未熟なカメラマン さてものひとりごと

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岡山県の梅の名所を訪ねて(撮影日記:2月26日)

2012-02-28 20:53:49 | 観光名所
 そろそろ梅の花が咲いているのではと、ネットで調べてみると、やはり例年にない寒気のせいか、どこもまだまだのようです。
岡山県の梅の名所というと、津山市の「梅の里公園」、岡山後楽園の梅林、RSKバラ園の梅林、半田山植物園、神崎梅園、山麓窯、旧閑谷学校、矢掛観照寺、種松山公園西園地、が知られていますが、その中でも、例年咲く時期が比較的早いとされる、倉敷市福田の種松山公園を、初めて訪ねてみることにしました。
ところが、所在地には電話番号がないので、ナビをセットすることができません。近くまで来たら案内標識でもあるだろうと、安易な気持ちで出かけましたが、それが大間違い。おまけに地図を一切持って出なかったので、場所がわから行ったり来たりと随分、時間を要してしまいました。
それでも何とかたどり着くと、そこは墓地がいたるところにある一角でした。駐車場が整備され、すぐの山の斜面に数十本の梅が植えられていました。遠目には濃いピンクに見え、期待もしてしまうのですが、近くで見ると、開花しているのはほんのわずか。まだ1部咲き程度でしょうか。これには少々がっかりしました。それでも一人、また一人と花見客がやってきます。今日の天気は曇天。撮影意欲も芳しくありません。



まだ一分咲き程度の梅林 (倉敷市福田町の種松山公園)


アップで撮ればとても愛らしい

 何枚か撮影したあと、せっかく倉敷まで来たので、どこか他に寄ってみようと思いましたが、思い当たらず、結局、玉野市の深山公園に行ってみることにしました。種松山から下る山道、眼下に水島工業地帯の工場の建物や、白い煙を吐く煙突が見えます。ここは、工場群の夜景を撮影できる絶好のポイントかもしれません。

 深山公園に向かう途中、おかやまファーマーズ・マーケット・サウスビレッジの建物が目に入ったので、トイレ休憩と買い物に寄ってみることにしました。お昼を過ぎた時刻のためか、肝心の生鮮野菜はほとんど売り切れのようでした。ここにも梅の木が何本かあったことを思い出しそちらに廻ってみると、梅の木は大胆に剪定されていて、つぼみを付ける枝そのものがほとんどない状態でした。数年前に来たとき、菜の花と西欧式の白い建物のコントラストがとても美しかったのを思い出します。ここもだめか、という感じです。



入園者が少ない日曜日 おかやまファーマーズ・マーケット・サウスビレッジ

 深山公園に着くとまず池のほとりの駐車場に停めて、水鳥をみることにしました。ハクチョウはほんの数羽でしたが、カモなどはすごい数です。たまたま持っていたパンを小さく切って投げるとおもしろいように集まってきます。
 そして、次に向かったのが、池の反対側のドッグラン。大型犬と小型犬とに分かれて、とてもたくさんのワンちゃんが遊んでいました。見ているだけで癒されます。うちの愛犬ムックもつれてきてやればよかったな、と思いますが、かなり内気な犬なのではたして喜ぶかどうか、でも興味のあるところです。



エサやりが楽しい公園の池(深山公園)


広々としたドッグランは大人気(深山公園)

最後に向かったのが、駐車場の北側にある道の駅。前の広場では、骨董市などもあって、めずらしい品々が並んでいましたが、私が興味を持ったのが、お茶の釜でした。実は、お点前の練習に釜がひとつ欲しいと思っていたのです。店主曰く「この釜は明治期、福岡でつくられたもの、なかなかいいものですよ!勉強しても15,000円まで!」とのことでした。練習なので、水が漏れなければそれで結構なのですが、それでもどうしたものかと躊躇してしまいます。「この道具類は、以前、表千家の師匠をされていた方が、お歳のためにお茶を辞められる際、手放されたもの。値打ちものですよ!」と店主。でも自分としてはいくつかの中から選んで買いたいのです。月に2回、出店しているとのことなので、またよく考えて来ることにしました。帰りに、名物のアナゴ焼を買って帰路に着きました。
今日は、ほんとに残念な一日でした。でもこういう日もあるでしょう。

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日本のエーゲ海 牛窓を訪ねて

2012-02-16 21:38:46 | 観光名所
2月11日(土)天気が良かったので瀬戸内市牛窓まで、ドライブしてきました。井原の自宅から高速を利用して約1時間半ぐらいです。今回の目的は、オリーブ園で食用のオリーブオイルを買いたいというものでした。実は牛窓は今回で3度目なのですが、オリーブ園にはまだ行ったことがありませんでした。そこに行けば、生産直売の安価で新鮮なオリーブオイルが手に入ると思ったからです。
オリーブ園に着き、第1駐車場に車を停めた後、歩いて展望台のある建物を目指しました。急な坂道です。道の両側には、大木のオリーブが連なっています。ここまで大きくなるとは思いませんでした。中には枝を切りおとされたものがあり、防腐剤でも塗ってあるのでしょうか、黄色の切り口が異様に目立ちました。



オリーブパレスの展望台から見る牛窓の海は素晴らしい

さて、展望台の建物に着くと、その前は広い芝生広場、眼下にオリーブ畑や瀬戸内海が広がりとても壮観です。段々畑が見え、それが北海道の美瑛にも少しだけ似ていてとても絵になる景色です。すぐ前の島が、前島、その向こうに見える大きな島が小豆島。オリーブというと小豆島が一番有名ですが、結局のところ日本で大々的に栽培されているのは、小豆島のある香川県と牛窓の岡山県のようです。オリーブは地中海の温暖な地域が産地ですが、小豆島や牛窓も気候風土が似ているのでしょうか。青い空と青い海、高台には、ペンションも多くあって、牛窓の海が日本のエーゲ海と云われる理由がわかるような気もします。
建物の1階にあるショップで、目的のオリーブを購入し、3階の展望台にあがるとさらに眺望は開けます。想像以上に素晴らしい景色でした。
観光バスが入ってくると、ショップの店内は人であふれます。熟年の男性グループが、若い女性店員さんをひやかし、笑いで盛り上がっていました。


ところで、何度もこのブログで紹介させていただいていることですが、我が家にも樹齢10年以上のオリーブの木があります。うれしいことに4.5年前から実をつけるようになって、毎年3キロから5キロ収穫できるようになりました。そして試行錯誤の末、塩漬けもできるようになりました。次はオリーブオイルの抽出ですが、ネットで調べて挑戦はするもののなかなかうまくいきません。つまって濾過できないのです。そこで、簡単な器具でも売っていればと、そちらの期待もあったのですが、残念ながらこちらにはありませんでした。

次に向かったのが、牛窓の古い町並み。車を停めようと思いますが、どこも満車で、なかなか停めることができません。結局町並みの一番東側のはずれに空きスペースがあり、なんとか停めることができました。それにしても、町並みのなんと道路の狭いこと。車がやっと一台通れるぐらいの道幅しかありません。ところどころに年代を感じさせる建物も残っていますが、それらの多くが、空き家のように見受けられ、しかも傷んでいました。これは今からでもすぐに策を講じなければいけないのではと、少し心配になりました。


かつて潮待ち風待ちの港として栄えた時代があった

帰りに、もう一度ゆっくり見ることにして、お腹が減ったので先に昼食を摂ることにしました。通りの掲示板に、一帯のランチの紹介で、ホテル・リマーニが載っていました。ここなら、はずれはないと思い、入ってみることにしました。こちらは初めてでした。
当日は、日がいいのか結婚式が3組予定されているようで、ロビーにはフォーマルな衣装に身を包んだ人の姿が目立ちました。式は屋外になっており、スタッフの人が花を飾ったり、毛氈をしいたりと、準備で忙しそうでした。
それを横目に見ながらレストランに向かいましたが、そこは、和食、鉄板焼きと、とても高級なイメージです。和食が高そうだったので、奥の鉄板焼きのお店に入ることにしました。ソファで待っていると、すぐにカウンターに案内されました。シェフが手際よく材料を調理してくれます。その背後には、キラキラと波が反射する海、ヨットや漁船が行きかいます。まさに至福のひととき。たまにはこういう贅沢もいいのかなと、自問自答してしまいます。



カウンターからはすぐ目の前に海を望むことができる

お腹が膨れたところで、本蓮寺に行って見ようと思い、レストランを出ると、ロビーの海側の外では、結婚式の真最中。新郎は、消防署か警察に勤めておられる方でしょうか、肩にモールの付いた式典用の制服です。
後ろにいた人が、「変わったタキシードだな!」と言ったので思わず笑ってしまいました。陽が射して天気は晴れ晴れとしているのですが、風が冷たくて、肩が露出したウエディングドレスを着ている新婦が、風邪をひかなければいいが、とそちらが心配でした。



ナイスカップル。お幸せに!

ホテルを出て、本蓮寺に向かいました。本蓮寺は、小高い山裾にあり、江戸時代、朝鮮通信使も滞在したという由緒あるお寺です。境内はそれほど広くありませんが、石段を上がった一角には、国の重要文化財に指定されている本堂や三重塔などがあります。


本蓮寺から牛窓の町並みを見おろすことができる。

牛窓には、オリーブ園やペンションがあり、日本のエーゲ海といわれるような穏やかな海が広がって、西欧的な雰囲気がある一方、古来より、潮待ち風待ちの港として栄えた日本の古い町並みが共存する、不思議な町です。近くには、竹久夢二の生家もあります。ぜひお出かけになってはいかがでしょう!
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重友梨佐選手の走りに感動(大阪国際女子マラソン)

2012-02-13 22:58:46 | スポーツ


1月29日(日)ロンドンオリンピックマラソンの代表選考レースとなる大阪国際女子マラソンに、天満屋の重友梨佐選手が出場するというので、楽しみにテレビで応援をしました。
事前の有力選手の紹介では、どこの報道を見ても福士加代子(ワコール)、野尻あずさ(第一生命)、坂本直子(天満屋)あたりの各選手のもので、重友梨佐選手を有力と予想するものは、ほとんどありませんでした。マラソン2回目で、タイムも2時間31分という自己記録では、当然といえば当然なのですが、アメリカでの合宿も順調に仕上がり、帰国後すぐの北九州女子駅伝では区間賞のいい走りをしていたので「きっとやってくれるはず」と期待を持って見ていました。

天満屋は、過去3度、連続してオリンピックに選手を送り込んでおり、ここで途切れさせてはいけないという、プレッシャーが出場選手には少なからずあったかもしれません。武冨監督もこのプレッシャーを与えないように気を使ったとのコメントがありました。
レースの解説者は、本部が高橋尚子さん、第一放送車が増田明美さん、第二放送者が有森裕子さん、バイクが山口衛理さんという豪華な布陣。ペースメーカーが4人もつき、風はほとんど無いというマラソンには上々のお天気で、しかもこのコースはフラットで記録が出やすい高速コースとも云われています。しかし代表選手になるためには、勝って、それなりのタイムが求められます。
長居陸上競技場をスタートすると、早くも先頭グループが形成されます。最初に脱落したのが坂本直子選手、次に野尻あずさ選手、20キロ付近では、早くも福士加代子選手と重友梨佐選手の一騎打ちとなりました。各解説者の予想では、福士選手がいつ仕掛けるかというものでしたが、27キロ手前付近でなんとその福士選手が脱落。以降、重友選手の一人舞台となりました。
 
それにしても軸がぶれずまったく無駄のない素晴らしいフォーム、これは興譲館高校時代に、森政監督指導の競歩をベースに練習して培われたものでしょう。同期の新谷仁美選手も同じようなフォームです。一昨年の都道府県対抗駅伝の重友選手の走りを見て、解説者の増田明美さんが、「将来、日本の陸上長距離界を背負って立つ選手」と称賛したコメントを思い出しました。

そしてこの日の解説者の評は、「24歳という若さ、まだまだ伸び代がある=高橋尚子さん」、「マラソン2回目とは思えないような堂々たる走り=増田明美さん」「フォームが素晴らしい=有森裕子さん」というものでした。
放映中に驚いたのが、給水所で自分の飲み物を取る一瞬に、番組の国分太一さんがそこにいたことを認識していたことです。それでも最後までこのペースを維持できるかとても心配でした。沿道の多くの皆さんの声援が大変励みになったと本人の弁です。
そして司会者の「若きヒロインの誕生です。みなさん、この重友理佐という名前を覚えておいてください」ということば。少しタイムは落としたもののそのまま笑顔でゴールイン。

重友選手のイメージとしては、「それなりに結果を出し期待を裏切らない選手」ということでしょうか。3月の名古屋ウイメンズで正式に代表選手が決定しますが、現段階ではほぼ確実といわれている重友理佐選手、さらに調整をすすめ万全の態勢でオリンピックに臨んでほしいと思います。
先日行われた興譲館高校準優勝の祝賀会に、ゲストとして顔を見せたそうですが、220名の出席者から大きな拍手。まさに凱旋ですね。森政監督も「もし、我校からオリンピック選手が出ることになれば指導者として誇う。」と云っています。ますます今後の活躍が期待される重友理佐選手です。

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