カナダ・エクスプレス

多倫多(トロント)在住の癌の基礎研究を専門にする科学者の自由時間ブログです。

羽生三冠返り咲き

2008年06月19日 | 将棋
将棋名人戦第6局が天童市で行われ、羽生挑戦者が森内名人に勝って対戦成績を4勝2敗として、名人位を久々に奪取しました。これで名人位通算5期となって、十九世永世名人の資格を獲得しました。同時に王座、王将を含めて三冠となりました。羽生名人おめでとう!

羽生三冠は本日の王位戦挑戦者決定戦でも橋本七段を下し、深浦王位に七番勝負を挑む権利を獲得しました。また、棋聖戦ではすでに佐藤棋聖への挑戦権を獲得しています。すさまじいスケジュールをこなす羽生三冠は、将棋にすべてをかける姿勢を周りにも明らかにし、そして生活も完全に将棋に集中する体制で臨まれていると聞きます。そして見事な成績をあげています。誰にでもできることではありません。実にあっぱれです。

将棋界は、これまで若い人材をうまく育て、谷川九段をはじめとして、次の世代の羽生三冠、佐藤棋聖、森内前名人、さらに若い渡辺竜王をはじめとするヒーロー生み出しています。そこには年齢やら他の要素によらない実力のみの勝負の世界があり、それによって順位が決まる明確な仕組みが整っているからだと思います。サイエンスは勝負の世界とはちがいますが、日本の科学の分野でも、もっとたくさんこういう若い星がキラキラと輝くようになったら素晴らしいを思います。それには何をしていかないとならないか?、将棋の世界を見ながら考えさせられるものがあります。


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