カナダ・エクスプレス

多倫多(トロント)在住の癌の基礎研究を専門にする科学者の自由時間ブログです。

現在極寒のー13度

2008年02月28日 | カナダ
やはりマイナス10度よりさらに外気温が下がると、身体がきしみますね。トロントは今極寒の季節を迎えています。とは言っても、「All relative」でして、カルガリーとかエドモントンのあたりは平気でマイナス40度、此間はマイナス50度とか言っていましたので驚きです。

こういう気温の時に欠かせないのが、耳あて、ウールのマフラー、ウールの帽子、そして最近愛用しているのは首に着る筒状の「ネックウオーマー」です。もちろん、しっかりとしたコートは欠かせません。こうして完全防備で臨めば、マイナス10度ぐらいは何てことありません。

しかし寒いなーあ!春よ来い、早く来い!という気持ちの今日この頃です。

冬はやっぱりおでん

2008年02月24日 | 食いしん坊
トロントも冬の真っ只中ですが、こんな時は冬を楽しむにかぎります。スキーへ行くのもいいし、アイスフィッシングもいいですね。我が家では、こういうときはおでんを作ることにしています(笑)。

今日のおでんの種は紀文のおでんセットに、牛肉、たこ、大根、ジャガイモ、それにちくわぶ、卵、銀杏を加えた豪華版で行きました。実はこのメニューは息子からのリクエストでした。この一週間「Reading Week」で帰省していたのですが、明日から大学の寮に戻るので、最後の晩餐のメニューに彼はおでんを選びました。やはり、日本人の血が流れているのか...

久しぶりにおでんを食べて家族みな満足。あったまりました。寒い冬はこれに限ります。

皆既月食

2008年02月21日 | カナダ
2008年2月20日午後10時、トロント地方では皆既月食が肉眼で観察できた。やあ、それにしても月食を写真に収めるのは難しいですね。あまりうまくいきませんでした。でも感じは伝わるかもと思い、掲載します。赤みを帯びた月が、夜空を暗く照らしていました。外気温零下10度です。寒かった。

今10時13分ですから、撮影の13分後にブログ掲載。これぞ、カナダエクスプレスですね。

オリヲン座からの招待状

2008年02月18日 | 旅の徒然
久しぶりにいい映画をみた。「オリヲン座からの招待状」である。映画を見るといっても、最近はすべて飛行機の上での話。

中学高校の頃、私はよく名画座に通った。私のよく行ったのは名古屋伏見にあった名画座(名前が思い出せない...)だったが、オリヲン座は京都にあった名画座である。この映画は時代とともに廃れていく映画館の悲哀の歴史が素晴らしい愛のドラマとして描かれている。まず、浅田次郎氏の原作、三枝健起氏の脚本・監督が素晴らしいと言わざるをえない。そして、配役がいい。宮沢りえがオリヲン座の女将トヨ。宇崎竜堂が演ずる亭主は根っからの映画人で無理な生活がたたって若くして死んでしまう。この亭主が生前乞食同然から拾い上げてやった弟子の留吉(加瀬亮)という青年が、トヨを助けて主人なき後のオリヲン座を盛りたて、何とか16mmのテープを回し続ける。両親を戦争で失い一人ぼっちの留吉はトヨのことが最初から好きなのだが言い出せない。トヨも献身的に働くこの若い青年に対する愛情をつのらせていくのだが最後までその思いはうち明けない。同じ屋根の下で暮らしながら、長い年月が過ぎていく。テレビが家庭に普及し、映画館が流行らなくなる。

そんな頃、がらがらのオリヲン座に近所に住んでいた二人の子供が通うようになる。家庭に恵まれない男の子と女の子はトヨと留吉を両親同様に慕うようになる。そして、この二人は成人して結婚する。さらに長い年月が過ぎ、中年になったこの幼馴染夫婦のもとに、オリヲン座から閉館謝恩最終映画上映会の招待状が届く。妻を演ずる樋口可南子が別居中の夫を誘う。夫は最初は今さらと拒否するが、結局上映のその日、二人は懐かしい京都の路地裏で出くわす。そして、何十年ぶりかでオリヲン座への道を二人で歩いて行くのだ。樋口可南子のこの役もオリヲン座を現代につなぐ重要な役割を果たしている。

トヨは病に伏し入院中で、余命いくばくもない。そして、二人はオリヲン座の閉館を決心したのだ。閉館謝恩映画上映会の当日のその日ばかりは、留吉がトヨを病院からオリヲン座に連れてかえる。最後に先代が心から愛した映画「無法松の一生」が留吉の手で上映される。その映画が上映されているさなかの二階の映写室で、トヨ(中原ひとみ)が留吉(原田芳雄)に聞く。あなたはどうしてこれまでオリヲン座を私と一緒に続けてきたのか、と。留吉は最後に本心をトヨに告白する。あなたが好きであればこそこれまでオリヲン座を守り続けられたのだと。トヨは嬉しそうに留吉の肩に頬を近づける。そして、トヨは「おおきに」と言う。宮沢りえの「おおきに」も中原ひとみの「おおきに」もどちらも本当に素晴しかった。

実に感動のドラマである。宮沢りえが京都ことばを実にうまく使いこなし、好演技を演じている。それは美しかった。いい女優になったものだ。ちなみに日本アカデミー賞を受賞したとか。拍手喝采である。久しぶりにいい映画を見た感動でこの記事を書いている。こういういい日本映画を作り続けてくれることを願わざるをえない。

駆け込み蕎麦

2008年02月17日 | 旅の徒然
成田の第一ターミナルが新しくなってからもうしばらくになる。私も今回の利用で3度目だったと思う。ターミナルが新しくなって一番進化したと思うのは、ANAのラウンジである。以前はそれなりに機能的ではあったが、狭い空間で他の空港のラウンジと較べてしまうと見劣りがしたものだ。

エアカナダが出発する46番ゲート近くにあるラウンジをよく利用するのだが、とても広くなったと同時に、日本的なデザインが随所に見られ好感がもてる。中でも、そば・うどんコーナーはとても重宝している。日本を離れる前に「駆け込み蕎麦」という塩梅だ。かき揚げ、きつね、山菜のトッピングが選択できるのも気がきいている。海外に住んでいると、こういうのがうれしいものです。成田空港で漬物をおみあげに買うのと似ている感覚ですね。それから、中で働いているシニアのおじさんやおばさん達が生き生きと働いているのを見るのも心が温まる。もちろんすべて無料である。

この種のもてなしは、各地のラウンジで見られる。私が一番感動したのはシンガポール航空のシンガポール空港のラウンジだ。ディムサム(飲茶)がそれはおいしかったのを記憶している。タイ料理もサテを始めとして何品かあった。ヌードルのコーナーもあった。すべては試しきれなかった。

一方、バンクーバーでこんなことも以前にあった。何でも機内食を作る会社がストだったとかで、成田行きの便で機内食が用意できないという。その代り、ラウンジではチャーハンなどの簡単な中華料理が用意されていて、皆そこで腹ごしらえをしてから機内に乗り込んだ。北米ならではの、お粗末な話である。

東京も寒い

2008年02月14日 | カナダ
今週は「ターゲットタンパク研究シンポジウム」で東京に来ました。日比谷にある国際フォーラムというところで会議は行われましたが、450人の参加者ということで、大変盛況でした。タンパク構造研究に対する期待が大きいことを感じました。またこのプロジェクトは社会還元とか社会貢献をビジョンに大きく掲げているので、研究者に対するプレッシャーも大きいようです。

無事講演を終え、ほっとしました。それにしても、日本語が出てきません。自己免疫疾患が出てこないで、「autoimmune disease」を連発してしまいました。他にも日本語にしたかった単語(おもに科学用語)がたくさんありました。日本語をもっと覚えなくてはと思いました。反省しきり。

トロントも大雪の再来らしいですが、東京も寒いですね。東京では歩くことが多いので、寒さが身にしみます。

今日もまた雪、空はグレー

2008年02月10日 | カナダ
それにしても、よく降ります。朝起きるとチラチラと雪が舞っていて、空はどんよりと曇っています。ここ数日で降り積もった雪が我が家のドライブウエーの両側にかなり高く積み上げれれてしまいました。ここまでの積雪はあまり記憶にありません。

でも雪は美しいですね。あたり一面白銀の世界。針葉樹の杉の木の積った雪で枝が重そうに頭をかしげています。葉の落ちた落葉樹たちには、枝の一本一本の輪郭を丁寧になぞるように雪が積もっていて、白く化粧をした複雑に交差する枝の”ハイウエー”がとても美しい。

私の風邪はどうやらおさまった模様で、気分も爽快です。書き物がいくつか山積みです。がんばらなくては...

外は大雪、私は風邪

2008年02月07日 | カナダ
昨日からまた雪が降りはじめました。今も空はどんよりと薄暗く、ちらちらと小雪が舞っています。白銀の世界を窓から眺めながら、私は家で静養中です。数日前からちょっと風邪気味だなと思っていたのですが、ついに昨日の午後にダウン、熱があります。のどが痛いし、声が通常ではありません。

来週東京であるシンポジウムまでに治るように、少し安静にしてます。特にこういう雪の降る日はあまりどこへも出かけたくありません。通勤だけで体力を消耗してしまうからです。

皆さんも冬のインフルエンザにはお気を付けください。