでとてもありがたいと思いました。少し暗めの館内、うっすら仏像に照明が当たり、浮き出して見えます。
そして阿修羅像、少し眉をひそめた独特の表情、そのお顔は、まるで現代にも通じる若者そのままのお姿で、ため息が出るほど美しいのです。細身のバランスの取れた体型、そして彩色。見事というほかありません。全体的に少しレンガ色の色合い、教科書やパンフレット等印刷物で多く紹介されていますがとても実物の色は再現できていないと思いました。
ただ、よく見ると、手先が欠けている部分があり、今回初めてそのことに気づきました。入館者はそれほど多くもなく、ゆっくり観賞することができました。
美しい夏空です。
奈良公園では、さすが日本を代表する観光都市だけあって、多くの外国人観光客の姿が目に留まりました。あちらこちらで野生のシカと記念撮影をしています。それらを横目にさらに東大寺南大門方面に進みます。途中、とある会社のショールーム兼、無料休憩所があり、冷水の販売機でひと息つきました。そして2階にあがるとそこは展望台になっていて、遠く若草山や大仏殿を望むことができます。それにしても今日は何と美しい青空なのでしょう。すっと刷毛で描いたような筋が入る雲、まさに典型的な夏空でした。
巨大な大仏殿。世界最大の木造建築物です。
いつ見ても穏やかな大仏。癒されますね。
南大門あたりまで来ると外国人観光客の姿はさらに増し、目を開けていなければ、外国語が飛び交いもうここは日本ではないような気さえします。大仏殿ではその巨大さに改めて感動しました。さすがに世界最大の木造建築物といわれるだけのことはあります。建物内に入ると正面に大仏、左回りに見物しながら進むと、小学校時代に経験した、“柱の穴くぐり”が今もありました。順番に並んでいるのは、修学旅行生ではありません。ほぼ全員が外国人でした。どこから情報を入手しているのでしょう。果敢に挑戦する意欲だけには脱帽ですが、途中で動けなくなって手を引っ張ってもらう場面が何度もあり、見物人の笑いを誘っていました。この穴は、タテに少し長いので、体を横向きにして進むと意外に簡単に通り抜けられるようです。こうして大仏殿を見学した後、二月堂方面に向かいました。
柱を潜る人。苦労しています。
順番を待つ外国人と思われる人々。
(つづく)