ひまわりの名前

書きたいこと、忘れたくないことだけ。

ピーターパン 2015

2015-08-03 11:36:11 | 日記
お久しぶりです。(笑)
7月はなんと言っても「ピーターパン」の月でしたから、忙しかったです。
でも真ん中あたりでちょっと風邪で寝込んじゃいました。
どうも幼少の頃から風邪にだけは弱くて。
あんまりこんなこと書くと途端に大病しそうで怖いですけど、今まで大きな病気やけがをしたことはなくて、、。
ただいったん風邪を引きこむととにかく長い。
なので初期段階で踏みとどまれるように結構神経を使って生活しています。
危ないな、、と思ったら家でじっとしているとか、にんにくの錠剤飲むとか、いつだか井上芳雄さんも紹介されていたけれど「プロポリスのスプレー」っていうのがあって、喉に違和感があったらすぐにシュッシュします。
今回は、たまたまどうしても家でじっとしていられなかったので、結局2週間くらいグズグズと体調不良が続いてしまいました。

それでもどうにか7月に予定していた観劇はこなせたかな。(正確に言うとふたつキャンセルしました、、^^;;;)
ピーターパンが7月20日に始まってからは、とにかくこれだけはとばせないので、他の公演であきらめたものもありました。
東京公演16回のうち13回観劇、、、公演がある日で行かなかったのは一日だけでした。
こんなに見たら飽きそうなもんですが、不思議と飽きなかったです。
眠くなってちょっと意識を失ったことはありますけどね。
20日に始まってからもしばらくは風邪薬を飲んでいたし。。

今年のピーターパンは、より一層おもしろかったと思います。
内容的には去年とほとんど同じなのですけど、出演者の経験値が上がった分、お客さんに向けられるパワーが増えたように感じました。
それは主役の人たちだけでなく、海賊さんたち、迷子たち、インディアンたち、、二年目のキャストさんたちの余裕が今年の新人さんたちも巻き込んで全体のパフォーマンスを底上げしていたと思います。
ナナちゃんは、去年の子が大好きで心配していたのですが、今年のナナも超絶可愛かったですね。

とりわけ、ふうかちゃんのピーター。
3年目ということもあるのでしょうが、、。
去年も本当にびっくりしたのですが、今年はびっくりするとかの次元じゃかなった。
あまりにも自然にピーターがそこにいた気がします。
ふうかちゃんじゃなくて、ピーターそのものでした。(笑)
去年同様、元気で天真爛漫、気まぐれでお天気屋で泣き虫だけど、頼もしいピーター。
去年同様、儚さと孤独を漂わせているピーター。
私は、勇輔くんのファンだけれど、ふうかピーターにも恋している自分がいます。
何度も抱きしめてあげたくなる。
でもそれをさせてくれないどうしようもないひとりぼっちのオーラ。
それが女心をかき乱すのです。^^

そして、今年新たに感じたことがありました。
この作品は、大人も子どもも楽しめる。
それは、大人と子どもが違う見方をしているからじゃないかと。
子どもは、勧善懲悪の物語として見ます。
これは、私の持論ではものすごく良いことだと思っていて。
子どもには、小さい頃に勧善懲悪の物語をたくさん読んであげたほうがいいんじゃないかなと。
そんなことして、頭が硬くなるんじゃないかとか、単純な正義感に毒されたくないとか思うかもしれなけれど、心配ないんじゃないかなぁ。
悪い人が罰を受ける話って子どもの心に社会とか人に対する安心感をもたらすと思うんですよね。
ま、それはともかく、フック船長におびえる子どもたちに「大丈夫だよ。ピーターがやっつけてくれるからね」っていうのはホントに素敵なリアクションだと思います。

で、大人はというと、もっと複雑です。
ピーターパンは、その複雑さを受け入れることのできる作品だと思うのです。
迷いの無い子どもっぽい自信こそがピーターの計り知れない強さだけど、それはネバーランドという世界でしか通用しないもの。
大人はそれを知っているんですよね。
子どもの持つ単純にして純度の高い世界を。
かつて自分もまたそこに住み、やがて旅立った。
だから、今の自分を嫌になったりしないでいられます。
妖精の粉を浴びながら、大人は自制や寛容(jenerosity)を持つ大人であることに誇りを感じる。
失ってしまったものを心地よく懐かしみながら。

最後に愛してやまないフック船長のことを。
歴代のフック船長は知らないのですが、勇輔くんのフック、大好きです。
実は原作にも近いのではないかと思っています。
怖ろしいほど美しいルックス、気品のある所作、悲しみを湛えつつ冷酷な瞳。
そして本当に狡くて残酷でエゴイスティック。
海賊の手下のことなんて簡単に見捨てそうです。
悪いヤツだけど魅力的。
でもそれだけだとダメなんです。
フックに絶対に必要な要素。
それは、「間抜け」であること。
悪巧みはいろいろ考えるのだけれど、どうも考え付くことが子どもじみています。
カッコ良すぎるのに、ワニを見た途端に白目を出して気絶したり、。
その間抜けっぷりというか、ダメさが、たまらなくイイのですよね。
去年も大好きでしたけど、今年はもう惚れ込んでしまいました。
一挙手一投足に目がくぎ付けでしたね。(*´艸`*) 

そして小さいお子様たちに、勇輔くんのダンスを見てもらえたことがとても嬉しかったです。
記憶のどこかにとどめて欲しいなぁ、、と。
本物のダンサーさんが持つ凄さみたいなのを目の当たりにしたこと、きっと彼らの宝になると思っています。
あ、勇輔くんの歌ですが、、2週目からいきなりギアが入ったと思います。
ちょっとびっくりするくらいに。
今や私の頭の中でずっと聞こえています。
「あーくーとーおとは、だーれだーー♪」って。(笑)

来年も同じキャストでぜひ再演して欲しいですね。
できれば、大人にも見やすいように夜公演(18時以降)を少しだけ入れたらいいのに、、と思います。
平日のマチソワは減らして欲しいですね。
役者さんの負担が大変だと思うのです。
ホリプロさん、よろしく。(読んじゃいないでしょうけど)^^